(つづき)
色付きのバス停、25色目は福岡市西区の「柿色」。
以前の記事に対するコメントでもいただいたが、このバス停は「97番」運行開始時に設置されたと思う。
「97番」は、昭和57年の旧西区の分割(西区、早良区、城南区へ)に際し、区内から新西区役所(内浜)への足として運行を開始した路線である。
現在の「97番」は「姪浜駅南口~内浜西区役所前~都橋~下山門~中村~拾六町団地~野方」というルートで運行しており、ここ「柿の内」は通らないが、当初は「姪浜~内浜~都橋~下山門~中村~(拾六町団地には入らず)~野方」をメインとしつつ、野方終点ではなく、藤ケ丘団地~羽根戸~四箇田団地入口を経由して「西山行き」(南金武のひとつ先にあった終点)と「四箇田団地行き」がそれぞれ一日3本ずつあり、これらの系統が「柿の内」に停車していた。
その後、「四箇田団地行き」がなくなったり、拾六町団地に乗り入れるようになったり、能古渡船場行きや西新行きができたり、「97番」をベースとして都心部まで足をのばす「1-1番」ができたりと(←時系列はいい加減です)、ちょこちょこと変化を遂げている。
さらにその後、西区役所を含む姪浜地区と金武方面とを連絡する役割は、下山門経由の「97番」ではなく、新室見・橋本経由の「1番」が担うようになり、現在に至っている。
「97番」のほうは、地下鉄七隈線開業時には野方から橋本駅まで延伸されたりもしたが、現在は野方までの運行に再び戻っており、本数も「507番」との重複もあるからなのか大幅に減便されている。
ただ、「1-3番」など、「1番」の一部でも全然おかしくないルートであるにもかかわらず、独立した「97番」を付けているところには、一種の「こだわり」のようなものも感じる(実際は、「今さら番号を変えても混乱するだけなので、あえて変えなくてもいい」という程度の理由だとは思うけど)。
またこの間に、羽根戸から金武方面に抜ける新道の開通、「柿の内」バス停そばの野方交差点から北に向かう新道へのバス路線乗せ換え(それまでは「野方天満宮前」バス停などは十郎川沿いの道路上にあった)、「西山」の廃止と金武営業所の開設など、路線を取り巻く環境はいろいろと移り変わっている。
かつては、羽根戸は「2番」の、藤ケ丘団地と下山門は「204番」の、いずれも「狭義の終点」であったが、「97番」が登場したことによりこれらのバス停は「末端」ではなくなっており、「ネットワーク」の構築という観点に立てば、この「97番」が果たした役割は大きいといえる。
このような「狭義の終点」減らしの例としては、最近では「420番」の登場により博多区の板付七丁目が「狭義の終点」ではなくなった。
一方で、免許維持路線「土井営業所→上脇田線」の廃止により、粕屋町の「上脇田」が新たに「狭義の終点」の仲間入りをしている。
(つづく)
色付きのバス停、25色目は福岡市西区の「柿色」。
以前の記事に対するコメントでもいただいたが、このバス停は「97番」運行開始時に設置されたと思う。
「97番」は、昭和57年の旧西区の分割(西区、早良区、城南区へ)に際し、区内から新西区役所(内浜)への足として運行を開始した路線である。
現在の「97番」は「姪浜駅南口~内浜西区役所前~都橋~下山門~中村~拾六町団地~野方」というルートで運行しており、ここ「柿の内」は通らないが、当初は「姪浜~内浜~都橋~下山門~中村~(拾六町団地には入らず)~野方」をメインとしつつ、野方終点ではなく、藤ケ丘団地~羽根戸~四箇田団地入口を経由して「西山行き」(南金武のひとつ先にあった終点)と「四箇田団地行き」がそれぞれ一日3本ずつあり、これらの系統が「柿の内」に停車していた。
その後、「四箇田団地行き」がなくなったり、拾六町団地に乗り入れるようになったり、能古渡船場行きや西新行きができたり、「97番」をベースとして都心部まで足をのばす「1-1番」ができたりと(←時系列はいい加減です)、ちょこちょこと変化を遂げている。
さらにその後、西区役所を含む姪浜地区と金武方面とを連絡する役割は、下山門経由の「97番」ではなく、新室見・橋本経由の「1番」が担うようになり、現在に至っている。
「97番」のほうは、地下鉄七隈線開業時には野方から橋本駅まで延伸されたりもしたが、現在は野方までの運行に再び戻っており、本数も「507番」との重複もあるからなのか大幅に減便されている。
ただ、「1-3番」など、「1番」の一部でも全然おかしくないルートであるにもかかわらず、独立した「97番」を付けているところには、一種の「こだわり」のようなものも感じる(実際は、「今さら番号を変えても混乱するだけなので、あえて変えなくてもいい」という程度の理由だとは思うけど)。
またこの間に、羽根戸から金武方面に抜ける新道の開通、「柿の内」バス停そばの野方交差点から北に向かう新道へのバス路線乗せ換え(それまでは「野方天満宮前」バス停などは十郎川沿いの道路上にあった)、「西山」の廃止と金武営業所の開設など、路線を取り巻く環境はいろいろと移り変わっている。
かつては、羽根戸は「2番」の、藤ケ丘団地と下山門は「204番」の、いずれも「狭義の終点」であったが、「97番」が登場したことによりこれらのバス停は「末端」ではなくなっており、「ネットワーク」の構築という観点に立てば、この「97番」が果たした役割は大きいといえる。
このような「狭義の終点」減らしの例としては、最近では「420番」の登場により博多区の板付七丁目が「狭義の終点」ではなくなった。
一方で、免許維持路線「土井営業所→上脇田線」の廃止により、粕屋町の「上脇田」が新たに「狭義の終点」の仲間入りをしている。
(つづく)