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福岡のバスのことなど・・

シューテングスター(30)

2009年06月14日 |    ┣ シューテングスター
(つづき)
福岡市東区の「香椎パークポート」バス停。
23-2番」の終点となっている。

一応「香椎」という名は付いているものの、香椎駅香椎交差点、香椎参道など、いわゆる「香椎」地区からはかなり離れている(直線距離でも2㎞以上)。
このバス停に到着するバスは平日と土曜日に一日2本だけで、平日が7時41分と8時47分、土曜日は7時43分と8時43分である。
一方、このバス停から出るバスも平日と土曜日に一日2本だけで、平日が17時20分と18時20分、土曜が17時22分と18時20分である。
「香椎」という表記を見て、「香椎地区に行く」と思って乗車してここで降ろされた人がいたとしたら、かなり悲劇である(多分、途中で気付くとは思うけど…)。

また、香椎地区のメインの路線である「23番」をベースとした「23-2番」を付けていることから、「23」という数字を見て「香椎に行く」と考える人がいないとも言い切れない。
主に福岡市中心部~香椎地区を結ぶ「23番」は、「1番」や「62番」と同様、時が経つにつれ経由地や行先が複雑化したことから、「22番」「27番」などに分割されたという経緯がある(ただし、現在でも複雑な部分はあるが)。
それでもなお、香椎とはほとんど関係がない場所を通るパークポート行きに「23番」をベースとした番号を付けた背景には、古くからの「23番」に対する「本線意識」のようなものがある気がする。
「新宮緑ケ浜行き」が「26番」ではなく「23番」なのも、そのような「本線意識」が作用していると考えられる。
ちなみに、「空港通り経由の上宇美行き」が「33番」ではなく「32番」であるのも、「33番」に対する「32番」の(相対的な)「本線意識」という言葉で説明できると思う。
以前の記事にて"西鉄バスの行先番号は、単なる「番号」ではなく、その数字が持つ意味を直接・間接に伝えている「名前」的な側面が多分にあって、それが面白いなぁと思う"と書いたのだが、利用者の立場にたってみると、その「名前」的な側面が、ややもすると「わかりにくさ」につながってまうということは常に意識しておく必要がありそうである。

そういえば、「香椎パークポート行き」ができた当初、方向幕の行先表示の下には「KASHII PAKU POTO」と表示されていた。
「それはあんまりだろう」と思っていたら、いつのまにか「KASHII PARK PORT」に修正され、現在のLEDの行先表示でもそのように表示されている。

この「香椎パークポート」からは、アイランドシティ方面に道路がつながっていることから、ここから先にバス路線が延びる蓋然性は高いと思われる。
ただ、この付近一帯の道路は一般の道路とは管理者が異なる港湾道路であり、「港湾施設の利用者のための道路」という建前があることから、ここを通り抜けるような路線の開設は難しいという事情が、もしかしたらあるのかもしれない(←あくまで想像)。

「香椎」は、福岡市の東の副都心として位置づけられているが、西の副都心「西新」、南の副都心「大橋」と比較して、その地名でカバーするエリアがとても広いという特色がある(それは海側だけでなく山側も)。
これをテーマにしてひとつの研究ができそうである(誰が喜ぶのかはわからないれど…)。
(つづく)
コメント (4)
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