からくり出張所

様々なからくりを徒然なるままに書くつもりです。
明るく楽しい趣味Blogが目標。
毎日ほっこりと。(^0^)

ZeissのDNA、ニッコール

2011年06月30日 20時42分49秒 | からくり情報

 昨日、今日と暑い晴天でしたが、前線通過の雨に一息付けました。雨上がりに駅ビルの書店に行ってきましたが、出かけるときに やぶかんぞう の花を写しておきました。

これはうまくいったかなぁー?

P1000239 ニッコール5cm/f1.4 Lマウント用を開放で使ってみるとフワッとした感じになりました。雄しべにピントを合わせたつもりです。露出がアンダーでした。

これを一段 f2 に絞ると違った写真に変わってしまいます。同じレンズでもこのように変わるところが大口径レンズの面白いところです。さすがにZeissのDNAを引き継いだと思われるゾナータイプレンズの写りです。 正当なZeiss Sonnar は内爪マウントで装着手段が今のところないためにこのレンズでイメージを逞しくしています。

P1000240_2

(追記)ついでですが、確認のために今朝 絞りを f4 まで絞ってみました。カメラ任せですが絵の感じががらっと変わります。 一本のレンズでも様々な変化が出てしまい収拾付かないレンズ遊びです。

Nikonのレンズはデジタルの世界でもなかなかいいなぁーということが分かりました。 色については開放周辺では暖色になりがちなんでしょうか? 撮り込んでいくと何か見えてくるのかも知れません。 フィルムでは面倒で難しかったことが容易に出来ることがデジタルの面白いところのようです。(追記終わり)

P1000241

相変わらずのレンズ遊びですが、ホワイトバランスの設定を間違ったためにぶらり旅の多くの写真が失敗作、脳天を照らす夏至の太陽の下を暑さにめげずに歩き回ったせいだと諦めてしまいました。

まあこんなことがよくある夏の撮影です。注意しなければ。(苦笑)

昨日は1万4千歩の旅、その反動で家でゴロゴロ読書と録り溜めたビデオを見てしまいました。仕事もちょっぴりやりましたけど。(汗)

P1000129 あ、昨日の出だしは都電乗車、同じレンズでこんな具合に好調だったのです。が・・・・・


シュタインハイルのレンズ

2011年06月28日 20時18分36秒 | ぶらり旅

 またもやレンズの話で恐縮です。前回の記事で高崎に出かけたことを書いてましたが、その時は別のレンズを試してきました。シュタインハイルというドイツのレンズメーカが出していた Orthostigmat 35mm/f4.5 という見かけはおんぼろレンズです。とにかく重くて落としたらお終いと云うものです。 でも何度か落とされたと見えて傷だらけです。 これ一本、パナのG2に付けたまま高崎を一回りしてきた次第です。 小雨混じりだったので撮る元気はありませんでしたけど試写はやってきました。(苦笑)

以下は殆ど試し撮りモードです。

P1000103 名物カツ丼のすぐ近くで見かけた道路向こうのお店。f4.5 開放で撮りました。

13時過ぎた時間というのにどんよりとした写真を撮りたくないお天気です。(汗)

P1000105

空を見上げて町並み?を開放で撮りました。 もう一段絞って見るとやはり絞った方がカリッとなります。ここは開放を載せています。

P1000107

横丁に曲がると珍しい土管の煙突です。 +1オーバーで撮ったのですが、まだ足りません。カメラの使い方がまだ自在という訳にはいきません。煙突にピント合っているかな?

P1000108 横断歩道を渡りながら高崎駅を一枚。開放です。

で。驛まで戻ると群馬県は県知事選挙の真っ最中でした。歩道橋の上からしばらく見学しておりましたけど若い総務省出身の候補者が元気よく挨拶回りをしていました。 群馬を変えようという雰囲気でしたが、結果はさて如何に。

P1000112

ご覧のように定評通りのシャープな写りです。全体としてはレトロな写りである感じを受けるのでもう少し加工すればいいのかも知れません。 35mmレンズが70mm相当の中望遠画角になっていますが、もともと解像度が高いので破綻しない写りでした。 晴天下で写すと更に鮮鋭度が上がるかも知れません。 重たいのですが、いつでも使えるいいレンズと思いました。

