からくり出張所

様々なからくりを徒然なるままに書くつもりです。
明るく楽しい趣味Blogが目標。
毎日ほっこりと。(^0^)

素朴な疑問

2011年01月31日 15時17分01秒 | からくり情報

 最後段階で遅れてレポートを提出する学生が出てきたのでドタバタしましたが、無事終了。先ほど大学へ行って提出しました。これで半年間講義はお休みです。明日から入学試験なので関係者以外立ち入り禁止となるせいか卒業研究も山場となってどこの研究室も学生諸君で一杯でした。四年間この雰囲気であれば素晴らしいと思うのですが、青春を謳歌しないといけないですからね。(苦笑)

外に出たついでにボンヤリと電車に乗ってきました。ボンヤリすると素朴な疑問が湧いてきます。

スマートフォンって必要なんだろうか?

 多分(私には)要らないな。が結論。 もちろん安ければ使います。(笑) その昔、PDAなるものを数種使っていました。電話機能がないもののスマートフォンの原型に見えます。シャープのザウルスもその仲間で、典型的なものが東芝のPDA。これは欲しい機能はほぼ持っていました。外付けGPSでぶらり旅の迷子から救われたこともあります。 一番の問題は電池がすぐ無くなることでした。   殆どのスケジュールを入れていたこともありますが、電池問題で次第に遠のきました。 そのトラウマからか紙の手帳愛用派になっています。で、 iphoneに代表されるスマートフォンですが、電車の中でお隣を覗くと、その殆どがゲームか音楽そしてネットアクセスでしょうか? 使用目的はどうやら世界の動向を知って次の日本を考えるという高尚なものではなく、お遊び専門のようです。 この領域で楽しむユーザ取り込みに全キャリアが躍起になるのはいかがなものかと・・・ と思う私が異人なのか??    そうそう、流行りの電子図書も色々使いました。一番のリソースは青空文庫です。これは今でも愛用しています。夏目漱石の草枕を完全読了としたのはここから貰った文章です。わざわざ高い端末を買わずともいいのになぁーと思いますが、いかがでしょうか? ちなみに、ポメラに文章を分割して取り込むと電子図書代わりになるのですけどね。ポメラの弱点は長い文章が不可なことです。

スマートフォンに戻って、某SBがつながりにくいネットがらみで苦情を云われない(?)のはオンライン利用が少ないからではないだろうかと邪推していますが、多分この推測は当たりでしょう。 SIMを開放して脆弱でないネットで使ってこそ高機能端末の意味があると思うのですが、高邁な理想を掲げるオーナーの割にはしょぼいなと感じています。 ipadにWifiモデルがあるのでまあいいかとも思いますけどね。

ブログ、ツイッターなどなどについて

 短い文章で考えていることを表現するのは苦手です。 世の中のツイッターやブログばやりにいささか疑問を呈したい最近です。ツイッターは144文字で言い表せることを云えばいいとのことですが、私にとっては至難の業、きっと挨拶だけでお終いになりそうです。歳とともにのろくなってきたようでクイックレスポンスが無理に感じます。 ゆっくり繰り返せばいいかもしれませんが、常時フォローすることもなかなか難しいのが現実です。皆さんどうしているのだろうかと思いつつ、その観点で自分のブログを見ると、その日その日に思いついたことを書きなぐったものが地層のように重なってしまい書いたことすら忘れている始末。 時折Homepageに吸収して体系的整理をしているつもりですが、気楽さからついつい書いてしまってその場限りになりがちです。自分の頭の整理やストレス発散目的にやっているので他人様から見ればご苦労さんと揶揄されるのが落ちですね。

パソコン通信の一画面に云いたいことを書いて伝えるお作法に苦労したのでみんな勇気あるなぁーと感心しているところです。

NECのパソコン

 ずいぶん長い間お世話になりました。が、我が家の現役から全てリタイヤしました。先日までホスト機としていたものがXPで何とか動かしています。このNECが中国企業と合弁会社を作ってNECブランドで作り続けるようですが、いっそのことスパァーッと売り飛ばさなかったのかちと疑問。雇用確保等々の問題を今朝の日経で書いてありますが、500億の赤字からのV字回復には思い切った施策が必要に感じます。ちなみに我が家ではパナソニック、東芝、HPがいつの間にか現用機になってしまいました。それぞれ理由があって使っていますが、その選択の中にNECがなかったのはどうしてなんだろう。 と考えてしまいました。 仕事用のWindowsソフト資産があるのでおいそれとアップルには行けない現状です。多分アップルは使わないだろうな。 貰わない限り。(笑)

鉄道趣味って?

