からくり出張所

様々なからくりを徒然なるままに書くつもりです。
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真空エンジン

2007年07月02日 11時18分25秒 | からくり情報

気が付けば7月、今朝は朝から雨模様なので水不足解消に向け、ちょっとホッとしています。しばらくブログ、HP、秘密のサイト(笑)とサボっていますが、遊べない、遊び過ぎと大波小波に揺れていたせいでしょう。(汗)

酔考さんと秘密旅行に出かけた等色々ありましたが、一言で云えば飲み過ぎ、メタボ次第で保険料が変わるという案が見え隠れしていると聞きますので団塊の世代の皆さんはよくよく考えて健康第一にいたしましょう。(笑)

で、こんな時には我田引水の話題をと仕事の合間を縫ってご紹介します。 それは真空エンジン。 何だか格好のいい名前です。石油発動機というのを以前紹介しましたが、真空発動機というのも神秘的です。 学研の大人の科学から発売されるというので年甲斐もなく予約し、到着と同時に作ってみました。が、現在製作休止中の蒸気機関車と違ってあっという間に出来上がりました。 簡単に終わるとホームページネタにするまでもありません。それほど枯れた設計と思いますし、こなれているエンジンネタのようです。私が不勉強で知らなかっただけでした。(汗) 

0702v_engin1 出来上がった真空エンジン本体です。シリンダーヘッドからアルコールランプの炎を吸い込み、その熱がシリンダーフィンで放熱されると急速に収縮し、その気圧と大気圧の差でピストンが引き上げられます。 ヘッドから炎を吸い込む様からフレームイーターと云われるようですね。 ファンはシリンダー冷却用とのことですが、実体は飾りのようです。(笑)

大人の科学の製品としてはまずまずで他に転用できそうです。

0702v_engin2 後方から自動車を撮りました。まあ自動車は付け足しのようです。アルコールランプの芯が木綿なのでライブスチームの硝子繊維製バーナー芯に変えておこうと思います。 シリンダーヘッドももう少し磨きだしておくつもりです。

ところでこのエンジンは、エコネタとして採り上げられるスターリングエンジンと対極をなす発動機のようで、スターリングエンジンが熱膨張を利用して力を取り出すのに比べ、真空エンジンは上述のように炎の空気密度が殆ど無いことを利用し真空?と大気圧の圧力差で動く機械です。 江戸からくりの自動洗盃器・コンストホイテンと同じメカニズムです。

たまたま手元にあった独逸の玩具?メーカーのカタログに同様のものが載っていました。 それによると fleme eater は1758年Henry Woodという人が特許を取っていたようです。 Vacuum morterとかFlamelickerという製品名で300-500ユーロで売っていますね。 欧州のからくり玩具は機械文明発祥の地だけあって様々です。 根の張り具合が日本とはちょっと違うようですね。 このカタログにも45mm用のエンジンとして使っているのでそれなりのパワーもありそうです。 お仲間がきっと機関車に組み込んでくれると楽しみです。

息抜きネタで失礼しました。