2016年5月11日 【道南2016】 北海道
五稜郭 100名城
北海道函館市五稜郭町
徳川幕府の命を受けた蘭学者武田斐三郎が設計を手掛け、1864(元治元)年に完成した、国内初の西洋式城郭が五稜郭です。かつて、海軍副総裁榎本武揚率いる旧幕府脱走軍と、新政府軍が激しい戦闘を繰り広げた場所として知られています。星形の城郭は、防御側の死角が少ないなどの利点があり、中世ヨーロッパを中心に普及していました。幕府は開港に伴う防備強化を図るため、五稜郭築造に着手。しかし、建設途中で財政難に陥り、一部の計画変更を余儀なくされました。人馬が出てくるのが直接見えないようにするための変形した菱形状をした土塁「半月堡(はんげつほ)」(または馬出塁)は、5つを設ける予定でしたが、一の橋を渡った右手にある1カ所になったほか、備前御影石を用いるとした石垣は、大部分が函館山から切り出した安山岩で、裏門側には亀田川で集めた石を使用しています。およそ7年を費やして出来上がった五稜郭に、箱館山の麓にあった奉行所が移転。
▼五稜郭タワーから
五稜郭タワー:五稜郭公園を眺望する107mの高さを持つタワー。2006年の建て替え後は、星形の五稜郭をしっかりと確認できるようになった。
※ 風雨が強く、ガラス越しであったから酷い写真になってしまった・・・撮影技術も無いし・・
石垣の角が跳ね上がっている
▲ 函館奉行所
江戸時代末期に現在の元町公園から五稜郭に移転、箱館戦争を経て解体される。2010(平成22)年に部分復元が終了、内部が一般公開されている歴史的復元建造物。
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