 鐵道を趣味にすると云っても長いこと理解されませんでしたし、家族から「ドーシヨウモナイね。」と思われているのは今でも同じようです。最近女子鐵ちゃんが増えたと報道されていますが、私の周辺には皆無です。あ、どこかの5インチ鐵道の奥様は運転していらっしゃいましたね(笑)

 この趣味には色々あることがやっと知られてきましたが、その相互交流は意外に少ないようです。私は模型鐵だそうで本物には殆ど興味が湧かないのは蒸気機関車がいなくなったからでしょう。乗り鐵もどきになったのはこの数年です。 青春十八切符に気が付いたからです。この切符は18歳以上は利用できないと固く信じていたから行けたはずの線路を乗り逃してしまいました。 乗り損ねて消えてしまった線は実に惜しかった。 青春八十切符とネーミングしておいて欲しかったなぁー。(笑) このような単純な錯誤がまだまだあるのではないかと思っています。写真で本物を撮るのが撮り鐵。 で、行く先の当てもなく汽車に乗って窓の外を眺めるのは窓鐵とでも云うのでしょうか? 酔っ払って乗るのを酔い鐵で、そして旅行記を書くのが随筆鐵? この乗り方をしていた人が内田百閒翁でしたけどまだまだ足元におよばない私です。 鐵道趣味ってこんなところでしょうか?   あ、切符鐵もありそうです。駅舎を撮る駅舎鐵、廃線鐵、道具鐵、盲腸線鐵 等々湧いてきました。(笑)

ふと思いついてどうでもいいことを書いてみました。こんなこともブログネタになるのでしょうか?と疑問は続きます。(苦笑)

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紙隠し

2011年01月28日 22時14分23秒 | からくり情報

 しばらくぶりに書く気が出ました。  本日は今年度講義の成績表のまとめをせっせとやっていました。 色々あってカミ隠しが発生して慌てました。 正規の記入用紙が消えたのです。朝、下書きのためにコピーしたことは確かなのですが、突然消えてしまい手元に残ったのはコピーした一枚です。まさに紙隠しです。(汗) 提出物のチェックやら学科事務室とメールであれこれ頼んでいたので頭は久々のオーバーヒート。 ぶらりと成城学園駅の三省堂へ出かけて立ち読みして頭を冷やし、毛色の変わった本を買ったらちと落ち着きました。

もの作りのためのやさしい機械設計」、ですが、名前と違って歯車設計迄進むとやっぱり難しいようです。歯で引っかけて動力を伝えているのではなく、なめらかに接しつつ動力を伝えるのが歯車、意外に高等な数学の世界のようです。 きっかけは我が鐵道にいるギアードロコです。

WM-SHAY は、縦型三気筒エンジンの力を前後方向に取り出して、その力をストレートベベルギア(すぐはかさ歯車)で90度曲げて動輪に伝えています。

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CLIMAX は、動輪軸方向のエンジンの力をスパイラルギア(ねじ歯車)で90度曲げ、自動車のように車体中心軸を走るドライブシャフトに伝え、その力を動輪にスパイラルベベルギア(まがりばかさ歯車)が伝達しています。シャフトが全動輪と接するようにこの歯車が採用されています。また、模型としては艶消しとなる台車の高過ぎを防ぐ効果もあります。高価な歯車が使われていることを再認識しました。

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宮大工棟梁西岡常一・「口伝」の重み」 これは講義で喋ったこともあってあらためて読みたくて購入。やっぱり味のある内容です。プロジェクトマネージャーには必読の書です。

気楽な本をと思っていたのですが、結局いつものパターンになってしまうのは頭が固くなったようです。家人からまたもや一言ありそうなので帰宅後食事の下準備と自分のお酒の準備。正月の頂き物を開き四季桜・聖(ひじり)だったのでニッコリしていつもより多めに呑んだようです。  でも以前ほど呑めなくなったのは事実、こんなにきつかったのか。(汗)

まあとにかく、ちと疲れた一日になってしまいました。

あ、紙隠しはどうやら置いた場所から机とタンスの隙間に落ち込んでおりました。どう考えても見つからない場所だったのですが、ふと思いついて覗き込んだらそこにありました。人生の神隠しとはこのような偶然の産物かも知れません。カリカリしていると見るもの見えずになってしまいますね。

