からくり出張所

様々なからくりを徒然なるままに書くつもりです。
明るく楽しい趣味Blogが目標。
毎日ほっこりと。(^0^)

飲み過ぎ会合

2010年10月31日 11時33分51秒 | 交友

台風一過とは云えない曇天でちと拍子抜け、昨晩の武雄高校同期会のアルコールが残っているようなのでボンヤリしています。ずぶ濡れになってしまった講義への行き帰りの日だったのですが、真面目にやり過ぎた嫌いもあって、もの凄く疲れました。その反動で旧友らと交わす杯の美味いこと、すっかり出来上がり、更には台風を躱(かわ)そうと称して嫌いなカラオケへ拉致され、いや自分から付いていき遅くなりました。それを終わってもまだ多くのメンバーは何処かへと消えていきました。 還暦過ぎたというのにみんな元気です。(苦笑)

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当方はこのタイミングで帰還させていただきましたが、また次回も楽しく飲み食いできればいいですね。元気で次の一年を送りたいものです。写真の出来は今一つでした。幹事さんに送っておきます。

高校を出てから既に四十年以上経ちました。この会に参加するようになって30年でしょうか?親戚みたいな関係になったような気がしています。それぞれの道でこれからも頑張りましょう。 しかし、ついつい呑み過ごしてしまうのでお互いにいいような悪いような集まりであります。自制心の箍(たが)が緩むどころか外れてしまいます。(苦笑)

と云うことで何も手の付かない日曜日でありますが、さてこれから何をするか?畑地は濡れているので作業できそうにないので季節の衣装を入れ替えかなぁ-。そのあと工作三昧といきたいですね。


隠居五年目

2010年10月29日 11時39分45秒 | 交友

 今月は90歳になる父が左右の眼の白内障手術をしたので何となく落ち着かない月でした。一昨日残った眼を措置してもらい何とか回復中のようです。いま家人が病院まで送っていきました。何事もないのが一番だなと思わされる最近です。

当方は明日の講義資料の準備でした。毎回教壇に立つまでは何かと緊張してしまうのはまだ素人だからでしょうか? 大学の本物の先生である会社の先輩から「本物も臨時も学生から見れば同じだから手を抜くな。」と檄を飛ばされているからかも知れません。 教えるのは大変難しいことです。 と毎年思わされる講義も明日は6回目、中盤に入りました。

さて、こんなことで今日が始まりました。 本当はからくり三昧と行きたいのですが、「自分のことばかりやって」というお小言を頂戴したくないのでこの頃は控え気味です。(苦笑) まあ、週明けから友人らと関西へ旅行するようなのでその間はゆっくり出来るかも知れません。 しかしながら、月初めなので何かとお仕事が・・・・  来週末は大学祭で講義はお休みでちょっとホッと出来るなと待ち遠しく感じます。

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 そうそう、宮仕えから逃れて今月末でまる五年経ちます。定年前でしたが、30数年の組織から離れて果たして生きていけるのだろうかと恐る恐る踏み出した第一歩でした。 何でも自分でやらなければならない生活には参りました。データ整理や資料作りも全て自分で調べてまとめる。誰かに云えば「ハイ」と出てくる生活に慣れた身には大変でした。(笑) 特に、大学の講師を何気なく引き受けた時期は本業以外に仕事を抱え込んでしまい悔やんでしまいました。 大変助かったのはネット時代になっていたことで多くの情報がネット経由で手元に集まり、その取捨選択で講義資料の一部が出来上がりました。自分の知識と手元の資料だけでは不可能な作業が続きました。 まさに社会に開いた窓からの情報入手です。 あとは仕事の合間にまとめていた自分なりの技術資料です。その時期時期に何を思って設計してきたのかの断片資料が大いに役立ちました。それによるとそのタイミングでは意外にも先進的なことを幾つもやっていたようです。 先走ると金にはならない見本のようなこともやったようですが、最近日の目を見たものもありました。 例えば7,8年前にアクティブポスターなるものを故郷の県に売り込んだことがありますが、いまやデジタル広告としてマスコミが採り上げているようですね。 もといた会社が?  いや違う幾つかの会社のようですけど(苦笑) 先日偶然にもこれをやっている大会社の社長さんにお目にかかりました。知人の友人でした。 まだ幾つか手がけたものがありますが、まだ世に出たとは聞いていませんが、そろそろかなと楽しみにしています。

