佐賀県武雄市で「佐賀のがばいばあちゃん」のロケをやることが決まり、市役所のホームページにはエキストラ募集が出ていました。このままのめり込むと「からくりの道」から外れそうなのでたまには(汗)本来の趣味のお話を書くことにします。 それにエキストラってふらっと出かけてもちょっと無理でしょう。
八月上旬、腱鞘炎を騙し騙し作ったエレキットの6L6GCのアンプもだいぶ落ち着き、我が家のアンプとして定着してきました。といってもまともに扱えるのは私だけです。次の本格アンプが控えているので無理に慣れなくてもいいので放置していますが、私だけは真空管と音質ということが気になってなりません。 カメラ師匠のところで真空管の色々を聞かされとうとうKT88のペア管をヤフオクでアンプを落札した店から買ってしまいました。無償提供という方もいたのですが、消耗品は自前だと云うことで決断。(汗)
実はこのアンプにはKT88というGT管としては大きな球が改造無しに使用できるのです。前の記事に貼り付けた6L6GCのサイズに比べて格段に大きいと思いました。両方の間隔が狭まってしまいましたが、エージングで点灯し放置している際のプレート温度は摂氏177度です。 6L6GCより平均温度が10度程高いように思います。
これまでの出力は8w+8wだったのが新しい球では8.5w+8.5wになるようです。この出力でも我が家では十分すぎるくらいの音量になります。CDやMP3のデジタル音声を真空管アンプを経由させると驚くほどの滑らかな音になるから不思議です。デジタル化の際に高周波成分を切り落とすので周波数成分が不連続になる。どうやらこのせいで音が固く感じるのではないかと知人から聞きました。これを熱雑音の大きい真空管を通すことで耳に優しい音に変わるのではないかというのです。 なるほどあり得ることです。 デジタル音声に慣れた耳には明らかにいい音に聞こえます。i-pod用真空管アンプも確かあったと思いますが、この効果を狙っているのでしょう。興味のある方はお試しあれ。(笑)
使ったプリアンプも以前に作った真空管アンプです。結局球数は5本。五球プリメインアンプ相当の装置になってしまいました。が、値段を思うと異様に安い構成です。数十万するはずのものが数万で出来ました。 結果から考えると収穫の大きかったチャレンジでした。 このプリアンプ経由でCDとMP3レコーダーとを試聴した印象はこれまでより音の拡がりがあるように思いました。ただし使い始めてすぐの球なので高音部が少し固いように思います。といっても音痴の私に分かるのはその程度です。前の球は大変素直な音が高音部でも出るようになりました。青い蛍光もここで紹介したときよりも全体に拡がってきたようです。 ここしばらくは新しい球で楽しんでエージングを済ませ、どちらの球もスタンバイ状態にしておきたいと思います。球を変更しただけで明らかに音質が変わるのを自分でも経験し真空管に嵌るとはこういうことかと納得しました。 でももう嵌らないぞ。(苦笑)
真空管素人なのでヨロヨロしながらセットを組みたてている状態です。それに手も庇いながらなので予定線表は遅々として進みません。まあ、会社の仕事ではないのでストレスは零です。ベテランの方はお見逃し下さい。