Dscn1087 近くの木瓜の花が咲き始めました。春間近であります。


ちょっとだけ旅行と工作

2011年01月24日 19時13分06秒 | からくり情報

「そうだ、まだやっていたんだ。明日までだった。」と思って行ってきたのが、京王デパート。駅弁大会でありました。先だって行った時には大行列だったお店が今回はすんなり買えたので厚岸の牡蛎飯長崎の鯨カツ弁当を仕入れました。昨年と同じパターンになってしまったようです。駅弁大会は私自身が忘れていたのでみんな忘れていると思ったのですが、結構盛況でした。手軽にバーチャルな旅を楽しめる駅弁祭りはいいですね。が、買い込みすぎでしょう。その辺の小父さん小母さん。(笑)

昼ご飯で北海道と九州にワープした気分です。お安いものです。

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昨日、ちょっとだけ工作をやりたくなって前進フルギアにすると大振動を起こしたGWS King の修理というよりも補修をしました。原因は内側ピストンにつながる主連棒二本に逆転機からのつりリンクを上下する箇所のネジ先が内側に飛び出してぶつかっていたのです。 飛び出した分を削って組むのが正しい作り方ですが、なぜか未措置です。 従って、工具はダイヤモンドヤスリ一本で済みました。 ダミーのブレーキ連動てこを外すと細いヤスリが難なく入るので根気よくヤスリをかけて1mm以下の突起にしました。これで回転時に当たることはなくなりました。静的な回転で見る限りではスムーズな回り方になったのでとりあえず終了。動作確認は時間切れでお終いです。 相変わらず尺取り虫の修理が続きそうですね。更新フルギアが入らない問題も控えていますが、後進フルギアにする機会は少ないので当面はいいのですが、起動時はやっぱりフルギアでないとね・・・・・。 自動車のギアとはちと違うのですが、機能が殺されたまま世に出たのは完成モデルとしては問題ですね。といっても20年以上前の話です。

Dscn9396 Dscn8311 上は王様ことKing 下の機関車が Castle です。本物は1923(大正12)年に Castle がデビューし、その四年後の昭和2年に King が開発されました。いずれも160km/h級の速度で走っていたので驚きです。 模型の世界ではKingからCastleという順で送り出されましたが、その間20年経過しています。 模型化されるのは進化した順ではなく、ユーザの人気順であることが分かります。両者同じ鐵道会社ですが、微妙に違っていますが、一回り大きくなった King がディスプレイとしては存在感があります。が、曲がった飾り板などまだ未措置のままです。 いずれオーバーホールした方がいいのかなと思っています。他人様の作ったものはどのように組んでいるのか今一つ信用できません。 特に今回は手抜きを見つけたので内部もいい加減なのかも知れません。

Castleの写真を掘り起こし(使い回し)てブログネタに使ってみました。


今期ほぼ終了

2011年01月23日 19時51分00秒 | 偶成

昨日は今年度の講義が終わりホッとしたところです。今期の成績をとりまとめて提出すれば私の責任は終了します。 学生にきちんと理解させることが責任と云えば責任ですが、後は自分で理解していくのが本来なんでしょうね。 高校時代に数学のM先生から生徒と学生の違いを教えていただきましたが今でも頭にこびり付いています。いいのか悪いのか。この目でつい学生さんを見てしまいます。(苦笑)

曰く、徒(いたずら)に生きているから生徒 という。従って先生が口酸っぱく云って君らの軌道を修正しているのです。 学生とは学んで生きているもの、 誰からもあれこれ云われなくても勉学に勤しむ大学生からを云うのです。 高校生が自らを学生と称するのは大きな間違い。 ただひたすらに先生の教えに従って勉学に励みなさい。 その先には学生としての生きる生活が待っているのです。

だったと思います。 結構厳しい話ですが、高校生が「学生です」と云うのを聞くと、つい苦い顔をしてしまうのはこのせいです。(笑)

 ところで現在の大学生諸君は如何に? 学生と呼称してもいいのでしょうね。 我が講座の場合はまあノーコメントでいいか。 こんなことを考えた最終日でした。 これで半年間の講義休みですが、毎回反省することが多々ありますので次期に反映したいと思っています。成績の分布が正規分布であればいいのですが、フタコブラクダだという人もありましたがさて如何に。

それにしても理系の大学なのに就活で少々浮き足立っているのは困ったことです。私の時代はネットもなく先生にすがっての就活だったので4年の6月頃には順次に決まったものなんですけどね。