数十年前のものでもデジカメで破綻しないものは結構あるようです。ただし絞り込み過ぎないこと、開けすぎないことの加減を知るのが重要なことのようです。2時間ほどの街歩きでしたが、パソコンを入れたリュックが重くていい運動になりました。

黙々と歩いた日曜日の暮らしメモです。何も考えずに過ごせたようです。これでいいのだ。(笑) 


カール ツアイス イエナのレンズ

2011年06月26日 12時50分06秒 | からくり情報

 どんよりとしていますが、何とか降り出さずにいてくれそうです。せっかくの日曜日を家に閉じこもっているのも何なので予測不能のぶらり旅に出ました。 新宿まで出るとちょうどいいタイミングの特別快速高崎行き、とりあえず乗り込んで高崎辺りまで来たところです。ロマンスカーもいいなと思ったのですが、少し遠出することになりました。

この旅にはデジカメで利用可能となった古いレンズを2,3本持参しています。 ピント合わせが面倒でまず使わないだろうというレンズが生き返る面白さを楽しめる時代が来たようです。死蔵していたレンズの掘り起こしで散らかしっぱなしの我が部屋ですけど整理にはもうしばらくかかりそうです。(ペコリ)

試写と称してくだらない写真を撮り続けています。これは戦前のRF Contax用 Tessar 28mm/f8で撮ったものです。数年前に曇っていないものは珍しいと早田さんから背中を押されたCarl Zeiss Jane製 です。 

Dscn0856

レトロな写りですが、開放値がf8と云うこともありピントはしっかりしています。直径5mm程度の微小なレンズですが、80年の時を経て再現した画像をご覧下さい。

P1020377

多分開放で撮りましたが、開放と云ってもf8ですからしっかりしています。 これは経堂駅前のOX屋上からです。

この場所からは、小田急線が眼下に見えるので子供達に人気の場所のようです。

P1020371 実はこのレンズは、ピント合わせのカムがありません。従ってカメラで使うときは目測で距離を設定しなければいけなかったのですが、デジカメに装着することできっちりピントを合わせることが出来るようになりました。しかも画像拡大機能を使うとより正確に合焦できるので近接でも安心できます。

P1000084

こちらは曇天の中、開放で使ったので今一つの色ですが、もう少し環境を変えて使っていこうと思います。ピントは御扇司に合わせた記憶があります。

ピントカムのないレンズが幾つかあったのでこれで試してみようと思います。近接でもちゃんとピントが合うので安心できます。

ボディはパナソニック G2を使っています。ライブヒューファインダーが付いているので具合がいいようです。

Dscn0861

終点が近づいたので取り急ぎこの辺で中締めしておきます。

(追記) 湘南新宿ラインの中で書いた26日の記事でしたけど掲載できなかったレンズとパナソニック G2の写真を追加しました。もちろん格安中古。これで充分すぎます。 マイクラフォーサーズ用新型レンズはいまだに 20mm/f1.7一本だけです。(笑)


水差し

2011年06月22日 13時48分17秒 | からくり情報

 梅雨明けのような日差しが射しています。残念ながら家でゴソゴソしている本日なのでまあよかったかも知れません。酔考さんから「箱根の紫陽花はもう終わりだよ。」と謎かけを頂戴したのですが、ごめんなさい。 それに本日は身内の祥月命日でもありますし、近所散歩しか出来そうにありません。

えーと室内は摂氏29度、エアコンは我慢して扇風機を回していますが、この程度であれば辛抱できそうです。でも2,3度上がると辛抱できるかどうかです。 そういえば夏の工場は40度ありましたが、震災以来あまり入っていません。この先どうしようかと思案中です。

この暑さの中、永田町界隈は相変わらずでなかなか宰相の座を手放しそうにない方を見ると暑苦しさは更に増してきます。潔さと云う単語は彼の辞書にはなさそうです。 太陽光利用というよく分からない法案を優先する延命策の前にやるべきことはもっとありそうです。 インフラ脆弱な通信会社も電力に手を出す前にやるべきことがあるのではないかという素朴な疑問は消えません。

