からくり出張所

様々なからくりを徒然なるままに書くつもりです。
明るく楽しい趣味Blogが目標。
毎日ほっこりと。(^0^)

夏が近づきました。

2012年05月30日 21時28分47秒 | 偶成

 効率の上がらない一日でありました。とはいえ仕事のノルマは予定通り終わらせたのであと一踏ん張りすれば遊べるモードに入ることが出来るかも知れません。そして恐怖の健康診断が待っているのです。(^0^;)

香りが強烈でなかなか好きになれないパクチーが満開になり虫たちが集まっていますが、近寄りたくありません。が、農夫は私だけなので仕方なく倒れかかった茎を支柱で支えました。ちょっとだけの農作業ついでに農園レポートです。

Dscn3219 虫たちは大好きのようですね。

ついでに他の作物はこんな具合です。

胡瓜、そろそろ収穫です。

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ミニトマトも大きくなりかけました。あと一週間もすれば食べられそうです。

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そして全体はこんな様子。狭いながらも地野菜です。(^0^)

植え付けた時は充分な広さに見えましたがあっという間に伸びました。 この左側に可愛いジャガ芋畑もあります。こちらは追肥と土入れをやらなければいけいないのですが、未着手です。

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3月下旬の植え付け直後の畑です。これから見るとずいぶん繁茂したものです。Dscn2650 

ついでですけど花の終わった温州密柑です。バッサリ枝を落としたので実を付けてくれるのか気懸かりでしたが、少ないながらも蜜柑を食べることが出来そうです。

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本日は気楽なテーマ、うちの農園ということにしておきました。これから夏に向けての手入れが始まります。

明日は打ち合わせで出かけるので遊びは無しでしょう。


蒸機の本で再勉強

2012年05月29日 21時14分01秒 | からくり情報

 昨日は外出先で豪雨に遭遇しましたが、幸いバスに乗って豪雨の帯を突破しました。地元の駅に着いた頃は晴れ間がちらり、ほぼ濡れることもなく帰宅できました。

さて本日は仕事でないぶらりして早めに帰宅しましたが、雨の降り出しが遅くなったので何事もない一日でした。ボンヤリとぶらつきながら考えていたのはやっぱり汽車ポッポでしょうか。(^0^)

このところ斉藤晃さんの一連の蒸気機関車本を読み直しています。斉藤氏の著作には三部作あっていずれも蒸気機関車のメカニズムについてかなり切り込んで採り上げてあり、読み応えのある本です。三部作目の「蒸気機関車の200年史」のダイジェスト版的本もあります。 しかしながら「蒸気機関車の興亡」、「蒸気機関車の挑戦」 は、入手しづらくなっているようで古本になるかも知れません。 蒸気機関車の技術の流れを英米仏独といった主要な蒸機王国を対象に横断的に論じてあるのでわくわくしながら読み進めます。 蒸機のメカニズムに興味ある方にはご一読をお薦めします。最初に読んだ時には視野が一気に広がるような気がしました。模型であっても蒸気で動くのが蒸気機関車であると思うようになった次第です。(^0^;)

そして日本の蒸気機関車の発展史が意外にも独りよがりであると思い知ったわけです。技術はグローバルな視点で開発していかなければいけないなと思い知らされました。ハイ。

此処にも都合のいいことだけが公開されており、知らしめたくないことは何となく伏せられていルと云うのが私の感想です。例えば日本の蒸機の軸受け類にはその終焉までローラーベアリングが使われることはありませんでした。戦争相手の国は戦前から使っていたというのに。(^0^;)

この様な機関車を作ってみるという恐ろしさ。ペンシルバニア鉄道の蒸気タービン機関車です。古い本から抜き取った写真なので掲載してもいいと思いましたが。さて如何に

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子供の頃の本には原子力機関車なるものがありましたが、まだまだ科学に夢を抱いていた時代でした。