 学生の持つ企業知識とネット利用ではどうしても大手企業やマスコミに目立つ企業に偏ってしまうので就職先が足りないように見えるのではないかと感じています。 その昔のような企業と学校との連携が必要に思えます。先生の負荷が大きくなるので研究者とは別に企業事情に詳しい人を就職担当としてもっと配置すべきなんでしょうね。 企業の分社やグローバル化で元企業人ですら分かりづらい最近なので急いで見直しすることが必要に思えます。

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さて、この数日色々あったのでブログを休んでしまいました。おまけに今朝は局内の装置故障でネットがつながらなくなっておりました。今週も色々ありそうです。26日の古い仲間との集まりは残念ながらパスすることになりました。 これからしばらく本業の忙しい日を送ることになりそうです。が、これは当たり前のことですけどね。 汽車ぽっぽを修復したり、リストラしたりと からくり諸々の計画だけは浮かぶのですけど手付かずです。

そろそろ松田の河津桜の季節です。咲き具合はさて如何に?


ライブスチーム試運転・C622

2011年01月17日 21時52分37秒 | からくり情報

ブログ路線が変わりそうだったのでライブスチームへ舵を切り直します。(笑)

 先週末、年末に工場から運び出してベランダに置いたままだった機関車にやっと火を入れました。しばらく蒸気で動かしてなかったので機能的に問題がないかを確認しました。幾つか補修した箇所もあったのでその動きも確かめました。 やはり運転の腕が落ちており、バーナーの炎の具合が結構いい加減なままスタートしました。結果的には問題なく動いてくれたので一安心です。

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ライブスチームの一番の弱点は、水回りのチェックバルブです。つまり蒸気などの逆流を防ぐ逆止弁のことで、高圧から低圧まで至る所に使われています。この中で一番トラブルを起こしやすいのは動輪軸で駆動し運転中常時ボイラーに注水している軸動ポンプのチェックバルブです。よくゴミや水垢でボールが固着して注水できなくなるのです。特に長期間運転していなかった場合はこの現象が顕著に出てしまうのです。 が、問題なく運転中も注水していたので一安心です。テンダー内の水取り入れ口に細かな真鍮メッシュを張っているのでゴミのトラブルはなさそうです。 場合によってはお輿入れも考えているのでこれで良しとしました。

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ダミー配管をエポキシ系で止めているのですが、熱収縮の影響なのか外れやすくなってしまいます。これは数年ごとに補修が必要だなぁと毎回感じますが、お仲間はどのようにしているのでしょうか? 最近のライブスチームはHOゲージ的に精密な部品を付けるようになったので的確な接着方法を知りたいと思います。ロー付けか半田でやってしまうと分解掃除が難しくなってしまいます。

唯一の課題、汽笛弁への蒸気取り出し箇所のナットから僅かな蒸気洩れがやっぱり止まりません。汽笛を鳴らす時だけの洩れなので危険もないのでもうこのままにしておきます。(汗)

Dscn96251 ピストンからのドレインも問題なく作動します。シリンダーからのドレイン、弁室からのドレインと切り替えられるのですが、どういう風に使い分けるのかちと分かりません。

ガス焚きに設定している現在、ガスを満タンにして50分近く動いていたと思いますが、昼飯を作ってくれた家人から「いつ食べるの?」と叱られながら運転してしまいました。

ボア15mmというアスターで最大の大きさのシリンダーの力はかなり強力です。力は出力は直径の二乗で効きます。 この機関車は力が余っているのでこのような試験運転程度では排気音は殆ど聞こえません。弁の開きを小さくして蒸気の膨張力を使うようにすると僅かながら音が出ます。慣らし運転している場合には邪道な運転になりますけどね。

Dscn96301昨年完成した Castle は慣らし運転が不十分で四気筒ということもあって手回しではかなり重いのですが、こちらはあたりも取れて軽くなっています。このレベルまで走り込ませなければと久しぶりにC622を動かしてみて感じました。大型機関車は動かすまでが面倒で運転する回数も減りましたが、これを機会に試運転回数も復活させなければいけないなと思いました。   

さて、配管のズレを補修して試運転はお終いです。


酔っ払いの戯言

2011年01月17日 10時07分53秒 | 偶成

さて、一月も半ばになりました。気合いを入れて年度末の仕事を始めています。でも寒い、温暖化温暖化とビジネスを念頭に騒いでいた話がいつの間にかなりを潜めていますけど、さて今度は寒冷化をビジネスにするのでしょうか? そういえば核の冬ということで盛んに報道していた処もありましたなぁー。