さて、昨日は15時頃に家を出て自転車で一回りしてきたのですが、実に久し振り。 近所の骨董屋さんに立ち寄り しばらく話し込んでおりました。色々勉強になります。で、前から気になっていた水差しを手に話していたらいつの間にか小品盆栽に飛んでしまいました。 「この水差し、硯ではなく盆栽の水差しとしていいねぇー。」と云うことになり、気が付いたら手元にあります。買える値付けであるところが憎い。(苦笑) そういえば前回は折り畳み燭台でしたが、私は同じ姿のものが好きなんだろうか?

Dscn0824 小品盆栽と云えば我が故郷出身の中村是好さんという有名な方がいらっしゃいました。 本職は喜劇俳優で、映画のスクリーンではよくお目にかかったものの、残念ながら直接お会いする機会はありませんでした。 経堂在の親戚のお爺さん宅には是好さんから貰ったという盆栽が何鉢も並べてありましたので、つてはあったはず、いま思えば残念な話です。 そんな役者さんがいたことを我が故郷は覚えているのだろうか? 本棚に是好さん著の小品盆栽の本があったはずです。

この水差しから祖母から聞いた是好さんのことを思い出しました。是好さんの身内がよく遊びに見えていた記憶もありました。

小品盆栽は、家庭を持った頃の趣味の一つだったことを知っているのは家人のみ。狭い社宅や転勤を考えると楽しめる趣味だろうと飛びついたのですが、なかなか会得できない盆栽ノウハウでした。それでも小さな茶碗に穴を空けて植木鉢に仕立るまでになっていました。豆盆栽用の鉢はいまでも保存してあるので趣味の原点に戻ろうかと思うこともあります。 この水差しでそんな予感もしています。

Dscn0218

こちらが燭台です。展開したものも載せておきます。詳しくは上記リンクをご覧下さい。

Dscn0227

日曜日の作業を書き忘れていました。  延びてきた庭木の剪定に伜にも手伝ってもらい没入したのですが、月曜日は完全にグロッキー気味でした。キーボードを叩いてもいつの間にか寝てしまう始末です。 歳のせいだろうか??

 仕事は何であれ溜めてはいけないと思っているのですが、実行は難しいですね。 今日も眠いのですが、これは昼食のせいのようです。(苦笑)


蒸気機関車の旅

2011年06月19日 23時21分44秒 | からくり情報

 今日の日曜日も走っていたと思いますが、土曜日に茨城県下館から栃木県茂木(もてぎ)までの真岡(もうか)鉄道の蒸気機関車に乗ってきました。首都圏下で週末に定期運行している貴重な鐵道です。 三月の震災被害で2ヶ月半ほど休止していたようですが、無事再開。急に本物が見たくなりました。

Dsc_0804  この地域の沿線は、東北本線から水戸線、更に真岡鉄道の益子近辺に入るにつれて屋根を覆ったブルーシートが目立ちます。 棟瓦の落ちている家が大変多いようです。 大谷石で作られた倉庫の継ぎ目がずれているものもありました。 駅員氏の話では真岡駅前の地面が波打っていたとのこと、震度6+だったようです。 列車の名物である小母さん売り子の話では、瓦が間に合わないので修理が出来ないとのことでした。彼女の家はトタンで修理してしまったそうです。

 東北大震災に隠れてしまいましたが、関東でも結構被害が出ています。 我が家でも老父の住む家の棟瓦が落ちてしまいましたし、他にもちょこちょこ被害を見つけています。 落ち着いてやっと周囲を見直す余裕が出てきたところです。

ところで、運行していた機関車は期待していたその昔、佐世保線・武雄駅で後押していたC11ではなく ちょっと小型のC12 でした。が、本物であればいいのです。(笑)

Dsc_0775 下館驛、定時発車、吹き出すドレインの白煙を浴びてギャラリーが喜んでいました。 小さい頃の私もそうでした。 この白煙をかぶり忍者ごっこをしていた記憶があります。白煙に潤滑油が混じっているとも知らないで。(苦笑)