そして米国の巨大な機関車に利用されていた主台枠一体鋳造も我が國では無理だった技術です。 戦前には欧州で当たり前の100km/h越し運転も知らんぷり。 戦後、狭軌では世界最速という記録で自己満足しましたが、実は南アフリカに負けていたというのに・・・・。

新幹線も素晴らしいのですが、なぜフランスのTGVは世界最速なのかと云うことも技術的な観点から納得できます。

ちょっとへそ曲がりな内容ですが、当たり前のことを当たり前に書いてあるので大変好感の持てる本です。

Prr_turbine002 タービン機関車の中味を書いた本、1945年3月のものですから時代を考えると恐ろしくなる技術です。彼我の差は今でも縮まっていないのではとこの頃の蒸機の本を見ると感じてしまいます。

情報通信でも同じことが言えるのかも知れません。負けられません。(^0^)

支離滅裂な内容失礼しました。


SNCF・140C を仕上げ中

2012年05月26日 21時31分07秒 | からくり情報

 剪定を終えた午後、ほぼ出来上がっているSNCF 140Cの動作確認をあらためて行いました。二ヶ月も放置してしまうとどう仕上げていたのかすっかり忘れており、操作慣熟のための運転と云った方が良さそうです。 今回もエアコンプレッサーで長目に動かして摺動部に潤滑油を多めに与えてあたりを取ったつもりです。クロスヘッドの摺動部ではオイルが若干ながら黒く汚れますが、前回よりも調子が良さそうです。

Dscn3104 コロの上に乗せてボイラーの全ての弁を閉じ、給水管から空気を送ります。排水弁の締まりがまだ固いのでラジオペンチの補助で全閉しました。潤滑油を軽い機械油から運転で用いるシリンダー潤滑油にしました。軸動ポンプナットを締めすぎていたのを軽めに変更し、加減弁を開いたタイミングで写しました。

Dscn3108  軽やかな排気音を立てて無事回転しました。漏れている箇所もなさそうです。安心するのはまだ早いのですが、これならば火を入れても大丈夫でしょう。

Dscn3106 運転室もシンプルで上手くまとまっています。この機関車には火室扉が付いているので運転操作は多分楽だと思います。右から水位計、加減弁ハンドル、火室扉、圧力計、通風弁、逆転機レバーという配置です。運転室の左右には粘着力を上げるために真鍮ブロックを付加しました。

テンダーとセットで写真を撮るのは今回が初めてです。

Dscn3110 地味な機関車ですが、牽引力が大きくてオーナーの評判いい機関車とのこと。大枚をはたくと石炭炊きボイラーになるとのことですが、もうそのサービスは止めたようですね。

Dscn3116 前面の面構えも地味です。2-8-0の車輪構成はJNR9600と同じコンソリデーションです。 パワフルなはずです。

ちょっと珍しい仏蘭西國鐵(SNCF)の蒸気機関の完成はもう間近です。作成経緯はHomepageを参照ください。

来月の運転会にこの機関車で出席したいと考えています。それまでに火入れ慣熟運転をクリアしたいと思います。アルコール瓶2本分は動かしておきたいのですけどどうなるだろうか?

久し振りのライブスチームレポートでした。


相変わらずの庭仕事

2012年05月26日 16時54分12秒 | 健康・病気

 酷暑到来に備えせっせと庭仕事に励んでいます。その分遊び足りない日々を送っており、ライブスチームの最後の仕上げも三月以来滞ったままです。その仕上げをそろそろしなければと思いつつ三月以来噴き上がる諸事に脱線続きとなって手を出せないままです。近日中に何とかしなければ。(^0^;)

その前に優先して取り組んでいるのが庭手入れ、今やっておかなければ真夏に草取りという痛いしっぺ返しになるのです。と云うことからこの数日午前中は庭師さんになっています。今日の目標を定めてやり過ぎないことがコツのようですね。今日は躑躅をほほ仕上げました。

