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巨大動脈瘤の新しい治療法

2009年08月28日 | 動脈瘤
一昨日、高山で行った治療について紹介します。
脳の巨大動脈瘤は治療が困難です。
そこで血管ごととめてバイパスする治療が行われます。
しかし切らずに何とかならないものでしょうか?

海外では非常に目の細かいステントが既に使われていて、パリの学会(LINNC)の時に紹介しました。
しかし日本ではそのようなステントはない!
そこで「ステントを何枚か重ねる」という手段をとりました。

図のように一枚のステントでは通り抜けてしまう血液も、ステントを何枚か重ねると通りにくくなります。
そうすれば徐々に血栓化して、動脈瘤は小さくなります。
圧迫のために出ていた症状も治る、ということです。

今回の治療でも動脈瘤は治療直後から血栓化をはじめていました!
患者さんの経過も良好です。
チャレンジが医学の進歩を生みます。
思い切ってこの治療を選択した林先生に敬意を表します。
新しい時代の幕開けです。
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