簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

嘗ての雄(JR乗り潰しの旅・関西本線)

2017-01-25 | Weblog


 「快速・みえ」はこの後四日市に停車し、その先の河原田から津の間は、伊勢鉄
道の路線で鳥羽方面にショートカットする。
従って18きっぷで利用するときは、この区間分の運賃が別途必要になる。



 四日市で、関西本線の亀山行き普通に乗り換える。
かつて公害の町として悪名を轟かせた町は、今でも多くの工場が立地しているが
その空は青く澄み渡り明るい町に公害で汚れた翳りは感じられない。



 亀山には30分ほどで到着する。
関西本線はここ亀山から終点のJR難波までがJR西日本の管轄である。
その途中の加茂から先は関西圏の通勤路線と成り「大和路線」との通称で呼ばれ
ていて、この間では何本もの快速が便利に運行している。



 かつて関西本線は、東海道本線と互角に渡り合うほどの幹線で有った。
古い路線図を調べてみると、名古屋からは京都に向けて「平安」が、奈良や天王寺
に向けて「かすが」が、さらに南紀方面にも「くまの」など、華やかな観光客向けの優
等列車が関西本線を経由して運行されていたことが解る。
南紀白浜や勝浦が東の熱海、西の別府と共に、新婚旅行のメッカと言われ、賑わ
った時代が有ったからだ。



 しかし今では時刻表を見ても解るように本線と雖も東の亀山、西の加茂が区切
と成っていて、特急どころか普通ですら通して運行する電車は皆無で、これらの駅
で乗り換えることに成る。
このため亀山と加茂の61キロの区間だけが、凡そ1時間に一本のワンマン気動車
が走るローカル線として取り残されている。


(写真:御在所岳山頂 本文とは無関係)(続)



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