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内閣改造もへんてこりんなやり方でスタート、この先どうなるのでしょうか。 鞄に放り込んでいるポメラの中に残っていた文章があったので昔話として載せてみます。酔っ払いついでに書いた時代がかった下手な文章はご容赦ください。 ついこの間の温故知新ですが・・・・

やっぱり思いは変わっていません。

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酔っ払いの戯言

負ける戦争はするべきでない

 数年前のことである。熊本に上通りという明治以来の商店街がある。その北のはずれに五高生時代の寺田寅彦やその先生の漱石も通ったという舒文堂河島書店が健在である。

この書店で発見して驚いたのが、日露戦争従軍者一覧・佐賀県杵島郡編である。我が父祖が戦争に赴き勝ち抜いた記録である。もちろん存じ上げている方はいないのであるが、しばしその縁故を辿る時間を持った。つまり立ち読みである。残念ながらその本は手元にないのである。理由は簡単、5万円という価格に涙したのである。

 それはさておき、市井の人が何処で戦ってどのような功績を挙げたのかを一人一人事細かに書いてあるものだから恐れ入った。このような記録が世の中にあるとは。勝ち戦である。縄なう父が囲炉裏端で過ぎし戦を語ったのはこの戦のことだったろう。

そういえば私らの親の世代が日露戦争の何倍も必死の思いをして戦い、完膚無きまでに打ちのめされてしまった先の戦争の記録は懺悔ばかりが殆どで、父祖がどのように戦い抜いたかについては殆ど残っていないようである。 身近だった父達が何処から何処へ転戦し、どのように戦ってきたのか全く知ることができない。断片的に聞いた記憶が残るだけで、既に住む世界を別にしてしまった亡父に今となっては尋ねることもできず大変残念である。原隊玉砕で名簿が消滅し、輸送船の沈没で生き残った僅かの兵隊達は軍人恩給も貰えず逝ってしまった。

戦争に勝つことと負けることは大きな落差であり、このように貴重な記録すら消え去ってしまうのである。いや、消されてしまうのである。

明治に遡ると、戦い勝利には快感のみが残るのか、日露戦争は薄氷の勝利であったことを忘れ去り、世界一弱い軍隊との勝った勝ったの戦(いくさ)の末に巨大国家との戦争を始めての大敗北。先を読めなかった優秀な文武官僚諸君の反省は今に生かされているのであろうか?

反省などしていないからこそ経済という姿を変えた戦にも大敗北をしてしまったのだろう。と思うこの頃である。

さて、与野党交代してもこの本質は変わらないような気がしてならない。「まず政権交代を」とおっしゃる虚空を見る眼差しで政権を手中にしつつある大将、さらにはその奥に控える闇将軍には、果たして国を愛し国民を愛する精神はあるのだろうか? 媚びる民だけ愛するだけでは行き着く先は亡国ではないのかとつくづく考えてしまう。 流浪の民に媚びる政治、これは止めてもらいたい。また負ける戦に一直線のような気がしてならない。

思い浮かぶ傑人・西郷南州翁といえば「敬天愛人」であるが、このたびの「友愛」のどちらに政治の本質が入っているのだろうか? と思いが重なる。

以上は18切符の消化のためのぶらり旅でふと浮かんできた支離滅裂な酔っぱらいの戯言である。

そうそう、友愛とは身内をかばい合う愛ではないかと思う最近である。(2009.8.28)

人参

鼻面に人参をぶら下げられると人はどのような行動をするのか。それが、掴み所のない淡雪のような人参もどきであったら中身は分からぬが外側は食べられそうなので尚更である。

人参もどき=マニフェスト

と思いつつ数ヶ月、どのような状態か表面からしか伺いしれないのであるが??

この先、スカスカの中身がわかったら我々大衆はどういう行動をとるのだろうか。(2009.11.20)

糖衣錠

甘い錠剤を舐めているうちにイヤーな味がしてプッと吐き出すのは子供。大人は我慢して飲み込んでしまうのである。しかしながら、その薬が効けばいいのであるが、とんでもない劇薬かもしれない。こんな状況が今の日本で生じている。薬を飲ませるのは医師ならぬ政権与党である。糖衣錠の外殻の分厚いのが以前の医師と違う特徴である。薬が現れた時は手遅れになっているような気がしてならない。(2010.4.8)

