簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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白壁土蔵と町屋の共演(水島臨海鉄道に乗る)

2022-08-10 | Weblog
 倉敷川の掘り割りと岸辺の柳、白壁の土蔵と瓦屋根の町屋、印象的な
建造物が軒を連ねる「倉敷美観地区」は、昭和54(1979)年に重要伝統
的建造物群保存地区に指定された。


 
 その中心的な施設「大原美術館」の対面に見える、緑色の泉州瓦がま
ぶしい緑御殿と呼ばれる建物が町屋の代表・旧大原家住宅(重要文化財)
有隣荘である。



 倉敷川沿いには、国内外を問わず世界の民芸品を展示する倉敷民芸館、
古代吉備や古代ペルー、アンデスを中心とした考古資料を展示する倉敷
考古館、日本全国の玩具や工芸品を展示する日本郷土玩具館等等がある。
これらは何れも江戸後期の米倉を改装した白壁土蔵造りの施設である。



 倉敷川に架かる石橋の存在も見逃せない。
大原美術館前の今橋は、児島虎次郎がデザインした龍と菊の紋の彫刻が
施されている。



 「くらしき川舟流し」が潜る中橋は、明治10(1877)年に板橋から架
け替えられた石橋で、橋桁には一枚岩がアーチ状にして用いられているの
は舟運を考慮したからだ。


 
 高砂橋は、元は大原美術館前に架けられていた。
大正15(1926)年に今橋が架けられた折、今の場所に移されたが、橋は
江戸末期に建てられたものだ。



 こうした由緒ある建造物が点在する一帯には、地域文化の発信基地と
して運営する関連校生徒の作品などを展示する加計美術館や、観光・文
化の拠点として開館した倉敷物語館等もある。

 一帯には、土蔵や町屋を改装した旅館や土産屋、食事処、更にはギャ
ラリーや雑貨店等が軒を並べ、近頃ではカフェなどの洒落た店も進出し
倉敷観光のメインエリアとなっている。(続)



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