 講師の仕事は自分のやってきたことを客観的に整理できたので大変ありがたいことです。若くて元気?な学生諸君に接することも出来るので給料無しでもいいような気持ちです。(笑)

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この五年で全く違う世界に入り込んだのか、少しの拘束時間にも過敏になってしまったことが我ながら不思議です。 会社に寄りかかる生活から離れてしまったのでこんな気になるのでしょう。 会社関係の集まりは同期会程度の必要最小限になっていますが、人生のお仲間とは楽しく遊んでいるような気がしています。(北裏鐵道のお仲間。肖像権ありそうですが、ご勘弁ください。(ペコリ)) それには健康第一ですが、このところ健康維持に努めていないことがちと気になっています。あらためてカメラを持っての散歩や山登り、汽車ぽっぽを追いかけて走り回るという初心に戻らなければとふと思ってしまいました。パソコンに向かいジーッとこんなことを書いているようではいけないようです。

書いている途中にカレンダーを眺めて脱線いたしました。


雨降りの日は

2010年10月28日 13時41分01秒 | コンピュータ

 今日はせっせと資料作りです。というのも週末の講義でこれまでサボっていた部分を何とか繪に出来ないかと悩んでいたのですが、やっと姿を現すことが出来ました。構想三年でありました。(笑) というと大袈裟ですが、本論ではない部分でかつ資料化するも面倒な領域だったせいもあります。下手な話と黒板の繪だけではたぶん理解されていないだろうという思いがずーっとありました。 OSをかじったことのある昔の電脳屋には常識な部分ですが、最近は存在していることを忘れられているオペレーティングシステムの核の話です。 近年はカーネルと云われることが多い箇所、何とかまとめたので次回の講義に使えそうです。縁の下の力持ちの必要性となぜパソコン(コンピュータ)は動くのか、根っこから知ることはいずれも大事な話です。

Dscn9009 余談ですが、先週の講義後はゆりかもめからスカイツリーを写そうと頑張りましたが、タイミング遅れでこの程度でした。どこら辺で見えるのか、場所が分かったので再チャレンジです。

こんな資料作りをやっていたので午前中はあっという間に終了。 さて午後何をするか? 冷たい雨なので外出は躊躇してしまいます。ちと風邪気味だし・・・・・

それにしても気温の急降下、この夏もそうでしたが体が追随できません。皆さまはいかがですか?

今週の土曜日は講義のあと高校の同期会です。どちらも大事なので風邪をこじらせないようしておきます。同期会は昨年行けなかったので久しぶりと云うことになりそうです。


古いラピタ

2010年10月26日 21時22分17秒 | からくり情報

 気持ちのどこかに引っかかっている工場の復活。 本日はまだ完全に稼働していないミーリングマシンをまともにするべくこの機械をロシアカメラと物々交換してきた梅ヶ丘の骨董屋に出かけて残りの部品を掘り起こしてきました。しかしながら重たい電源等々はそのうち取りに来ると置いてきました。持ってきたのはミーリングカッターのエンドミル二本とバイスでしたけどそれでも重たい。でも帰宅してみるとこのバイスは既に通販で買っておりました。残念。

 しかしながら工作機械本体には値段が付くのですが、部品はただ同然です。 売る立場になる場合はよくよく考えなければいけません。 ちなみにハンズで買ってくるとエンドミル一本三千円弱でしょうか? この店のご当主と還暦後の人生について深刻な話。(笑) いいものがゴロゴロある店ですが、何とかいたしましょうね。 本日足元にごろんとしていたのがエジソンの蓄音機、本物であります。安いのですが、買えません。(苦笑)

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この機械に触り、ついでにその横にある旋盤にも久しぶりに真鍮棒をセットして回しましたが、腕が再び馬鹿になっています。いつも使っていないと手の方が駄目になりますね。まだ工作場と云うより物置状態なので修行など出来る状態でないのでまともにするのが当面の命題のようです。

