簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

佐賀温泉・こぶしの里(四国遍路)

2011-05-09 | Weblog
 窪川で国道56号線と一旦別れた土佐くろしお鉄道の線路は、再び荷稲の辺りで寄り添うように
近づいてくる。
その少し手前、2010年7月にオープンした全10室の佐賀温泉・こぶしの里は、周りを山と田圃に
囲まれ、伊予木川に沿って建つ一軒宿だ。



 この宿の売りは、地の食材に拘った食事と単純硫黄泉の温泉。
少し滑りの有る柔らかなお湯は、歩き疲れた身体に優しく纏わりつき、疲れと凝りを癒してくれる。

 湯上り後の夕食も楽しみの一つだ。
Kビールを飲みながら食べる、お造りのサザエの刺身が美味しくて、思わず追加を注文したほどだ。
ご飯は、地元窪川で栽培された仁井田米「にこまる」を使っていると聞いた。
もちもちとした歯ごたえと噛むほどに感じるほのかな甘みは絶品、美味しさに大満足。



 朝、雨が降っていた。
週間予報の曇りマークは、旅立ちの日には雨マークに変わっていたから、その通りに成った。
幸いなことに雨足は弱く、時々は曇る時も有るらしく、夕方には晴れ間も見えるだろうとの予報に
一安心。

 雨具を着け、小雨の中5キロ程歩いて伊与喜に着いた。
分かれ道の手前に“距離も時間も最短で行きたい方は国道を、古い遍路道を楽しみたい方は熊井
集落に”と書かれた看板が立っていた。



 今までの体験からすると、古い遍路道は意外にアップダウンがきつく厳しい道も多いので、
“最短”の言葉に引かれ、ここは迷わず右の国道を歩くことにした。
歩き始めると、暫くして後ろの方から「おお~い」と呼ぶ声がした。(続)


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