簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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食べたまま、書いてます。

通潤橋(高千穂ドライブ旅)

2017-09-08 | Weblog
 「百聞は一見にしかず」
今まで大きな勘違いをしていたことを、この地に来て初めて知った。



 熊本県山都町にある歴史的建造物、国の重要文化財である「通潤橋」は、豪快
な放水の光景が良く知られていて、それを目当ての観光客も多く、良く知られた観
光名所である。



 これまで何度か写真やテレビのニュースなどでこの放水の様子を目にし、その
放水の目的は、農業用水として下流の田畑を潤すためのものとばかり思っていた。
しかし、実際にこの地を訪ね案内文を読み現物を目の当たりにし、それが間違い
であることに気付かされた。



 本来なら“潤い・通す・橋”と言う意味から考えれば、この橋は、水を通し他所に送
る通水管の役目を担う橋で有ることは明白であるのに、あの豪華な放水に目を奪
われ、水の行方にだけに気を取られていたようだ。



 「通潤橋」は、三方を川に囲まれ水利に恵まれなかった白糸台地に水を送るため、
江戸時代に総庄屋であった布田保之助が設計し、近隣農民や熊本八代の石工集
団などの協力によって造られた水路橋である。
その橋の位置は、水路が結ぶ二つの地区より低い場所にあるために、底に溜まる
泥や石を抜く目的で放水は行われている。



 放水は通常ゴールデンウイーク前後、8月初旬から11月末の土日祝日を中心に
観光放水が行われていて、それ以外でも事前の申し込みが有れば有料で放水が
行われるらしいが、 生憎この日の放水は無く、何とも寂しい姿の写真しか残すこと
が出来ず、残念であった。(続)



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