普段使わないこの部屋のボンボン時計のゼンマイを巻き、本棚を見ると懐かしい本がずらり並んでいます。毎月楽しくて読んでいたラピタという小学館の雑誌です。季刊時代の創刊号から2000年頃まで残してあります。表紙は日暮さんというイラストレーターが描いた興味深いものです。この表紙が写真になったとたんカタログ誌に変貌し全くつまらなくなりました。編集長が替わったとたんに馬鹿な方向に走った見本です。なぜあのように面白かった本が駄目になるか、編集長というかリーダーが変わるとこれほどつまらなくなるのか・・・・いまの政権与党が本格的に走り出した途端に駄目になるのとそっくりだと思い起こしました。こんなブログを掘り起こしました。

当時のラピタは私ら世代が記憶の底流に持っているものを呼び覚ましてくれました。このときの編集長氏にはメールしたことがありますが、確か岡山県津山市出身の同世代の方。のど元まで名前が出かかっておりますが、残念ながら失念しております。 ラピタのコンセプト領域で記事ネタをまとめ読者を納得させてくれていたと思います。

が、若手は我慢できなかったのでしょうか、雑誌名が英文字になると欲張って近年の世界に突入し混沌とした現世を暴走したようです。ラピタのコンセプトの中で新しい世界を創ることが出来なかったのでしょう。 コンセプトの消滅、新しいネタを追い続けた結果が休刊です。我慢できない若者、このときの編集長をした人の人生は? 今でも放浪しているのでしょうか?

 本棚に並ぶラピタをみると季刊の創刊は1995年春でした。別冊ビーパルとして出版されていたことを今日知りました。第二号にビオトープ池の作り方があったはずです。30歳以下は読者の対象でないと書かれていましたが、今時こんな雑誌の再刊があってもいいのではないかと読み直して感じました。15年経っている当時のラピタを読んでも面白い、今の時代を考慮して編集替えをしても充分に読み応えがあります。このような編集企画の出来る人間が小学館にはいなくなったのでしょうか? それともデジタル時代の採算性?  面白い本がなければブログやHomepageをラピタ代わりに仕立てるしかなさそうです。(笑)

ということで、古いラピタは、ネタとして使えるものが多いですね。 ネタ切れの当方としては色々使えそうであらためて読んでみるかと思っています。 そういえばサライもネタ切れのようで月刊誌へ、、かつつまらない本になっているのでそろそろかなと思ってしまいます。(汗)

その渦中にいると 見るものみへず、聞くものきこへず になるのでしょう。岡目八目とはよく云ったものです。


茶色の実から

2010年10月24日 09時16分23秒 | 偶成

 昨日の天気と一転して曇り空、農園?の準備を整えましたが、今朝の番組では一週間程度寝かせて置いた方がいいというので一雨当てることにします。 ついでに見回った庭の隅にこんな実が出来ています。

Dscn9021 母が買ってきた植木鉢を置いたままにしていたらそのまま根付いてしまったものです。毎年実を付けるのですが、その後どうしたらいいのか鳥の餌になってしまいますけど今年は何とかしたいと思います。

何という実かご存じでしょうか?

戦前の有名な小学唱歌「水師営の会見」の二番に出てきます。

庭に一本棗(ひともとなつめ)の木
弾丸あとも著(いちじる)く
崩れ残れる民屋(みんおく)に
今ぞ相見る二将軍

ここで登場する棗の実です。旅順の棗が果たしてこれと同種だったのか分かりませんが、この実を見て色々なことを連想します。子供の頃、近所の友人宅に棗の大木があり学校帰りに青いうちから食べていました。味は林檎です。超小型の林檎でポケットを膨らませて走り回りましたけど、小さい林檎ではもの足りなかった記憶があります。 近所の駄菓子屋には乾燥棗という甘い実を売っていましたが、いま思うとどうやらナツメヤシの実だったと思います。

この「水師営の会見」という唱歌にはよく引用される歌詞が含まれていて一世代前の常識を知ることが出来ます。 有名なものには 「昨日の敵は今日の友」 がありますが、現代でも何気なく使っている言葉にはこの時代の唱歌から来ているものが沢山あるようです。どなたかの随筆に引用されていた  「厚意謝するに余りあり」とはいえお前のことでなし だったか? これもこの唱歌から来ているようですね。 井上ひさしの著作「青葉繁れる」は、「櫻井の別れ」という唱歌の  青葉茂れる がオリジナル?でしょうか、どこかで聞いたことのあるなぁと馴染みました。 こんな眼で言葉の原点を探ると明治以来の底流が滅びかけながら微かに続いているのを感じます。 死語、いや隠居語録版権酔考氏)というものを探るのも面白いなと棗の実から連想しました。この唱歌、何故知っているかというと小学校の学芸会で最上級生六年生が歌に合わせて芝居をしたからです。往時の我が故郷はまだ戦前の香りが充ち満ちていました。歴史を勝手に封印しているいまの教育よりよかったと今更ながら感じています。 別の場面では、舞台の上で輪になって鉄道唱歌を歌いながら走り回る上級生、しかも下駄履きだったので強烈な印象でした。(笑) 

