2015年12月28日 広島県
天寧寺三重塔 重要文化財
広島県尾道市東土堂町
天寧寺は、1367年、京都五山の指導者普明国師を開山とし、室町幕府第2代将軍足利義詮の寄進で創建された禅寺。創建当時は東西3町(約330m)の寺域をもつ大寺院でしたが、室町幕府という後ろ盾がなくなったことや、1682年の火災で塔以外の全てを焼失したことにより衰退し、現在は、本堂などのある境内と、そこから少し山を登ったところにある三重塔とは、同じ敷地でなく別々になっています。三重塔は、1388年に建立された五重塔を、1692年に傷みの激しい上二重を取り払って三重に改造したもの。このため三重塔にしては、いささか寸胴な外観になっています。
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