簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

爆弾低気圧 (JR全線乗り潰しの旅)

2014-04-28 | Weblog
 列車が止まって1時間40分ほど経ってようやく代行バスがやってきた。
雨がパラパラと降り始める中、17名の乗客が列車を降り、代行バスに乗り込む。



 「途中駅々に立ち寄りながら福井に向かうので少し時間がかかる」と言って発車し
た途端激しい雨が降り出し、「乗り換えが、小降りの時で良かった」と乗客から安堵
の声が漏れる。



 大型バスだから、小さな無人駅など、駅前まで入り込めない途中駅には、添乗し
たJRの職員がその都度、差す傘もままならない強風雨の中、列車を待つ乗客の
有無を確認する。
 こんな荒れた日で、到着予定を2時間ほど過ぎているので、まずいないだろうと思
われていた矢先、越前東郷駅であろうか、来るはずのない列車を待つ男性が一人
いて、無事バスに収容する。





 結局、直行すれば30分ほどのところを1時間以上もかけて土砂降りの雨の中、
福井駅前のバスターミナルに到着した。

 この日、急速に発達した低気圧、いわゆる「爆弾低気圧」は、日本列島を台風
並みの暴風雨で襲い、各地で死者三人を出すなど大きな被害を及ぼし、当然の
ように交通機関を乱し、多大な影響を残していった。



 北陸本線は全部運転を取りやめていた。
駅の改札口には列車の運休を告げる縦看板が立ち、その周りで駅員の説明を聞き、
途方に暮れる乗客などで溢れ、騒然としていた。
旅行も今日が最終日ではあるが、列車が動かないとなると、今日中に帰る目途が
立てられない。(続)




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