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雨ニモマケズ

2017年02月07日 | 閑話休題
研究会とワカサギ釣りを終え、花巻空港に向かう途中、松本康史先生と宮澤賢治めぐりをしました。
まずは空港近くの宮沢賢治の家、羅須地人協会へ。岩手県立花巻農業高等学校の中にありました。家の壁には「下ノ畑ニ居リマス 賢治」と書いてあり、あたかもまだ賢治がそこにいるようです。庭にはマント姿の宮澤賢治像がありましたし、家には賢治が実際弾いていたオルガンが置かれていました。

その後、宮澤賢治記念館へ。
独特の宇宙観と絵画、そして童話。何十年かぶりに「注文の多い料理店」を見ました。宮澤賢治は東北地方では今も多くの人に愛され、尊敬されているのですね。
貧しい農村での質素な暮らし。賢治の心の中に描かれた宇宙。さまざなものが展示されています。
ただ、私はやはり「雨ニモマケズ」に心打たれました。当時、健康を害していた賢治が「健康であったならこうありたかった」という思いが込められたこの言葉は、なんとも美しい。実はこの言葉は生前に発表されておらず、没後1年目に鞄の中から発見された手帳に記されていたそうです。「自身は最低限の生活で、とにかく人のために生きる」というこの言葉は、自分たちがとかく忘れそうになっている、人として生きるべき道を指し示しています。
宮澤賢治、本当にいいですね。健康で、医師である自分は、もっともっと人のために生きなければと強く背中を押された気がしました。

松本先生、良いところに連れて行ってくれてありがとう!
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