(つづき)
今月末で廃止となる「17番」の三国が丘駅系統の車内(側面方向幕の裏の部分)に、「平成14年5月1日作成」と書かれた路線図が掲示されており、思わず凝視してしまった。
この時点で、既に全て「17番」となっているが、全部で9つもの系統がある。
「凡例」の箇所には以下のように書かれている(アルファベットのA~Iは、私のほうで便宜上付けたものだが、アルファベット以外は原文のまま)。
--------------------------------------
A.筑紫駅~JR原田駅~ニュータウン第一~学校前~美しが丘~公園前~新津古橋~老人ホーム前~学校前~ニュータウン第一~JR原田駅~筑紫駅(外廻り)
B.筑紫駅~JR原田駅~ニュータウン第一~学校前~老人ホーム前~新津古橋~美しが丘~公園前~新津古橋~公園前~美しが丘~学校前~ニュータウン第一~JR原田駅~筑紫駅(内廻り)
C.筑紫駅~JR原田駅~原田郵便局前~公園前~新津古橋~老人ホーム前~原田郵便局前~JR原田駅~筑紫駅
D.三国が丘駅~新津古橋~公園前~美しが丘~学校前~ニュータウン第一~JR原田駅~筑紫駅
E.筑紫駅~JR原田駅~ニュータウン第一~美鈴が丘第一~三国中学校前~三国が丘駅
F.筑紫駅~JR原田駅~原田郵便局前~学校前~ニュータウン第一~美鈴が丘第一~三国中学校前~三国が丘駅
G.筑紫駅~JR原田駅~原田郵便局前~学校前~ニュータウン第一~希みが丘第三~三国中学校前~三国が丘駅
H.ニュータウン第一~美鈴が丘第一~松尾口~三国が丘駅
I.苅又~松尾口~三国が丘駅
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A~C、及びE、Fが今年8月末時点で現存する系統であり、このうちEとFが今回廃止となる系統である。
A、Bについては、「美しが丘北・光が丘地区で内廻りか外廻りか」の違いなのだが、停留所間を「~」の記号でつないでしまうと、逆方向の運行もあり得ることになってしまい、逆から読むと内廻りと外廻りが逆になってしまうことから、本来は「~」ではなく「→」でつながないといけない。
一方Cについては、「→」でつなぐと現存しないが、「~」だと、一応現存していることになる。
なお、Bの経由地をよく見ると、なんだかおかしいことに気付かれると思う。
この通りの経路をたどるとなると、同じところを行ったり来たり、まるで告白を躊躇う中学生のような動きをしなくてはいけなくなる。
おそらくAをコピー&ペーストしたものに手を加えてBを作ろうとしたが、手の加え方を間違ってしまったものと推測される。
GはFの派生系統であり、「希みが丘第三」の前後ではフリー乗降区間が設定されていた。
Hは、現在の「小郡高校前~美鈴の杜調査センター~三国中学校前」の新道開通前に走っていたルートの免許維持路線である。
Iは、さらにその前、美鈴が丘、希みが丘が開発される前のルートの免許維持路線である。
美鈴が丘、希みが丘が開発される前は、「筑紫駅~原田駅~高速基山入口(←うろ覚えなので不確実です)~Iのルート~Dのルート」という、かなり大きな循環系統もあった。
かつては、「鳥栖駅~基山~美しが丘地区」を結ぶ路線「2番」があったり、「光が丘」「美しが丘」に「飯塚~久留米の特急バス」が停車していたこともある。
長崎街道と薩摩街道の結節点という「交通の要衝」にふさわしく、この付近は一時的に「IIK」がとても高い場所となっていたが、JR鹿児島本線、西鉄天神大牟田線の2路線の駅(原田、三国が丘、津古など)が近いこともあり、高い「IIK」に、バスへの需要は全く追いつかなかったようだ。
そうなると、駅や商業施設と住宅地を結ぶ使命に徹して、ルート設定やダイヤ編成を工夫するという道が考えられると思うのだが、これについても、今回の系統廃止で半分「放棄」してしまったような感がある。
このエリアは、バス路線的に見て、いろんな意味で大きな可能性を秘めた場所であったと思うのだが、「秘めた」ままで終わってしまいそうなのがとても残念である。
(つづくかも)
