「白州次郎の箴言」

白州次郎は、実業家で、貿易庁長官。
戦時下で吉田茂首相の側近として活躍された方で、
終戦直後、GHQをして「従順ならざる唯一の日本人」と
言わしめたというエピソードがあります。
奥様の白州正子さんは、センスの神様のような方。
この本を読んで最初に思ったことは、今の日本の政界にも、
実業界にも、白州次郎氏のような閃きと実行力があり、
筋の通ったご立派な人格の方は、お一人として、
いらっしゃらないのだろうという事です。
何人かでもいらっしゃったら、こんなふうになっていない...と思います。
こんな大変な時に、ニコニコしながら
「みなさん、こんにちは、ガースーです。」なんて仰る総理大臣ですよ。
開いた口が塞がりません.......。
私には「サターン・ガースー」に見えます。
数日前、京都大学大学院の藤井聡教授の
「最悪の2020年 絶望の2021年」という記事を読み、
リアルな現実...と気落ちしましたが、白州次郎氏のような気概と叡智を
多くの方が持てば、何とか乗り越えられるような気もして来ました。
それを今の政治家やその周辺の方々に求めるのは、絶望的に無理なので、
私たち一般人の心に宿すことでしか無いのかな.......と思いました。
町田にある旧白州邸、「武相荘」に是非行ってみたいと思っているうちに
コロナ禍になってしまいました。