私の時代はさすがに「ああ無情」に変わってしまいましたけど。そうそう、四年生のときは 安倍川の渡し と云うものでしたが、なぜか家老にさせられた私、裃(かみしも)を探し回り曾祖母が仕立てたという子供用のものを祖母が見つけてくれました。浄瑠璃用だと云っていましたが、あれはどうなったのでしょうか?

 このところ「絶滅寸前季語辞典」(夏井いつき著)なるものを拾い読みしていますが、なかなか興味深いですね。 気になるマナー、忘れてはいけないことどもが沢山あるのにいらだち、根底からおかしくなりつつあるのではと危惧するのですが、ノブレスの皆さんは責任回避で忙しそうです。やはり先輩を見習って三猿を決め込むかと棗の実からの連想ゲームとなりました。(苦笑)

Dscn9020 この棗の木、目立たないトゲがあって採りにくいのですが、剪定を兼ねて小さくします。ゴソゴソやっていたら取り残して大きくなったライムを発見。家人が喜んでいました。

さて日曜日なので世の中では行事が色々あるようなので家人は町田へ会合へ、私は既に出遅れて洗濯を終えて何をするか考えます。(汗)

 


農作業再開・畑地開墾

2010年10月22日 15時50分31秒 | 園芸

 ずーっと気になっていたのですけど先月来の色々の出来事の結果、手を付けるタイミングを逃しておりました。言い訳半分もありますけど。(汗)

 昼過ぎまでかかって開墾終了。これをやっておかなければ種蒔きが来年になってしまうところでした。 草取り、掘り起こし、堆肥に元肥の油粕粒を混ぜて耕しておきました。4,5日おけば種蒔きが出来ます。久しぶりに汗だくとなっていい気分でありましたが、ペンより重いものを持ったことのない最近はずいぶん軟弱になってしまいました。半日しかやってませんが、使ったスコップで腕がまだブルブルしています。(笑)

今夕は家人がお出かけの由、一人夕食をどうするか悩んでいます。いつもなら宴会モードですが、先週は前夜の同窓会で飲み過ぎて云いたいことが出てこない講義となりました。まあパソコンに何でも入れているから問題はないのですけど。(苦笑)  今回は資料にないCPUの割り込み、プロセスのディスパッチなどのからくりをソフトウェアの動きを絡めて話すつもりです。これが分からなければ通信ソフトの動きは理解できませんので。 資料化しようと思いつつ面倒になっているのは歳のせい???また来年かぁー?

話を戻して、開墾前はこのようにバジルがすっかり大きくなっていました。この種は雀が好物のようで毎朝ついばみに飛来していました。 でも悪いけど本日で撤去、パスタに散らすにはちと固いと家人はオリーブオイル漬けにしていました。このハーブを植えていたおかげでずいぶん食事を楽しめました。

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さて、汗だくの結果、畑に再生しました。

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何を蒔くのか、昨年は大根、蕪といった根菜だったはずです。農作メモも八月の酷暑ですっかり忘れてしまいました。隠元が全く実を付けなかったのがショックでした。

P1010783ずいぶん前から住み着いているウサギちゃんですが、この作業で草むらが取り払われていつもの顔を出しました。

この畑の周囲であればLGBの線路を敷設できるのではと密かに考えていますが、小遣い貧乏になっているので我慢がしばらく続きそうです。(涙)


運転会の後始末

2010年10月20日 23時32分30秒 | からくり情報

 17日の北裏鐵道運転会の後、未整備だった機関車を今朝やっと片付けました。もちろん、そのまま格納するのではなく、清掃しながらの整備点検です。 パワーが今一つ足りないGWR・Castle に注油しながら見直してみました。

