東電の発表によると一号炉はメルトダウンしていたのだとか。今更何を白々しいと思うむきも多いと思いますが、此処まで情報を隠蔽したあとでの事実の発表で見えてきたものを考えてみました。破壊のメカニズムなどは沢山語られており、ここでは素直に考えても面白くないので穿った見方をしてみましょう。 楽観的な報告が常に崩れ続けてきたこれまでの報告は一体何のためだったのか、よく分かりません。 プロのやる報告ではないことは確かです。 地震直後にこのブログでも書き殴っておりましたが、角度を変えて考えてみました。
なぜ隠したの?
一般国民は阿呆であるので事実を告げてもパニックを起こすだけなのでガス抜きしつつ知らせればいいだろう。それに対処策も全く見えていないからなぁー。 総理たるもの臨界とは何かを勉強しなければいけないし、先走って持論を言う官僚の中村は引っ込めておけ。俺が理解したら取り仕切るから。 などとあったのでしょうか?
なぜ外国人は待避したの
日本の情報はダダ漏れだから幾ら隠しても分かってしまうのでしょう。それに核兵器の扱いも分かっていないのでテンヤワンヤでありますが、核兵器を持つ國は天空から人造の星を使い核反応の様子を監視中、韓半島北部と違いシェルターもない原子炉であれば丸裸同然です。悠然と監視しつつ次なるアクションを指示していたのでしょう。この先も外国の動きを見ておれば原子炉の収拾状況が分かるというものです。 彼の國達は、核兵器に対する対応策を十二分に備えているようです。 その一方で情緒的な対策しかないのが我が國の悲しい現実です。 身内である国民への情報統制の前に外国に対する情報管理が必須に思えます。 が、尖閣諸島の対応を見ると現政権では無理か。
なぜ政府東電幹部は現地指揮所に行かなかったの
これは自明の理、「君子危うきに近寄らず」でありましょう。 「火中の栗を拾う」など日本のノブレスの辞書にはこれっぽちもないことは近年の首相交代劇で証明されてしまいました。避難所訪問での罵声を見るとなるほど行きたくなかったわけです。 彼らだけには原子炉の事実が分かっていたので現地総司令部を作りたがらなかったわけです。 このような政府東電幹部とは違い現地で収拾にあたった職員、自衛隊等々の皆さんには今更ながら頭の下がる思いです。
更にはご高齢にもかかわらず現地訪問の天皇皇后両陛下のご対応を見るに付けノブレスとはかくあるべしと思うこの頃です。
原子炉の後始末がいかに大変かというのはスリーマイル島の例で分かっているはずなのでこの事例に則り避難エリア、近隣の都市に居る方々に明確に伝えるべきと思います。溶融後硬化した燃料の塊(俗に象の鼻)を取り出すのに10年、この位の時間尺で物事は進むようです。 今回のことで勉強になったのは大前研一氏のビジネスブレイクスルーでした。早い段階で原発の現状が経験に基づき明らかにされていました。 にもかかわらずその話に沿って即決即断されことはなかった政府&東電側の対応でした。 まあ、外野席にいる私がとやかく言えることではありませんが、状況がもう一歩悪い方に進むと都民も避難民になりかねません。取りうる策をオープンにして進めて欲しいものです。
それにしても気になる3号炉の状況です。もうしばらくしたらその現実がまた公開されるのでしょうか?後出しの続く現状では疑心暗鬼にならざるを得ません。
やっと晴れ間の見えてきた感のある最近でしたが、メルトダウン報道の遅れを考えるとまだ雲は晴れていないようです。 現地で避難されている皆さんは大嵐の中にいるわけです。指針を示してあげて一刻も早い現状からの脱出を支援して欲しいものです。
ふと国会中継が目に入り、のらりくらりと俺ではない答弁を聞いていたら、このブログらしからぬことをまた書いてしまいました。
蜻蛉池の三寸アヤメ、今年も咲いてくれました。が、・・・・
まあ、いいこともあるでしょう。きっと。