簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

北陸本線沿線風景 (JR全線乗り潰しの旅)

2014-04-02 | Weblog
 敦賀を出て、13,870mの北陸トンネルを10分近くもかけて通り抜けると、列車は
北陸の平野部をのどかに進む。
 沿線は温泉の宝庫で、芦原温泉・加賀温泉と「温泉」の付く駅が続き、付近には、
芦原・山中・山代・片山津など、名だたる温泉郷が控えている。
そんな加賀温泉駅では、小高い丘の上で金色に輝く観音様が出迎えてくれる。





 路線は左手の日本海に沿って北上を続けるが、海は小舞子・美川辺りで見える
程度で、見えそうで中々見えない。
右手奥には、石川県内では白山連峰、富山県に入れば立山連峰が続く。
雪を頂いたころ、幾重にも重なる白銀の峰々は中々の見応えがある。



 県庁所在都市、金沢や富山を過ぎ、新潟の県境を越えると、豊かな平野部から
周りの景観は一変、北アルプスの山岳地帯が急激に日本海に落ち込む厳しい地
勢の、僅かばかりの平地にへばり付くように線路が延びている。



 昔から「越後筒石・親不知」と言われた難所だ。
嘗て北陸道を行く旅人が、海にせり出した断崖と打ち寄せる波に怯えながら、同行
する親や子を省みることも出来ないほどの難渋に泣かされたところだ。
そんな“親不知”を、今ではトンネルで難なく抜け、海にせり出した北陸自動車道や
国道8号線と縺れるようにして駆け抜けていく。



 日本列島を横断するフォッサマグナで知られる糸魚川を過ぎ、中ほどに筒石駅が
有る頸城トンネルを潜ると、やがて終着の直江津に到着する。(続)






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