全体的に回転がまだ重いものの竣工時よりもだいぶ軽くなりました。エンジンに引っかかりがあるのでもなく、牽引する際に動輪が止まる位置はどうやら軸動ポンプの上死点辺りのようです。ポンプを締めたナットを数回緩めておきました。これでたぶん少し良くなることでしょう。気持ち軽くなったことを確かめて定置場所へ戻しました。適当な時間を見つけて慣らし運転をやることにします。

Dscn8595 クランクシャフト回りは軸受けにテフロンシートを巻いてありますが、馴染むまでしばらく固そうです。これは内側ピストンからの主連棒です。その両側には弁装置用の偏心カム(赤と緑色の箇所)が二組ありますが、これもテフロン巻きなので馴染ます必要があります。組立時には確かめながら作業を進めました。テフロンを巻いたあとでグッと固くなった記憶があります。ガタがないのが正しいはずです。

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中央のステンレス軸と真鍮部品が軸動ポンプです。第二動輪軸の偏心カムで前後に動いてテンダーからの水をボイラーの圧力に打ち勝って注水します。ポンプ内にはステンレスボールの逆止弁がありボイラーからの逆流を防いでいます。 このピストンの往復するナット口を締めすぎていたかも知れません。内部にはOリングが入っていますので、とりあえず手回しできない程度まで緩めました。

さて、もう一方の機関車 Katie は問題なく動きましたが、加減弁の制御が全閉にならないので送信機のトリムで補正する必要があります。操作ディスプレイ盤で補正できるのですが、使い方を理解していないのでこれから見直しておきます。中間バルブがあるので全閉にならなくても全く問題ありません。 

おまけの話です。ガス炊き機関車は排気の力で燃焼をガスを排出していないのでドラフト音が低いのが一般的です。 折角のライブスチームであっても蒸気を出しながらスルスルと走る機関車が多いようです。 Katieの排気口の先にはチャフと呼ぶ笛状のアダプターが取り付けられています。 このおかげで排気音が際立つようになっています。ほかのガス炊き機関車は、ゴーッとかシューッと云うバーナー音を出しながら走っていますが、 Katieでは蒸機らしい可愛いドラフト音を出しながらちょこまか走っていました。 もう一台機関庫にはいっているアスターの国鉄型B20は見かけによらない強力な機関車ですが、ドラフト音は静かです。こんなオプションがあってもいいなと思いましたが、いかがでしょうか? そういえば以前、知人から薦められたことがありました。英國では一般的に売っているようです。

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じつは、前オーナー氏から最適のチャフを装着していると聞いていましたが、なるほど音の出る仕掛けがよく分かりました。 (追記:自作だそうです。脱帽)

 今回はCastle の大きなドラフト音との比較だったので運転会では目立ちませんでしたが、単独に動かすと一番ゲージの大型機のような音だったかも知れません。 ネジ三本で煙室が取り外せたのでついでに内部も掃除しておきました。なかなかいい機関車を譲ってもらったと思っています。手軽に走らせることの出来る安楽機関車もなかなかいいですね。

本日のからくり整備はこんなところでした。


吉祥寺北裏鐵道運転会

2010年10月17日 20時47分58秒 | からくり情報

久々のライブスチーム運転会です。50%の降雨予報がいつの間にか雨無しになってハッピーでした。今日は自衛隊観閲式の予行演習日とかで、会場に近い吉祥寺上空にはF4ファントムの編隊が数回飛行してきました。圧巻はUS-1A飛行艇の三機編隊が運転会上空を通過、普段は編隊飛行をしない飛行艇編隊を目撃しました。2003年の観艦式で見て以来の光景です。すっかり嬉しくなりました。が、デジカメをリュックに入れたままだったので撮り損なってしまいました。(汗)

 ところで、三ヶ月ぶりの運転会への参加でありましたが、課題も色々見つけました。まずはGWR Castleの走り込みが足りないこと。明らかにぎこちなさが目立ちます。四気筒なのでもっとパワーが出ていいはずなんですが、僅かな勾配と曲線の区間で止まったりゆっくりになってしまいます。加減弁の開きがどうしても大きくなりますが、Duchessの開角度はもっと小さかったはずです。そうそう本日も質問があったのですが、煙室から外側シリンダーに延びる給気管は実物同様この中の銅管で過熱蒸気をシリンダーに送っています。フレーム内の二基あるシリンダーへは煙室下部から給気しています。組み立てるのが面倒で苦心した仕掛けです。