Dsc_0782 途中真岡駅で長目の停車、給炭する機関士を写しました。前回訪問から3年?経過、当時激しかったドンツクという前後動がだいぶ減って運転技倆が上がっているのを感じます。 しかしながらJR九州人吉号8620の滑らかな運転と比べればまだまだですね。頑張って下さい。

蒸気機関車の動く仕掛けで重要な弁装置です。弓形のリンクから前方に延びるリンク棒の位置が速度調整ギアに相当するもので支点より下、前進フルギアちょい手前にセットされています。フルギアとはシリンダーに蒸気を送り込む蒸気孔を全開するポジションのことです。この位置が支点より上にあると後進するんだと云うことが分かります。 実際は色々バリエーションがあって小難しい話になるので止めておきます。(笑) 国鉄の殆どの機関車で採用されていたのがこのワルシャート弁装置です。80年前の機械がここでも健在でした。

P1020312  

この写真は古いレンズをデジカメに装着したものですが、まずまずの写りでホッとしました。(ズミクロン5cm/f2と90mm/f2

Dsc_0770

この沿線の蒸気機関車に乗って感じるのは地震以前より減ったとは云え地元の人が沿線で手を振って歓迎してくれることです。土曜日なのでカメラマンの多いこと、明日はもっと出ることでしょう。

終点の茂木の街はこんな感じの建物が散在していますが、人通りも閑散としており地方の古い町の衰退ぶりを感じてしまいます。犬と一緒に歩道で店番しているおばあさんにちょっとご挨拶しましたがいい雰囲気です。

その様子で分かるように駅前の通りというのに寂しい限りです。その一方で茂木駅からはちょっと離れた道の駅までピストン輸送のバスが出ていますが、これが多分旧市街の衰退の一因でもありそうです。昔からの町並みと新しいアミューズメント地域とをバランスよくコントロールするのは行政ですが、町並みを見るともの足りません。一度壊すと元に戻せない町並みをしっかり守って欲しいと感じる茂木の街です。あちこち空き地とシャッターが降りていて古い町は崩壊一歩手前?

Dsc_0817

 実は食事処に困りました。数年前に仲間と一緒に食べたお店、やっぱり此処しかありません。不味い店ではないのですが、駅前に地元名物料理も並べて欲しいものです。茂木って川魚もあるはずなのに不思議です。

鐵道があって蒸機が走って古い街道があって茂木ツインリンクスと云うモータースポーツの名所も というのに盛り上がらないこと自体不可思議でした。

Dsc_0820 

こんな終着駅風景を見ると途中の益子や真岡におんぶされているだけかも知れないとも思った次第です。勿体ないことです。

Dsc_0836 帰路は最後尾の席に座り窓を開けて石炭の匂いをたっぷり味わって来ました。おかげさまで立ち上がると石炭の粉や灰がパラパラ落ちるかぶりつきの旅でした。動画も撮れて満足です。周囲に乗客がいなかったので可能でした。(苦笑)(90mmレンズ)

往復蒸機に乗ることにし益子にも降りることなく珍しく酔っ払いの旅にならなかった鐵道旅行でしたけど、なかなか充実した一人旅でした。

やっと遠出する気になったのも気持ちが落ち着いてきたからでしょう。さて草取りも仕事も頑張ろう。(笑)


レンズ復活へ

2011年06月17日 10時10分27秒 | からくり情報

 うっとうしい梅雨空が続いています。原発事故も重なりいつもとは違う空気を感じてしまう最近です。 辞めると云って辞めそうにない薄ら笑う宰相もその原因の一つかも知れません。近年の国民の総意の顔であるので仕方ないと云えば仕方ないか。矜恃の定義が違っていそうですが・・・(苦笑)

上手く行きそうであった汚染物質除去装置も直前にトラブル発生。ホントかなと動物的に感じるのは長年の仕事病かも知れません。 上手く進まぬプロジェクト開発では、上手くいくように見せかけて土壇場に来てやっぱり駄目でしたと続くのが通例でありました。杞憂に終われば何よりです。

