手首が少し良くなってきたことと涼しい最近なので思い切ってプリアンプ組立にチャレンジしました。 ヤフオクで入手しておいたのですが、なかなか手が出ないでいました。エレキットのTU-875です。エレキットのサイトから写真をお借りしました。
ご覧のように12AU7という真空管を3本使ったアンプです。レコードプレイヤーの入力部はFETを使うハイブリッドアンプです。入力切り替えは小型リレーを使うなどの小技も持っておりなかなかの機能もあります。組み立てキットとしても適度に苦労するので楽しめました。 基盤は電源、増幅、入力制御基盤の3枚に分かれ、そこそこの密度を持っているので半田付けにある程度の腕前が必要でしょう。 プリント基板なので部品の取り付けを間違わなければ確実に動作すると思います。
なるほどと思ったのは本体入力が直流7Vであり、低電圧をスイッチング電源で直流200Vに上げてB電源をこしらえています。当然真空管のヒーターは直流点火。実はこの昇圧型スイッチング電源は今を去ること40年近い前の私の卒業研究テーマでした。(汗) 当時は人工衛星搭載小型電源として使い始められていたようでソ連がアメリカ電気学会に出した論文を参考に試作回路設計に苦しんだことを思い出しました。一緒に卒研をやった友人は同じ会社に入ったものの若くして亡くなり残念でなりません。 このキット組立で薄れかけた記憶が呼び覚まされました。
このさき、地元のケンオーディオで調達したメインアンプを作るつもりなので入力系で活用するつもりです。 正式な音出しとエージングはこれからですが楽しみです。 エレキットの製品は友人の間でも評判がよく、自分で作ってみてなるほどと納得した次第です。 以前は嘉穂無線といっていたかも知れませんが福岡にある会社ですね。
とりあえず、動作することを確認し、ホッとしましたが、なかなかお薦めのキットだと思います。これ以外のキットもなかなか面白そうです。
ところが好事魔多し、真剣に集中作業をしたものだからまた手首が痛くなり、おまけに肩も・・・・ 慌てて接骨院に行って叱られ、今日やっと復調してきました。テーピングも手首を回すだけになったものの要警戒を忘れないようにとのことです。