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同行したRoundhouse Katieを牽引車両として引っ張ってみると大変大きなドラフト音を出して走ったのは収穫でした。音を聞く限りではアスターの機関車の中で一番大きいのではないかというくらい響いていました。(笑) ただ、粘り強さという点では今ひとつです。神田氏から静的な走り込みをもっとやっておいた方がいいようだとのご指摘を頂戴しましたので空いた時間にはテスト台の上で回しておくことにします。

さらに、低速運転をやったせいか軸動ポンプからの水供給が不足しました。特に初回の運転ではノロノロだったものだから運転終了後のボイラーには少ししか残っていませんでした。

 回転数に比例して供給水量が増える軸動ポンプなので緩急付けた運転が必須です。特にこの機関車のボイラーは水管を二本持っているので効率が高く給水には十分な注意が必要なようです。バーナーを細くして燃焼カロリーを抑制してあるのはこのボイラーに依ることのようですね。 朝入れた燃料で補給せずに動かせたのはボイラーの性能の良さから来ているようです。

 この四気筒エンジンは排気が二気筒分同時に排出されるので排気音が倍増し、スケールの割に音が巨大です。それに太い煙突の直下にある排気ノズルが1本にまとめられているので噴き出しが他の機関車に比べて強いですね。これが模型としてはいい効果を出しているようです。本物では火床に穴が開くのではないかと気になります。

(この機関車のドラフト回数は二気筒に比べ多いと勘違いした記述をしていました。 くりさんからコメントを頂戴したので修正いたしました。)

 二回目の運転は連続した中速運転が出来たので逆に水が入りすぎたようです。ちょうどいい給水ポイントを見つけるにはもう少し慣らし運転が必要です。 上述のように燃費は大変いいという一言に尽きます。ボイラーとバーナーが上手くマッチしているようです。これが Castle の推薦理由の一つと云えます。

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この二枚を運転前に写したのですが、その後は撮ることをすっかり忘れておりました。 散漫な記録しか残っておりません。(汗)

さて、Katieですが、こちらは無事運転を終了したので完成宣言です。もっともHomepageには完成宣言してしまっております。

 この機関車の動きとラジコン操作はほぼ想定通りに楽しめました。加減弁の途中に手動弁を増備してあるのでラジコン電源を切ってもその速度でゆるゆると走らせることが出来、のんびり眺められました。出力は軽い客車を牽いてのんびり走らせるには最適の程度のようです。 実は、この機関車で Castle を牽いてみましたが、動輪がロックし 牽引出来ませんでした。 動輪が回った状態だと引けるのでまたもやCastleの走り込み不足が判明、頑張ります。(汗)

Castle の走り込みに懸命だったので自分の写真も殆ど撮っていません。事務局長氏が都合で欠席されたので記念写真も含め写真もなく残念です。 ただし、今日頂戴した8月のJAMでの写真のようにアナログ版を戴ける機会があるかも知れませんが・・・・・ 写真ありがとうございました。

 最後まで運転して店仕舞いがドタバタだったので指先をやけど、熱いフレームを触ったときは既に遅いのです。これは不注意。(涙)

とはいえ秋空のもとでの運転会、歓談も含めて終わりまで大いに楽しみました。北裏鐵道オーナーのTさんに感謝いたします。


鞄の中の宴会

2010年10月14日 21時22分11秒 | 偶成

 殺風景な小田急線・経堂駅のコンコースですが、たまに露店が出ます。最近は青森の食品、アクセサリ各種、化粧品PRなど定着した感があってちと変わり映えがしなくなりました。 唯一楽しみなのは古書屋です。この店の品揃えには意外に渋い本が多く、昨日は、和綴じ本や日露戦争写真帳、明治以来の戦前の大衆本、教科書等がいろいろ。黒岩涙香の巌窟王を見つけて驚きました。それにカストリ本や英語本も色々。回りを気にしてちらり。(汗)

普通の古本屋とはちょっと違う匂いがします。あれは(笑)

ずらっと並んだ古本らしい文庫本にも面白そうなものが・・・内田百閒翁の随筆が数冊あります。読んだものが多いのですが、まだの「御馳走帖」が美味しそうです。ついでに私にぴったり?の「へんくつの発想」、当時横綱審議委員の高橋義孝氏著の二冊を求めると500円を300円にまけてくれました。