仕事も色々あるこんな時には気分を変えてと思う最近でありますが、地震以来閉じ籠もる気持ちが続きます。閉じこもりついでに部屋の整理の結果出てくるのが 「レンズ」。 フィルムからデジタルへの転換期ですけどメカニズムの極致であるカメラは蒸気機関車と同様に捨てがたく、懸命に維持しています。 しかしながらフィルムの使用頻度はめっきり減っています。 この結果、レンズの出番も激減したままです。

 片やデジカメ界ではマイクロフォーサーズに代表されるミラーレス一眼レフの登場です。パナソニック、オリンパス、SONY、更にHOYAペンタックスまで参入することになりました。 この結果、クラシックレンズの相場が動くという現象が起きているようです。先日の渋谷中古カメラ市で格安のデッケルマウントアダプターをゲットしたことで火が着いて手持ちのレンズをデジカメで再活用する努力が始まりました。 これなら投資する必要もありません。(笑)

Dscn0692

このレンズはデッケルマウント クルタゴン28mm レンズですが、数回使用したまま飾っていました。フォクトレンダー一眼レフのレンズが、パナソニックGF-1で常時使えるようになったことは画期的です。

ということでウチのレンズ群を見直すと意外にもデジカメに装着出来ないものは少ないことが分かった次第です。 もちろん創意工夫の面もありますが、物理的に無理だった昔の旭ペンタックス系レンズにはM42ネジアダプターを昨日入手したのです。 これで日本のみならず独逸、露西亜の古いM42レンズが蘇りました。使わなければガラス入りの筒だったのがハッとする写りを現代カメラに与えてくれるので嬉しくてたまりません。 受光素子がAPS、ハーフサイズ 等々なので写りの評価は難しいなど姦しく語る向きもありますが、死蔵するよりも使ってあげるのがずーっといいと思います。(笑)

一度此処で採り上げたレンズですけど数日前に撮り直してみました。

P1020269 退職記念に早田カメラでゲットしたコニカ60mm/f1.2という大口径レンズを開放で使いました。f1.2という明るさなので1/4000秒の高速シャッター値になりました。ブレはなさそうです。 白の花びらのフレアを見るとソフトフォーカスレンズと考えても良さそうです。(苦笑)

P1020268 同じ被写体をf4まで絞って撮るとご覧の写りです。同じレンズとは思えない結果になりました。写して気が付いたのですが、小蝿も見えます。これで1/1300秒のシャッター値でした。 カメラ任せの露出だったのでアンダー気味はご容赦下さい。

Dscn0743

今を盛りの西洋紫陽花を場所を変えて撮りました。 これから色が変わるはずです。多分。 こちらはNikon Coolpix P7000 正当なデジカメレンズです。

剪定しなかったので藪一歩手前です。

梅雨空ではすっきりした写真が撮れませんが、その雰囲気を写せるレンズは何だろうと思いつつ選別してみましょう。 ところで、現在デジカメで利用できない大物レンズはNikon Sマウントでありますが、手段はあるのでそのうちにと思っています。

ちょっとだけ汽車ぽっぽからカメラにシフトしていますが、忘れたわけではありません。

(6月20日 追記)

と云うことで汽車ぽっぽに乗ってきました。その話は次の記事にあります。同じ被写体を別のレンズで撮ったので自分の記録として載せました。

P1020316 上のレンズから10mm短いズミクロン5cm/f2 開放で撮りました。

P1020317 こちらは同じズミクロン5cm/f2をf4に絞ったものです。2絞り絞るとグーッと鮮鋭さが上がります。と云うか立体感が増してきます。 やはりLeitzの銘レンズと云われるものはいいですね。

ところでNikon Coolpix P7000のレンズバリアがまた不具合になりました。汽車旅の後、これで三度目、構造的な問題があるのではないかと釈明を求めたいと思います。


高校同窓会総会でした

2011年06月14日 12時11分00秒 | 交友

 またしばらく空きました。 仕事はさておき、この間幾つかイベントがありました。 義務感で出かけたのが武雄高校同窓会総会です。 先年友人が帰郷することになりポンと譲られた役職、これが禅譲と云うのでありましょう。ホイと引き受けたものの意外に大変。会合への同期出席が少ないと叱責される立場です。(笑) 昨年はゼロ、今年も私一人になりそうだと近所に住む今年幹事の二廻り若い後輩から叱責され、慌ててメールで勧誘を始めたのが一週間前でしたが、秋に数十名集まる同期会をやっていることもあっていつも少ないのですが、結局二人来てくれました。 武雄市に帰郷した久島くんが毎年一人で出席していた理由を今頃知った次第。 感謝いたします。(笑)

