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ルネ・ラリック展



新国立美術館のルネ・ラリック展に
息子と娘と3人で行ってきました。
エミール・ガレは少し知っていますが、
ラリックのことは何も知りませんでした。
(アール・ヌーボーからアール・デコの時代、
初期はジュエリー・デザイナー、
後期はガラス作家として数多くの作品を残した人です。)
ただこの、宝石で出来たケシの花のポスターを見て
心惹かれ、行ってみようと思いました。
このケシは、ハットピンなのですが
実物を見ると美しさに圧倒されます。
写真だとどうしても平面的に見えますが、
ケシのふわっとした花びらの軽さと立体感が
見事に表現されています。
他にも植物のモチーフが多く、
例えばヤブイチゲのティアラというのがあって、
ヤブイチゲは知らない植物だったので
家に帰ってから図録を片手に検索しました。
実物の写真と見比べて、改めて素晴らしさを実感しました。
一般的なバラとかのモチーフは少なく、
サンザシ、ヴェロニカ、ネコヤナギ、ルナリアの果実、
ホウチャクソウ、ハシバミなどなど....。
「ベリー」というタイトルのネックレスがあって、
どう見ても、私の大好きなグズベリーなので、
ひとりでハイテンションになりました。
渋いというか、少しマニアックな植物が
いろいろ使われていて、とても嬉しくなりました。
そのどれもが、美しく洗練されたデザインの
ジュエリーやガラス製品に変換されています。
花瓶もたくさんあって、どんな植物を生けたら
似合うのかしらと考えながら眺めました。
他に、テーブルウェアーや香水瓶なども、もちろん素敵です。
モチーフも植物以外に、昆虫や動物などもあります。
ラリックは、幼年時代はフランスのシャンパーニュ地方で
過ごしたそうで、美しい自然、草花や昆虫たちが繰り広げる
神秘的な営みが与えた驚きと感動は後年、ラリックの創作活動に
尽きせぬインスピレーションを与える源となったのだそうです。
植物((自然)好きには、とても楽しい展覧会でした。











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