Dscn3082 刈込前の躑躅。花が終わって一週間以上経過しました。

Dscn3083 刈込後

刈るのは簡単ですけど後始末は面倒です。作業が発散しないように一本ずつ仕上げていきます。

こんな作業の毎日です。

今日も疲れた。昨日のアルコールが飛んでしまいました。でも休肝日。(^0^;)


独逸のモノ作り・双眼鏡(3)

2012年05月23日 21時49分34秒 | からくり情報

 色々モノを使っている内に使い勝手のいいものが結局手元に残ります。これもその一つ。独逸かぶれというわけではありませんけどね。金環蝕の記事で採り上げたのがシュタインハイルの単眼鏡でした。日本の単眼鏡と違いカメラとのシステムで考えてあります。そしてそれを二つ合体したものが双眼鏡です。

今日も思いつきで書いたので手元の写真で間に合わせましたが、幾つかリストラし結局残ったものがこれです。

Dc040494 手のひらに収まるサイズの3.5x15のオペラグラス?。戦前から戦後にかけて作られたようですが、これは見え具合から多分戦前のもののような気がします。クラシックカメラ屋の片隅に置いてあったものを10年ほど前に入手し愛用しています。

Dc040495こんなキュートな革ケースが付いています。Carl Zeiss Jenaの純正品でした。まあケースはどうでもいいのですが、優れている点が近接距離が40cm程度なので展示物を手に取って見る感覚になります。単眼鏡と違って立体感があります。

この近接距離は日本の誇るNikonのミクロン双眼鏡 にはありません。確かによく見えるのですが何故その一歩進めるをやらなかったのでしょうか?

Dc040489 友人の経営する麦酒輸入代理店と同じ名前のJENA、いやその逆か。(^0^)

 このロゴを見て体が震える人は結構なオタクでしょうか。ましてやカールツアイスにご神体を見る人もいるはずです。

そして同じ双眼鏡を数年前に知り合いの骨董店で発見しゲット。こちらは赤いケースに入ってました。製品番号が100万番あとの細密なロゴに変わっていました。品質保証マーク入りの東独逸時代製品と思われます。この時代の東独は兵器になりそうなものは採算度外視で製造しているので更にクリアな見え方になっています。

こんな具合の製品なのでぶらり旅には手放せない愛用品になっています。問題は小さすぎて何処に入れたのか時々行方不明になることです。

ちょっとした気遣いで意外な製品になっているのを憎らしく思います。頑張れ日本です。

独逸の旅第三弾は、ミニ双眼鏡だけのお話になってしまい失礼しました。しかも古い写真はぶれていました。


金環蝕の記録

2012年05月21日 11時18分02秒 | からくり情報

 このところ記事も書かずに山に行ったり、親戚の四十九日法要に出たりで自分の時間が取れずにいました。 

そして今朝は金環蝕。某所に書いたのですが、俄仕立ての撮影システムで慌てて撮影しました。急いだ割にはまずまず撮ることが出来ましたが、雲のおかげでかえって撮影は楽でした。本格的な観察をされる方にとっては雲は厄介者かも知れませんが、素人にはかえって手助けをしてくれた感もあります。天文ファンには何も役立つことはありませんが、滅多にない金環蝕についてメモを載せておきました。

P1010218 午前7時32分の記録ですが、多分この辺りが金環蝕でしょう。金の環というよりプラチナの指輪ですね。

雲がなかったらBE-PALの付録眼鏡をレンズの前に付けて撮るつもりでしたが、この明るさなので大変写しづらく、雲から出た時以外は使いませんでした。シャッター速度が6秒ともなると被写体が動いてしまいます。もちろん赤道儀なとはなくただの三脚でした。

P1010198 その眼鏡で撮った金環蝕前の7時20分にはこのような具合でした。下から光が漏れてしまいました。

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上の写真の3分後の7時23分撮影のフィルター無しのものです。素人写真としては雲があった方がそれらしいですね。(^0^;)