針の束

昔の仕事上の一シーンをふと思い出し、先端技術を極めることは何かを考えた。数年前に関東の大手自動車会社研究部門の人と話す機会があり、私の素人考えで思い描いていたことがすでにバラックキットや具体的な製品として進められていた。色々あったとはいえ世界をリードしてきた企業はさすがであると感じたのである。 自動車などの総合機械は幾つもの技術の集大成である。その個々がトップクラスであり、それらのバランスをとったものを束ねてトータルでトップクラスの製品となる。 特定の技術を針に例えるなら先を行く技術はより長く太い針の先にある。異なる形状の針を巧みに束ね一本の針に仕上げたものがいわば製品であり、自動車であろう。

世界一を目指す技術とは、このように細かな技術の集大成である。トータル一番を止めた途端に支える多数の技術が一気に後退してしまう。これを避けるためには大きな束ねの歩みを止めてはならない。資源国でない日本は先を走ることによって新たな資源を生み出していかねば生き延びることが辛くなるのである。

例の仕訳で「二番では駄目ですか?」という驚愕の発言を視聴して思い浮かぶ単純なる感想である。(苦笑)(2010.4.8)

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こんなものが、いつの間にか入っているポメラ、意外に面白いのです。 最近家人が興味を持ち始めています。


今日から新年ボロ市です

2011年01月15日 09時08分05秒 | 地元ネタ

 寒い朝になりました。本日からセンター試験ですね。関係の皆さんご苦労様です。と云うことで本日の講義は休講になっています。 今日明日と世田谷ボロ市なので大変好都合でした。 これから出かけるつもりです。久しぶりに家人も行くというので散歩かたがたの地元見聞の旅にするつもりです。が・・・・・

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昨年末のボロ市は、干支の根付けというささやかな目的がありましたけど年が明ければ無欲になっています。そこに大当たりがあるのかも知れませんが、手持ち予算がないことと連れあいの監視もあることなので静かにしておくつもりです。 生け花の花瓶か台を捜そうというのが家人の目的のようです。 土日の今回、大混雑になることでしょう。 何万人出るのかちと恐ろしいくらいです。

政治は、大騒動でぶれないどころか変節漢と云いたくなるような動きに嫌気が差しました。よっぽど祭り上げられたかったのでしょうか? まさにファウストですぞ。 庶民のお祭りでリセットしてきます。

さて、準備、準備。

無欲の勝利であるはずの成果については帰ってからまた書きます。(笑)

で、15:00に帰還しました。

本日は案内役に徹し、かなりスローテンポで回りました。が、そんな時は疲れます。とはいえ目的の買い物ができたようで満足していました。 花瓶や帯締め等幾つか買っていたようですが、遠巻きにしていた私にはよく分かりません。もちろん当方の買い物は皆無でした。 蒸気模型を二箇所で見つけたのですが、一つは性能の悪い自動車。もう一つは件のロードローラでした。後者の値段を聞こうとしたら売り主が不在でパス。安ければいいお買い物ですが、さてどうだったのでしょうか?私の成果は無しでした。

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休日とあって年末以上の大混雑でした。個別に見ると売れる店と売れない店の落差は大きそうですが、それでも荷物をぶら下げている人も多く、このボロ市で一年分を稼いでいる地元商店もあるかも知れませんね。 総じて売り主の元気なところほど売れている感じでした。全く同じものを売っている店を見てそう思いました。

我々としては珍しく往復を歩きましたが、それでも9000歩でした。次第に雲が厚くなり寒いことこの上ありません。つま先が冷たく感じます。帰宅して急いで風呂を沸かしたところです。今日は暖まって早仕舞いか、と思ったら伜が来るようです。 何だか一眠りしたい気分です。

さて、明日はどうしましょうか???


熱海・初島にて

2011年01月10日 12時07分54秒 | ぶらり旅

 のんびりした島時間が流れているせいか、今朝は珍しく8時過ぎに起きました。もっとも夜中に目が覚めて深夜放送のトークを聞いてしまったせいでもあります。あの和民の渡邉美貴氏の介護ビジネスなどに参入した話でした。身につまされる内容だったのでつい・・・・

遅い朝食、家人はプールへ行ったようです。私は下手な考え休むに似たりでありますが、気になる宿題を考えていました。ところが、窓の外には伊豆半島が拡がっており、この光景を見ると何だかボーっとしてしまうのです。従ってなかなか前に進みません。ブログを広げてしまいまそた。(汗)

Dscn9546 対岸は伊東の町です。今朝は伊豆半島一帯に霙(みぞれ)か雪が降ったようで大室山のリフトがゲレンデのようになっています。

もちろん今いる初島でも霙が降ったと宿の人から聞きました。島歩きは着込んでから出かけようと思います。

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まあこんな具合にボーッとしつつ一日過ごしたいと思っています。

