![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/5f/2b2005350499119abc13a976bf8c98ee.jpg)
前回、大型、巨大脳動脈瘤のクリッピングが難しい理由を説明しましたが、それでも治療しなければならない場合があります。
そのような場合に、前回の動画のように動脈瘤を針でさしてしぼませる以外に、風船のついたカテーテル(バルーンカテーテル)を用いる方法もあります。
上の図をご覧ください。
クリップするのが困難な大型動脈瘤であっても(図左)、一時的なクリップとバルーンカテーテルで血流を遮断し、カテーテルから血液を吸引すると動脈瘤はしぼみます(図中央)。
この状態であれば動脈瘤に癒着した周囲の神経や血管などを外して、クリップをかけることができるようになります。
クリップ後は血流遮断を解除すれば完成です(図右)。
いかがでしょうか。私はこれまで大型動脈瘤に対してこのような治療法を行なってきて、治療成績は良好です。
ただし、この方法にも弱点があります。
それは処置時間が長くなると、脳に血が足りない状態(低血流状態)が続くことになり、動脈瘤の処置がうまくいっても脳梗塞などが形成されて障害が残る可能性があるのです。
ではどうすれば良いのか?
次回紹介します。
そのような場合に、前回の動画のように動脈瘤を針でさしてしぼませる以外に、風船のついたカテーテル(バルーンカテーテル)を用いる方法もあります。
上の図をご覧ください。
クリップするのが困難な大型動脈瘤であっても(図左)、一時的なクリップとバルーンカテーテルで血流を遮断し、カテーテルから血液を吸引すると動脈瘤はしぼみます(図中央)。
この状態であれば動脈瘤に癒着した周囲の神経や血管などを外して、クリップをかけることができるようになります。
クリップ後は血流遮断を解除すれば完成です(図右)。
いかがでしょうか。私はこれまで大型動脈瘤に対してこのような治療法を行なってきて、治療成績は良好です。
ただし、この方法にも弱点があります。
それは処置時間が長くなると、脳に血が足りない状態(低血流状態)が続くことになり、動脈瘤の処置がうまくいっても脳梗塞などが形成されて障害が残る可能性があるのです。
ではどうすれば良いのか?
次回紹介します。