P1010247 これは金環蝕から10分経過した7時44分の写真です。この頃から雲が厚くなり次第に見えづらくなりました。お腹も空いたのでこの辺で終了としました。

天文写真というか、お遊びでは写したことがあっても機材を考えて撮るという撮影経験は初めてでした。面白いけど大変ですね。

素直でない今回の撮影キットはこのような姿です。

Dscn3059  パナソニックG2にMマウントアダプター LMアダプター デッケルマウントアダプターを付け、カラースコパー50mm/f2.8 更に40.5mm径フィルターに シュタインハイル6x30単眼鏡を装着しています。 マイクロフォーサーズでは600mm相当程度でしょうか? 昭和30年代のレンズシステムを現代に蘇らせました。

Dscn3065 軍艦の大砲のようです。(^0^)

Dscn3064 マニュアルなんてありませんから近所のアマチュア無線鉄塔で無限遠の位置を探り太陽を待った次第です。

Dscn3058 これで写せたからよかったようなものの写ってなければとんだお笑い種になるところでした。

BE-PAL付録眼鏡の太陽光フィルターサイズに合う口径の小さな望遠レンズがこれしかなかったので変な姿になった次第です。

しかしながらレンズはいずれも独逸の正統なものばかりです。この記事は前々回まで書いていた独逸シリーズのおまけの話と云っていいかもしれません。Dscn3063

しかしながら雲のおかげでフィルターを使わずに済んだということは、普通の望遠レンズでもよかったのかも知れません。或いは明るいレンズではCCDを焼いたかも知れませんので結果オーライと言うことにしておきます。

早起きしたのでちと眠たくなったお昼前です。でありますが、これから用足しに出かけねばと云うところです。


花盛り

2012年05月15日 08時40分40秒 | 偶成

 雨の朝ですが、丁度小康状態になっていたのでぐるり一回りをして花の様子を見てきました、初夏の花が真っ盛りでありますが、我が家のものは家人の好みの柑橘系が多い最近です。地植えの他に鉢物がどんどん増えて管理をどうするのか些か心配です。目下まとめて咲き始めたのがレモン。漢字では檸檬と書くのですね。実の付いた鉢が昨年お輿入れしましたが、どうなるかと思っていたのですけど花は咲いてくれました。 箸休めの花便りです。

今朝は、先日うろついた佐賀県武雄市でのFacebookの取り組みをNHKで拝見しました。なかなかいい記事でした。この先の展開楽しみです。

Dscn2884 柑橘類の花の特長はいずれも香りが強いこと、今日のような無風の日は香りが立ち籠めこれが桃源郷かという気分になります。(^0^)

Dscn2885 こちらはライムですが、レモンと見分けるのは困難です。

こちらの温州密柑は明らかに違うのでそのルーツによって花の雰囲気ががらりと違うようです。

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蕾は白で前二つの薄紫のものとは明らかに違っています。香りは同じに思えますが、虫たちには区別が付くのでしょう。昨秋大きく刈り込んだので花芽は減りましたが、大事に育てたいと思っています。この状態を当面保ちたいと思いつつ手入れをしています。

花柚子の鉢も蕾が膨らんできましたが、こちらは温州密柑とほぼ同じ蕾に見えましたので省略。

さて、その他に目立っている花々です。

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元居た会社の先輩から頂戴したものの滅多に咲かなかった芍薬です。今年は一輪咲いてくれそうです。残り二つの蕾は消えかかりました。原因は相変わらず分かりませんが、肥料不足かも知れません。

Dscn2880 蜻蛉池周りに咲く三寸アヤメ。前年の手入れの成果ですが、今年は花数が良くありません。(^0^;)

Dscn2853 撫子も柵の周りを固めています。植木鉢から下ろしたのかなぁ?