Dscn8002 とはいえ上下数世代は顔見知りも多く色々語り合えました。最近のいい企画は学生諸君を半分招待で参加させていること。「誰それの子供です。」や「おじおばは誰々です。」の自己紹介にどっと拍手が湧いていました。 臨時売店で嬉野茶を三袋購入しましたが、お茶は幾つ買っても叱られない稀有なお土産です。 老父の同級生から声をかけられましたが、91歳、ウチの老父もそうですが、この世代は元気ですね。

会社時代と違い懐は寂しくても気持ちはゆったりと楽しめたせいなのか、おかげさまで帰宅時間は家を出てから12時間後ではなかったかと...。云う記憶があります。(汗) そんな具合なだったので頼まれたことも忘れていた写真を友人らに数枚やっとメールした次第です。 上下の写真、肖像権?ごめんなさい。

Dscn8016

残念だったのは樋渡市長に先日のfacebook学会会合に引き続き再会できなかったことです。幹事らも色々苦労してセットアップしていたので残念そうでした。懇親の時間に色々喋って貰う企画も練っていたようですが、では来年か?

ところで、佐賀県の話しと云えば、近所に出来た骨董店にお願いしていた焼き物の修理と元箱が出来上がってきました。

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まだ、骨董にはなっていない明治初期の有田焼です。消え去った精磁会社の謹製品でありまして、曾祖父、祖母と伝わったものですが、押し入れに寝ているだけでした。僅かに欠けた縁を漆で金継ぎしました。これで少しはご先祖に顔向けできるというものです。小遣いの範囲で元箱をチビチビ作る気になったのも歳でありましょうか? 箱に入れると焼き物が出世したようです。(笑) 箱書きをどなたかにお願いしたいと思うのでありますが? 某博物館の館長さん、お願いしていいでしょうか。(笑)

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気に入ったものから元箱を作っていこうと思った地震後の生活であります。

まだ幾つか箱に入れたいものがあるのでのんびり作っていきます。蒐集する元気のない者には箱の仕立ては格好の趣味と思っているのですけど、さて如何に。


実が色々

2011年06月09日 22時41分32秒 | 園芸

 剪定作業は雨と暑さで一休み、農園も一段落してこれからの収穫を待つところです。昨年よりも期待するのがジャガ芋です。今年は立ち上がりが遅かったので青々としている地上茎を見ると7月にずれ込むかも知れません。それらを見て歩くと収穫前の実がチラホラ見てます。

Dscn0686 ジャガ芋畑ですが収穫はまだまだ先のようです。

Dscn0679 ジャガ芋の花が真っ盛りでありますが、こんなものが出来ていました。

Dscn0678 これは、ジャガ芋の実です。 昨年は一個採れたのですが、今年はどういうわけか5,6個出来ています。多分「北あかり」という品種だと思います。

Dscn0675_2

それでは、この花は何でしょうか?この黄色い花から ジャガ芋の実とよく似たものが結実しますが、こちらはまだ一枝だけでしたので見えづらいかも知れません。

Dscn0674トマトでした。

ジャガ芋とトマトが親戚であることが実を見ると分かるのですが、既に遠い親戚なんでしょうね。茄子もそうだったような気もします。

その他の収穫に向けて成長している実にはこんなものがあります。

Dscn0684  温州密柑です。蜜柑らしい姿になってきました。

そしてライムです。こちらの実付きには少し不安定なところもあるので様子を見ていきます。 ドングリみたいです。

Dscn0682 目についたものを並べて見ましたが、草ぼうぼうになりながらもこれらのものが成長しているのを観察していると草取り頑張ろうという気がちょっとだけ出てきます。(汗)

