梅雨明けはまだかと思っていたら突然の夏到来。1週間前の予報では今週は雨模様だったのに。と当たらぬ中期予報にブツブツ。 沈没船から逃げ出す鼠たちとはよく云ったもので続々逃げ出す風見鼠。 選挙目当て、既得権擁護が見え見えなんですけどね。こんな報道を聞くにつれ暑さは増します。 リセットして政治の立て直しをしなければいけない時期なのに困ったものです。有権者を如何に誤魔化すかという大騒動にしか思えません。騙されないようにしませんとね。選び直すのがスジなんですが、マスコミは知らんぷりだなぁー。(^0^)
ところで、先日些か自信の無い修理をした枕時計ですが、まだ健在で時を刻んでいます。(^0^) これなら実用になりそうです。 目覚まし機能を持っているのですが、その針が一時間程度ずれているのに気が付いたのですが、大音響で鳴動するので多分使わないでしょう。今はそのままにしておきます。
この時計はどうやら1900年以前の仏蘭西製のようですが、枠は真鍮地金をそのまま使っているのでだいぶ変色しています。磨いて真鍮の輝きを出すのか、時代を付けたままにするのかですけど面倒なのでこのままにしておきます。残念なことに天板ガラスが割れています。動いたからまあいいのです。そして嬉しい。
この時計の天符の当たる歯車は近代のものと異なっています。写真再掲で恐縮ですが、ユニットはこの通りです。一本ネジで止めてありますが、実は外した軸受けには位置決めのピンが二本付いているのです。
そうそうこの機構のことを脱進機と云うようです。英語では escapement。
そしてひげゼンマイの下の歯車はこれです。
ハンマーのような形状の箇所が天符軸の凹みに直接引っかかり時間を刻みます。
(追記) 後述のアンクルを使わずにテンプを直接駆動するシリンダー脱進機と云うんですね。100数十年前にヨーロッパで開発されたようです。さるサイトにはこんな記述がありました。
”この脱進機は、特殊な形状のガンギ車と、テンプと一体となったシリンダー部で構成されており、レバー式やデテント式のような仲介する装置が無いのが特徴です。ガンギ車の歯が直接テンプのシリンダー部に当たり作動させる為、耐久性があまり 良く無く、精度の出ないものも多いようです。1700年代にジョージ・グラハムによって開発され、19世紀後半まで多用され、20世紀初頭まで見受けられたようです。”
と云うことは、常時動かすと壊れやすいので、たまに動かす程度にしておく方が賢明かも知れません。
これが後年のものになると脱進機の形状が全く違ってきます。
もう少し時代が進んだ英國製の枕時計の天板です。作動しているのを撮ったので不明瞭ではありますが、回転するひげゼンマイ付きの天符とそれを制御する歯車は現在よく見る姿に変わっています。下部の特殊な形状の歯車を細いレバー状?のもの(アンクル)が左右して時を刻みます。軸で歯車を制御せずワンクッション置いてあります。ピンレバー脱進機と呼んでいるようです。
ネットで調べると耐久性にあるようですね。あらためて眺めると人間の思考の変遷を辿るようでアナログ機械は大変興味深いのです。
この新型?時計には目覚まし機能がないので内部はすっきりしています。見るだけでも楽しめるようにメッキしてあります。眺めていても動きを感じることはありませんけど。
最上部の動きを眺めているとつい引き込まれてしまいます。
我が家に到来以来棚の中で時を刻んでくれてます。譲っていただいた先輩に感謝。(^0^)
世の中にはこんなサイトもありました。蓄積されたノウハウをありがたく勉強させていただきます。(^0^;)