 お二方の書いた文章が内容も含め相づちを打ちつつスルスル入るのも歳のせい。なかなか面白く味わい始めました。ところが、高橋氏の本を読んで驚いたのは百閒翁の知己なのですね。正しくは後輩、お二方が私の鞄の中で宴会を始めたようです。どちらも有名な酔っ払いであります。私も加えていただきたいのですが、まだ若造、それにあちら側にいらっしゃいます。(汗) こんなお偉い方との宴会は肩が張って・・・いや酔っ払うと一緒ですか。しばらくは夜会にお付き合いが楽しめそうです。百閒翁の「深夜の初会」という著作を思い出しました。書物は時空を越えて色んな方々に会えるのです。

日本語は達人の手にかかると実に心地よくイメージを膨らませてくれるものとなります。その反面、文章を書いて楽しむにはとても足元に及ばないことを達人らの謦咳に接すると心底感じてしまいます。そのような世界にもかかわらず短文で間違いなく意志を伝えられるのであろうかと今流行の「さえずり」にはどうしても尻込みしてしまいます。 四六時中フォローできない私としては無責任な「つぶやき」であれば可としていますけどね。(苦笑)

ところで、百閒翁は鐵道好きの文士として名声高く、これを継承するのが阿川弘之氏。阿川氏の「食味風々録」にも驚かされましたが、「御馳走帖」が元祖でありましょう。各氏の本を読んでいると日本語の良さを何となく感じられて脳内リゾートに遊ぶ気分になります。真似ることは出来ませんが読むことは出来る。ということで300円が10倍100倍に増えたような気分です。

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老父の通院手伝いから自分の歯医者通いと忙しい日でありましたが、このような本があったのであっという間に今の時間です。それにご近所のいつもの方と遭遇したこともあり、からくり生活がゼロでも充実の一日でした。

(深夜の初会を夜会と勘違いしていたので修正しました。(ペコリ))


三球儀模型の棟上げ

2010年10月13日 12時27分09秒 | からくり情報

今朝は老父を病院へ連れて行き、先ほど帰宅しました。治療後に迎えに行くので自宅待機です。その間溜まってしまったパソコン作業をやっておくことにします。 サーバ設置などの余分な作業で時間をとられてしまったので本来業務が疎かになっておりました。でも新機能を追っかけるのが面白くてつい本末転倒になるのが自前事業の問題なところです。(汗)

昨夕、作り進んでいる天体模型・三球儀の底板が届いていたので組んでみました。四枚に分かれている円筒を位置に注意して四本のネジで取り付けるだけなのであっという間に終了。 この底板、地球モデルの周回によりアンバランスになる重量を支えるためか、この手の模型としては異様な重さです。あ、重さを測っていなかった。

いずれにしろ存在感のありすぎる模型なのでどう飾るのか悩ましい問題です。家人にはまだ披露していないので何が起きるかちと心配ですが、年末の完成に向けて買い続けます。これが終われば一息付けます。 あ、もう一つ伜に頼まれている秘密プロジェクトがあるのだった。(苦笑)

Dscn8958ご覧のようなサイズです。まだ地球の居る位置によっては不安定な状態になりますが、それでもこのボックスに乗せられるようになり、移動が簡単になりました。背景にガラクタ一杯なところはご容赦ください。

あと二枚程度の歯車を太陽の下に装着し、太陽・地球間にチェーンが二組加わると上部は終了です。その後円筒ボックス内部にモータやギアが加わるのでしょう。 でも、次回は三本の支柱の配給なのでメカニカルな組立はまだ先になりそうですね。

Dscn7578 地球を拡大すると我が日本もご覧のように描かれていますが、本土が陸続きなのはご愛敬です。

昨年の全惑星模型は組み立てるのにも鑑賞するのにも単純すぎましたが、今年の模型は動きが楽しめそうです。LEDで光る太陽が終盤加わるので蝕も観察できるようです。居間にでんと置きたいのですがきっとお許しは出ないことでしょう。 完成したらYoutubeに飾るだけかなぁー。

喫茶店などを開いてこのような模型や汽車ぽっぽ等ををずらーっと並べるというのもいいなと夢想しますが、お客は皆無でしょう。一人で眺めるのが無難のようですね。(苦笑)