6月4日に写していたものを並べて見ました。素人園芸では収量を増やすのは至難の業ですが、自分で手入れして収穫というのも意外な醍醐味です。工夫が足りないことは分かっているのですが、この数年の経験で生活の一部になってきたような気もしています。

空いたスペースに葉物を詰め込んで植えてサラダ素材にも利用しています。 何か作っていることは楽しいものです。

カメラから離れ話題を変えて書いてみました。作物も被写体になるような気もしますが農作業中は写真撮るのも大変なので意外に記録がありません。当事者として目先のことに懸命になってしまうと大局が見えなくなる見本です。 私自身はよく経験することですが、さて皆さまはいかがでしょうか?。


ウルトラマチックの復活

2011年06月07日 12時01分17秒 | からくり情報

 このところ午前中は家で仕事というパターンが定着してしまいカメラを抱えた鐵道旅、いわゆる窓鐵が出来なくなっています。近所の街へチラッと出かけてますが、この週末は前回紹介した中古カメラ市でした。 早田カメラで鉄人から不調なカメラの調整法を伝授されたのでせっせと取り組み、無事復活したのでメモしておきます。

独逸フォクトレンデル社のウルトラマチックというメカニズムの極致のカメラです。 このカメラ自体が完動品としてみるのが希なもの。希だから高いのかというと動かなくなる確率が高いので安いという皮肉な製品です。 もともとフォクトレンデルのカメラはひねくれた機械が多くて分解を拒否する構造が多いようです。機械的な謎解きをやりながら修理するという技術者泣かせとでも云えます。 私も十年ほど前に近代カメラを修理しようと思いましたが、早田さんから十年早いと云われてしまいました。既に一昔前、ますます腕が落ちたのでこれらのカメラの修理は諦めました。

Dscn0702

中でも修理が大変なものがこのカメラ、初期の欧州一眼レフは、レンズシャッターによるものが殆どで、シャッターボタン押下と同時にファインダーが暗転するのが一般的でした。このカメラのみ撮影しても明るい画面が残ります。クイックリターンミラーという今では当たり前の機能をフィルム巻き上げレバーでチャージしたエネルギーを使い、一気にやってのけるのです。 その後主流となるフォーカルプレーンシャッター機では内部の機能分担が確立されたので単純なメカになるのですけどレンズシャッターでは極めて複雑な動作を要求されてしまいます。Nikonにもレンズシャッター式一眼レフニコレックスというものがありましたが、早々と撤退したと思います。故障が多いのです。 このブログをご覧になるとウルトラマチックの複雑な動作をご理解いただけると思います。(引用感謝)

ボディのあちこちのゼンマイをチャージしつつ作動させるメカニズムでオートマター的な構造はこのメーカも含め独逸カメラに見受けられます。 考える設計の原点のようで大変興味深く好きな世界です。

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前置きが長くなりましたが、クイックリターンするはずのファインダーが暗転したままで本来開いているはずの遮光セクター(板)が閉じたままになっています。潤滑油が粘って動作を邪魔しているのかなぁ-? でした。 早田さんの助言は、5Bまたは6B鉛筆芯を粉にして塗(まぶ)せばいいと云う簡単なもの。 その通り実行してみると見事にもとの動作が戻りました。 これでお宝が復活しました。カメラの下に置いた鉛筆がみそであります。

これはセルフタイマーを作動させた状態です。この薄い金属板が潤滑油のため動作が渋くなっていました。

「こいつは修行カメラである。」、「常に使い続けないと駄目になる。」、「シャッターを切ってもチャージしてもスプリングに常に負荷がかかっている。動かし続けることが保管法である。」 などの止まれば倒れる自転車の運転と云われていたのをやっと理解しました。(汗)

「まだ動いている? あ、よかったね。」だそうです。 「強いて云えば、バルブで開いた状態が負荷がかかっていないのかなぁ-?」だそうです。 えらいものを背負い込んだものだと今更ながら思っております。(苦笑)

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とはいえ、メカマニアから見たらお宝には違いなく、この時代に複雑な機構でシャッター優先AEカメラを作り上げたことには脱帽してしまいます。私の中学二年生の頃ですね。このようなカメラが存在するなど考えたこともありませんでした。(笑)