Dscn2871 撫子の上には鉄線です。先日の雹に当たって姿の変わったものが散見されます。

Dscn2875 そしてハーブの花々も開き始めました。これはカモミール、とにかく少量多品種のものがあちこちにあり管理しきれない最近です。これから草達との第二次戦争が始まります。

毎日固い機械の話も何ですから趣向を変えて花たちのことを採り上げてみました。

そうそう、数日前に蜻蛉が飛来しました。小さいので見えるのかどうか。慌てていたので露出オーバー。(^0^;)

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この数年蜻蛉がが激減したように思います。今年は蜻蛉池周辺を大きく刈り込んで目立つようにしたいと思っておりますが、自分の体調と相談です。特に腱鞘炎が魔物ですから。(^0^;)

写真はいずれもNikonP300です。開放近い絞りを露出と相談して使っています。とてもいいカメラで下手なデジ一 要らずで感心しています。後継機種P310が出たようですが,まだ高い。

明日から2,3日ピンチヒッターで旅行に行くことになり多分ここもお休みです。今回はパソコン不携帯。携帯は携帯しますが、つながらないかも知れないとのことで、本当の休養日になりそうです。


ドイツ玩具で思うこと(2)

2012年05月13日 17時55分46秒 | からくり情報

 一昨日から鼻と喉の調子がおかしく、昨日からは寒気というか体が冷えてなりません。早く就寝し本日も静かにしていたら何とか復調気味です。気温の上下に体が付いていかないなと思ったらこれは不調になる前兆のようです。今日も一風呂浴びて早めの就寝だ。(^0^;)

ところで昨日のドイツ玩具の話はいかがでしたか?こんなものがあるという紹介になりましたが、今回は、なるほどと思っている点を考えてみました。精密でメカニカルなのは当たり前なのですが、玩具であるためのコスト管理が徹底していることです。模型であれば手抜きが許されないことでも玩具ではこんな具合に簡略化しています。

Dc081003 この写真で分かるのは前輪の上カバーは鳩目で止めてあります。模型ならば飾りネジやダミーの潤滑油カップなどで本物らしくしたいのですが、打ち抜いて塗装した金属板をカシメただけです。後部動輪の装着も実に簡単です。 前輪の操縦はハンドル経由でらせん棒を回転しチェーンで行う本物に似せた方式です。

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ボイラー部品、エンジンなどの主要なものは簡略せずに機能と強度を考えたものになっています。 ところが摂氏120度程度の飽和蒸気を扱う管路は銀ロウでは無く半田付けのようです。この措置が問題を起こしたことはこの数十年でありませんでした。

消防自動車のエンジンには小さな潤滑油タンクが付き、ピストンはダブルアクションで弁は洩れますが加工が簡単な金属棒に溝を入れたピストン弁です。 この写真で見る限りエンジン部は模型と云っていい作り込みです。

しかしながらこれが大量?生産品で数十年にわたって作り続けられているのです。

Dc013117消防自動車をひっくり返すとご覧の簡単な構造です。前輪はギア経由で操作できます。後輪片側だけを駆動して動かす仕掛けですけど平坦な場所ではスムーズに動いていきます。ボイラーを載せているのでフラットな場所で遊ぶことが大前提です。

書き忘れましたが、室内遊具として排気や廃蒸気を中央部のタンクに溜めて床を汚さないようになっています。これら蒸気模型では常識になっているようです。前出の蒸気ロードローラーは煙突直下の煙室が廃油と凝結水溜でピストン下の踏み台も凹みを設けて油受けになっています。こんなところに玩具としての伝統を感じます。

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さて、一方の定置型エンジンには産業革命へのノスタルジックな思いが込められているのか、あたかも工場で使われていた雰囲気を出しています。 本格的模型になると発電プラントや加工機械が並び、蒸気エンジンも本格的なコンパウンド(複式)エンジンのものがあります。 更にはガスエンジン等々の実際に使われたものがスケールダウンされています。