とはいえ、仕事メールは送られてくるのでその返事も出したところです。

ちなみに昨日は熱海の向こうに富士山が見えていたのですが、今日は雲がびっしりです。

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こんな一月半ばの宿ですが、館内はお客でびっしり、80%以上は埋まっているようです。正月よりもこの時期のほうがかえって混んでいるようです。 そりゃ、正月値段で泊まるよりも通常の値段がいいと思います。

そういえば、昨日の道路も予想以上に渋滞しており、危うく船に遅れるところでした。東名は割り引き、途中の有料道路は社会無料実験とかで車が集まっていました。

こんなことで景気は良くなるのかなぁーと思いつつ、受益者負担で取るものは取るでやってくれないとかえって税金が何でもかんでもに使われてしまう逃げ口上になりそうです。 かって、東京の美濃部都政が公園をどこでも無料にした途端に名園が荒れ果ててきました。我が愛すべき小石川後楽園も小汚くなった記憶があります。世の中は、ただより高いものは無いのです。心して無料政策には臨まなければと思った次第です。

さて、駐車場から港までをダッシュして三分前に乗船、こんなことは初めてでした。遅れると二時間待ちですから必死でした。思わぬ息切れに歳を感じました。(苦笑) 白波の立つ海上の割には甲板は無風、船も座席はびっしりで甲板にいたのですが、助かりました。多分後方からの追い風だったのでしょう。この日の最終便は風のため欠航したのでダッシュして正解でした。

こんなドタバタの反動か、本日はボンヤリと腑抜け状態で読書三昧、散歩三昧に徹しようかと思います。昨日書いた本を読んでの感想はまた後日、大変興味深く読みました。


冬休みします(汗)

2011年01月08日 23時02分11秒 | からくり情報

 年末年始の一週間、いやそれ以上からくり工作に接するタイミングがなくてネタに事欠く最近です。(汗) 今日は講義日なので尚更です。いつもと違ってレポート返却と講評、事務方から預かった授業内容へのアンケートもさせられ疲れる一日でした。昨晩急いで作った資料も何とか役に立ったのですが、家を出る時慌てていたので資料を忘れるなどいつもと違っていました。 それでもメインの講義は本日でほぼ完了、最後は企業の技術者としてマネージメントの話をして終わるつもりですが、かなりホッとしました。もう一頑張りです。

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時節柄その次に来る仕事も控えていますが、それはさておき取り組みたい「からくり」作業は何かなと見回すと、やっぱり先日到来したGWR Kingの再生です。 12月21日のブログに書いた状態のまま保管していますが、気になります。 この連休は外出が続くのでほぼ手付かずになりそうです。外出?やっと正月休み?で熱海に出かけます。道路は混んでいそうですが、会社が待っていない身になっているのでのんびり行ってくるつもりです。

何冊か抱えて行く本のうちの樋渡武雄市長が推奨していた辻野氏の本、実はある時期から新しいことにチャレンジブルなSONYの体質が変わったのかなぁーと思ったことがありましたので読むのが楽しみ。 この本を買うついでにフェリカの真実も購入し、むさぼり読みました。 というのも電子マネーをシステムにどう組み込もうかと悩んでいた時期のフェリカの内幕なので大変興味深かったのです。 某社でやけに居丈高な対応されたり、さる会社が(笑)筋の悪い電子マネーに飛びついていたりで変だなぁーと思っていたことの内幕が何となく分かって何よりです。もう関係ありませんけどね。(苦笑) やはりsuica戦略が一番だったと、当時考えていたことと進め方がずれてなかったので自己満足しました。

遊びの世界でSONYに感心したのは、10年ほど前?当時目新しかった単3で動く携帯GPSとソフトウェアをセットにしたGTREXという製品を販売していました。これを持って旅行し、その土地土地で撮ったデジカメ写真を取り込むことであっという間に地図付きのHomepageが生成されるのには驚きました。 GPSの性能が低くて立ち上がりが遅かったのですが、個人利用だけでいえば充分楽しめました。 これをもとに仕事で使うために安価なGPS装置を探したのですが、行き着くのはSONYの関係した世界だったことがありました。 このビジネスも消え去ったようですね。 そして、いまでも我が家でおねんねしたままのロボット犬のAIBOもありました。 コンピュータの世界では欲しくても高くて結局使えなかったUNIXワークステーションのNEWS。 この折角の製品の大きく進化することなく日米調達の波に呑まれて消えたようです。余談ですが、ジャパニーズワークステーションの進化しなかった原因の一つには日米調達があると思います。