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このセレン光電池の受光窓はいま見ても不思議な姿です。上部の四角な出っ張りはレンズの絞りとシャッター値をファインダーに表示するためのプリズムです。ファインダー内には現在の露出状況も表示されているので仕様的には現代カメラと遜色ありません。 が、唯一の弱点は自分の複雑さに一人相撲で負けてしまったと云うことでしょう。(苦笑)

カメラは1962年製、50年前のものとは思えぬデザインと機能に恐れ入るカメラであります。 楽できる設計があったと思うのですが、あえてこの構造で作り込んだというゲルマン精神には恐れ入ります。これが国民性とでも云うのでしょう。

これをご覧の皆さまの感想にはいかがなものがありましょうか?

久し振りのカメラネタ。少しは前向きになったものの、原発の後始末が相変わらず気になってなりません。 もうお昼、とりあえずの連絡もあったので外出できそうです。

そうそう、この鉛筆の粉での修理はあくまでもきちんと整備したカメラが不調になったときの手段なのでその辺に転がっているカメラには応用できません。このカメラは早田カメラブランド品なので復帰したのだと思います。念のために。


中古カメラ市より

2011年06月05日 23時22分09秒 | からくり情報

 カメラを掘り起こしてどうするのだと思いながらの整理を開始したものの殆ど進みません。仕事に足を取られたこともありますが、沼から色々現れるのは前回書いた通りです。その延長線で思い出した渋谷中古カメラ市。ちょっとだけ顔を出して早田カメラブースで雑談して無事帰路に着いたまでは良かったのですが、アカサカカメラで4000円という異様に安価なデッケル-ライカL39マウントアダプターを発見、我が家に転がるデッケルマウントレンズがデジカメで使えます。 焦点距離が倍になるけどまあいいでしょう。

欧州での汎用マウントの一つであるデッケルマウントは、大変凝った作りで被写体深度をメカニカルに表示するのが標準のようです。これを組み込むだけでも数万円の価値ありツール。しかしながらデジカメに押されレンズを使う人も減りアダプターなどは二束三文になってしまったのでしょうか? いや、ブーム再来の予感がします。さていかがなものでしょうか。 この仕上がり具合でこの値段、やっぱり安すぎです。

Dscn0687 これのみではマイクロフォーサーズには装着出来ませんが、ライカのスクリューマウントには装着できます。

これに更に一枚板のL-Mリングを付け、Mマウントマイクロフォーサーズ・アダプターに付けます。このアダプターはパナソニック純正品があるのでここで書いた応用をメーカーは認めているようです。

Dscn0690もちろんレンズも必要です。

これはレチナ・クルタゴン 28mm/f4 です。だいぶ前から居着いています。

そして純正M-MFアダプター。

Dscn0692  これらを組み合わせるとこのようなレンズになりますが、コンパクトだった28mmレンズが大きなものに変身してしまいました。焦点距離が倍なので56mmレンズという次第です。

Dscn0693 無事カメラに取り付けることが出来ました。 が、このレンズで撮ったものがありませんでした。(汗)

P1020205同じ構成で月桂樹の新芽を撮ってみました。いま不調になっているウルトラマチックというひねくれたカメラの標準レンズ ゼプトン50mm/f2の開放です。フォクトレンダーの産み出した有名なレンズですけど、このレンズがデジカメで使えるとは考えてもみませんでした。 想定外のことの起きる最近なので当たり前かも知れませんが、起きるならこのように嬉しいことが起きて欲しいものです。

この日、懐かしいNikon初期ズームレンズ43mm-86mmが4000円、使い易くないものと知りながらもつい手を出す羽目に。フォクトレンダーのズーマーに続いて世界で二番目?Nikonが世に送り出した記念すべきものなんですけどね。 買い物はしたものの渋く渋く通り抜けできた今回の中古カメラ市でした。が、(汗)

(追記)そうそう、早田さんにウルトラマチックの不調を告げるとさる処置法を伝授してくれました。昨晩、半信半疑でちょっとだけやってみると何と回復してきました。教えて貰った素材を買ってきて本格的措置をしておきます。さすが早田名人であります。 後日談はいずれまた。