今月末で廃止となる「17番」の三国が丘駅系統の車内(側面方向幕の裏の部分)に、「平成14年5月1日作成」と書かれた路線図が掲示されており、思わず凝視してしまった。
この時点で、既に全て「17番」となっているが、全部で9つもの系統がある。
「凡例」の箇所には以下のように書かれている(アルファベットのA~Iは、私のほうで便宜上付けたものだが、アルファベット以外は原文のまま)。
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A.筑紫駅~JR原田駅~ニュータウン第一~学校前~美しが丘~公園前~新津古橋~老人ホーム前~学校前~ニュータウン第一~JR原田駅~筑紫駅(外廻り)
B.筑紫駅~JR原田駅~ニュータウン第一~学校前~老人ホーム前~新津古橋~美しが丘~公園前~新津古橋~公園前~美しが丘~学校前~ニュータウン第一~JR原田駅~筑紫駅(内廻り)
C.筑紫駅~JR原田駅~原田郵便局前~公園前~新津古橋~老人ホーム前~原田郵便局前~JR原田駅~筑紫駅
D.三国が丘駅~新津古橋~公園前~美しが丘~学校前~ニュータウン第一~JR原田駅~筑紫駅
E.筑紫駅~JR原田駅~ニュータウン第一~美鈴が丘第一~三国中学校前~三国が丘駅
F.筑紫駅~JR原田駅~原田郵便局前~学校前~ニュータウン第一~美鈴が丘第一~三国中学校前~三国が丘駅
G.筑紫駅~JR原田駅~原田郵便局前~学校前~ニュータウン第一~希みが丘第三~三国中学校前~三国が丘駅
H.ニュータウン第一~美鈴が丘第一~松尾口~三国が丘駅
I.苅又~松尾口~三国が丘駅
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A~C、及びE、Fが今年8月末時点で現存する系統であり、このうちEとFが今回廃止となる系統である。
A、Bについては、「美しが丘北・光が丘地区で内廻りか外廻りか」の違いなのだが、停留所間を「~」の記号でつないでしまうと、逆方向の運行もあり得ることになってしまい、逆から読むと内廻りと外廻りが逆になってしまうことから、本来は「~」ではなく「→」でつながないといけない。
一方Cについては、「→」でつなぐと現存しないが、「~」だと、一応現存していることになる。
なお、Bの経由地をよく見ると、なんだかおかしいことに気付かれると思う。
この通りの経路をたどるとなると、同じところを行ったり来たり、まるで告白を躊躇う中学生のような動きをしなくてはいけなくなる。
おそらくAをコピー&ペーストしたものに手を加えてBを作ろうとしたが、手の加え方を間違ってしまったものと推測される。
GはFの派生系統であり、「希みが丘第三」の前後ではフリー乗降区間が設定されていた。
Hは、現在の「小郡高校前~美鈴の杜調査センター~三国中学校前」の新道開通前に走っていたルートの免許維持路線である。
Iは、さらにその前、美鈴が丘、希みが丘が開発される前のルートの免許維持路線である。
美鈴が丘、希みが丘が開発される前は、「筑紫駅~原田駅~高速基山入口(←うろ覚えなので不確実です)~Iのルート~Dのルート」という、かなり大きな循環系統もあった。
かつては、「鳥栖駅~基山~美しが丘地区」を結ぶ路線「2番」があったり、「光が丘」「美しが丘」に「飯塚~久留米の特急バス」が停車していたこともある。
長崎街道と薩摩街道の結節点という「交通の要衝」にふさわしく、この付近は一時的に「IIK」がとても高い場所となっていたが、JR鹿児島本線、西鉄天神大牟田線の2路線の駅(原田、三国が丘、津古など)が近いこともあり、高い「IIK」に、バスへの需要は全く追いつかなかったようだ。
そうなると、駅や商業施設と住宅地を結ぶ使命に徹して、ルート設定やダイヤ編成を工夫するという道が考えられると思うのだが、これについても、今回の系統廃止で半分「放棄」してしまったような感がある。
このエリアは、バス路線的に見て、いろんな意味で大きな可能性を秘めた場所であったと思うのだが、「秘めた」ままで終わってしまいそうなのがとても残念である。
(つづくかも)