さて、仕事では殆ど関係のなかったSONYですが、その成り立ちには大いに興味を覚えていました。 が、巨大化するにつれて会社の体質が変わり、創業者の思いがいつの間にか違ったものになってしまったのでしょうか? ゆっくり読んでみようと思います。

あとはつい手に取ってしまった大前研一氏のお金の流れが変わった と云うのも面白そうです。現政権の国債政策を「国民の目から真実を背けてきた欺瞞である。」と言い切っているのも納得できます。 そういえば一気に読んだ衆愚の時代にも部分的に納得できました。真実をオブラートで包んで耳や目に優しいことばかりの建て前の世界と実は俺はこう思っているのにと云う本音の世界。以前はこれを巧く使い分けているのが実社会だったのが、いまは建て前=本音社会となってしまい実に住みにくくなっているようにと思い浮かばしてくれたようです。

もちろん蒸気機関車の本も抱えていきます。気の張らない楽しいものが何かないかと考え中です。英國の運転メンテナンスマニュアルがいいような気がしています。

書こうと思ったことと全く違うことを書いたようですが、まあいいか。(ペコリ)


高幡不動へ初詣

2011年01月05日 22時04分00秒 | インポート

正月も五日目となるともう普通の日の感覚ですね。門松や鏡餅に正月の名残を感じる程度です。子供時代の名残惜しい感覚はいつの間にか感じなくなってしまいました。これが歳をとったと云うことでしょうか?

今日から細々と仕事開始ですが、やっただけドカンと疲れます。それをほぐしにジムに出かけてまたまたグッタリしています。 1月4日の昨日、娘夫婦と高幡不動に出かけ、駐車場が浅川の向こう岸という遠い場所だったのも影響した?と云うことはないか。(笑) ピークは過ぎたとはいえ初詣客で境内は一杯でした。地元の氏神様の天祖神社にお参りしていたのですが、更にこちらへも行ってきました。

Dsc_0280というのもひょんなことからちと遅い厄払いをということになり、この日も休みの娘達と行ったのですが、まだまだ混雑しており、駐車場は浅川の向こう岸でした。多分1km程度離れていたと思います。思わぬ運動になりました。

高幡不動は、10数年前に亡くなった東京の母が毎月参詣していたのでたまに付き合っていたお寺です。いまでも思い出したように出かけるのですが正月と車は避けていたのです。やっぱり車では大変ですね。それでも三が日を外れていたのでこの程度だったようです。

Dsc_0290 関東地方のお天気はこんな具合に毎日カラカラの晴天で雪に悩まされている地域にお分けしたいくらいです。鼻の中がこのところガサガサです。

一回りして何となく一安心します。高尾山登りを増やすのを機会に時々参詣する気になりました。第三日曜日には骨董市もどきも立ちます。

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浅川にかかった高幡橋をエッチラオッチラ、娘達に置いて行かれそうです。 本日の富士山はいかにと思ったら。

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雲の向こうに姿を現してくれました。肉眼では大きく見えたのですが、この写真で見えるかなぁー?ちと広角過ぎたかも知れませんが、これ一本だったので仕方ありません。 実は、この日のダイヤモンド富士を無事撮影が出来たと云うことをS堀氏から翌日聞きましたが、この日は中央線多摩川鉄橋だったそうです。この辺でも或いは上手くいったかもしれませんね。 更に前方にはC1輸送機三機編隊が順次着陸態勢に入っていましたが、このレンズでは点になってしまいました。

 浅川の堤防を歩いて思い出したのですが、向こう岸の高幡不動に続く丘陵に多摩テレハイツという職員クラブがあったので、たまに夜中まで缶詰作業で 航空路レーダ管制システムの設計書を作っていたことがあります。既に35年経った昔の話ですが、一面の雑木林だった地域にびっしり住宅が建っていました。思いがけなく記憶の引き出しが開きました。 この時、風邪をこじらせ肺炎で2週間入院し多方面に迷惑をかけたことも、このタイミングで娘が生まれたので当然一人で大変でした。こんなことも連想し、思わず冷や汗が出ました。(汗)

思いがけない初詣と富士山の一日になり楽しい一日でありました。今年も家族みんなが健康であるようにと思った日でもあります。

さて、また明日もお仕事かなぁー。ブログなど書かずに目処を付けなければ。(苦笑)