街道ウォーク<旧中山道<高宮宿(駅)~武佐宿(駅)
2013年6月8日 21回目
又十屋敷
滋賀県犬上郡豊郷町
江戸時代後期、又十(またじゅう)という商号で呉服屋を始め、後に北海道に雄飛して松前藩の信頼を得て多くの漁場を開き、廻船業を営んだ藤野喜兵衛喜昌(ふじのきへいよしまさ)の旧宅です。
▲白壁の民家
▲江州音頭発祥の地ある。(豊郷町下枝)
▲又十屋敷▼
▲屋敷内に一里塚碑があるがここに一里塚があったわけでもなく、どこかにあったものを、ここに移設したものらしい
当館は、江戸末期より蝦夷と内地とを北前船を用いた交易で財を成した近江商人藤野家本宅跡です。明治初期に入ると我国初めての鮭缶の製造を始め五稜北辰の商標「星印」で販売した所、人気を博しました。今日では「アケボノ缶詰」として受け継がれています。亦天保の大飢饉には住民救済の為行われた又十の飢饉普請は有名で江州音頭発祥の地千樹寺の再建と当家の建造物及び湖国百選に紹介されている名庭園「松前の庭」勝本宗益作等何れも当時の原形を今日までほどよく保存されています。また、館内には千数点に及ぶ美術・工芸品等が展示されています。
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