 日本人には奇異に感じるこれらの模型ですが、旧式機械の多くを産業記念物として保存している国では当たり前の機械のようです。我が國にもあったはずですが、とっくの昔に捨て去っており、水車小屋の木製歯車のメカニズムを懐かしく思うのが精一杯のようです。 この辺りにもこのクラスの蒸気模型が受け入れられない理由がありそうです。おそらく血のにじむ思いをしてオリジナルを開発してこなかったことに起因しているのかも知れないと思っております。

富岡の製糸工場を世界遺産にという話がありましたけど、あの立派な製糸機械群が全く動いていないのを見てこれは駄目だと思ったのは記憶に新しいことでした。 蒸気機関車の展示も同じで動かさなければ産業記念物としての価値が無いと思っています。さてどうなりますやら。

蒸気で動くドイツの玩具から考えさせられることを書いてみました。ドイツというより欧羅巴の玩具といった方が正しいかも知れません。


ドイツ玩具の旅(1)

2012年05月12日 09時45分31秒 | からくり情報

何だか暑くなったり涼しくなったりと気候が変動しています。その変化のたびに豪雨が降るので大変です。 皆さん体調にどうぞお気をつけ下さい。歳とともに気温変化への適応力下がっていく感があります。 と云いつつ一昨晩は古い仲間と久々のカメラ宴会で盛り上がったので少しは復調した気がします。(^0^;)

カメラ開発裏話の延長で出て来た独逸玩具にいたく興味を覚えたので我が家の僅かながらの舶来玩具を「からくり出張所」らしく思いつくままに採り上げました。ネタの使い回し的なところがありますが、独逸玩具シリーズとして大目に見てください。(ペコリ) Homepageで採り上げてはいたのですが、写真もないし中途半端なままでした。(^0^;)

Steam1 典型的な独逸模型はこの定置型蒸気機関プラントです。ライブスチーム仲間から超格安で譲り受けた、いや押しつけられました。(^0^) 独逸フライシュマン製品で傳、著名な鐵道文学者所有物とのこと。固形燃料からアルコール焚きに改造し、紛失した煙突を新調してあります。 実は昨年の大地震で破損した箇所があったので最近修理しました。弁装置の調整が完璧ではありませんが、よく回ります。

Dc011222 ダミーのガバナー(調速機)がくるくる回る様はいかにも19世紀の機械であると云う雰囲気です。このガバナーは、ゼンマイ蓄音機の中にも入っています。その仕掛けは遠心力を利用し加減弁や制動機を制御するもので古典物理学の原理が組み込まれています。(^0^)

そして定置した蒸気機関は動力として自動車に組み込まれました。様々な製品が世の中に出ていますが、実際に使ってきて最も推奨できるのはこの製品群と思っています。

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独逸Wilscoの蒸気ロードローラー、何種類かバリエーションがあり今でも発売されています。この個体の年齢は37歳以上です。これが今でも動くのだからその堅牢性には驚くべきものがあります。子供がまたがっていましたが、次は孫がまたがるのではないかと期待しています。(^0^)

Dc081004 エンジンはピストン弁を持ちスリップリターンクランク式の簡易型ですが、よく回ります。シリンダーの前後に蒸気を入れるダブルアクションです。数十年安定して動くいいエンジンです。ただ、ピストン弁から蒸気が洩れやすいのは構造上仕方ないことです。潤滑油タンクが微少なのが玉に瑕かも知れません。

このメカニズムを更に進化させたのが同じメーカーの蒸気消防自動車です。

Dc013125ブリキの玩具でデフォルメされたものをご覧になった方はあるかも知れませんが、これは蒸気を原動力とし走り、消化水を噴出します。金色の筒は本物のボイラーです。

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構造は、ロードローラーと同じエンジンを縦型にしたものです。蒸気は、単気筒エンジンを駆動してクランク軸に付く弾み車を回します。この回転がレバー操作で黒い水ポンプかチェーン駆動で車輪に伝わりそれぞれの動作をするわけです。 水ポンプは整備のために分解したところ、歯車ポンプでありました。 運転席下には水タンクがあり5分ほど消火活動が出来ます。(^0^)

もちろんハンドル操作もできます。

しかしながらこの自動車はバブルの時代だというのにズーッと売れ残っていたようで半額になっていたところをゲット。街歩きの成果でした。もちろん立派な元箱や説明書付きです。 この様な素敵なものが売れ残るのを見て我が国民は機械ものが嫌いなのだなと再認識した製品です。これが彼我の科学へのスタンスの差のようで日本は一番と慢心して以来ボディブローとして効いているように感じます。

通りすがりに到来したものなので体系的ではないという言い訳の上で手持ちの蒸気玩具を並べて見ました。いかがでしたか?

 これらを見て感じるのは、最近の玩具はバーチャルな世界に入りすぎたようです。どうして手に触れるものが好まれないのか? 製造コストカットのためのメーカーの都合かも知れません。 これが当たり前だと飼い慣らされる一般人も悪いのですけど。 それよりも心配なのは日本人の科学する心が失われていることかも知れません。 マスコミの薄っぺらな報道中心の番組からもそれを感じます。自分の手で触って遊ぶ製品、たまには複雑さに圧倒される精密な機械玩具もいいのではないかと思います。 まあこれらを精密というかどうかは難しいところでありますけど。

とりあえずどうまとめるかは曖昧なまま書いてみました。


初夏の匂い

2012年05月10日 09時35分48秒 | 偶成

 連休直前に何十年もお世話になった親戚が急逝し告別式が終わっても何だか落ち着かない日が続いていました。ちょっとショックだったのでしょうか? 九州に行ったことも遙か彼方のことになるくらい日が過ぎた感があります。 いずれにしろやっと活動開始です。 気が付けば初夏の庭、鉄線が咲き始めました。とりあえずは溜まりに溜まった草刈り、と云うか収穫です。

Dscn2777 この花の周囲にいつの間にか拡がってしまった蕗の一群があります。放置すればところ構わず拡がっていきますが、絶滅させれば毎年の楽しみが無くなるので管理しつつ共存中です。春先は蕗の薹、これからは蕗料理。 本日はちと食べ過ぎたのかお腹が消化不良気味かなぁー。過ぎたるは及ばざるが如しです。

Dscn2802 実にみっともない玄関先です。我慢に我慢してこれくらいが限界です。

Dscn2819 これを一時間ほどせっせと刈り取って何とか地面が見えました。

Dscn2822 採った蕗の葉を落とし根元を切ってこの状態になりました。これからが大変で大きな鍋が無いので何度か分けて湯がいてあく抜き、一本ずつ皮を剥いて料理できるまでに家人と交代でやっておりました。

薄揚げとの炊きあげ、干しエビとの佃煮など数種類進行中です。子供達にはなかなか評判がよろしいようです。何せ親の愛情と苦労が詰まっておりますので。(^0^)

こんな中先日は雹がばらばらと降りました。写真に撮ったのは始めてかも知れません。その後つくば市では大竜巻で大変なことになっていました。

Dscn2800 薄暗い中での写真でしたが、雹の降る軌跡が写っていました。もうこんな天候はあって欲しくないのですが、今日の午後も怪しいとか。出かける時間は静かであって欲しいものです。

そんな中でも庭先に置いたレモン鉢には花が咲き始めました。どう栽培するのか分からないままですが、今年も実を付けてくれるのでしょうか?

Dscn2813 まだ一輪ですが、実にいい香りを漂わせてくれます。この先温州密柑、ライム、ユズなどが咲き始めていい香りが漂いそうです。しかしながら鉢が多いので管理が大変そうです。今の時期はヤブ蚊も出ず一番いい季節なのでせっせと手入れに励みたいと思っています。

久し振りの復帰ネタは園芸になってしまいました。すなわち、カラクリ遊びにはまだ復帰できていないと云うことでご容赦ください。

今月の吉祥寺北裏鐵道運転会は、どうも出席出来そうにありません。何か作り始めなければと思う今日この頃です。