2015年11月1日 東京都
旧永井家住宅
東京都町田市野津田町/薬師池公園内
旧永井家住宅は、町田市小野路町瓜生にあった民家を、永井氏から寄贈を受けた町田市が昭和50年(1975)に現在の地に移築復元した。このときの解体調査により、建物は17世紀後半(江戸時代初期)に建てられたことが判明するとともに、後世に大幅に手を加えられていることが明らかになったため、復元にあたっては横浜国立大学関口欣也助教授(当時)の指導のもと、建設時当初の姿に復元されている。内部は床一面に簾状のものが敷かれた「竹簾子床」(たけすのこゆか)などが特徴的で、むしろ敷の部屋をもつ当時の典型的な三間取型の民家となっている。
▼薬師池公園
▲旧荻野家住宅
旧荻野家は、江戸時代末期、荻野衛門が町田市三輪町(旧字・上三輪)に医院として建てた旧家で、現在、都の有形文化財に指定されている。茅葺き屋根の建物は一見、当時の一般的な農家と変わりがないように見えるが、一歩足を踏み入れた内部は、4つの部屋と土間からなり、調剤室として使用されていたと思われる部屋には薬棚が残るなど、医院としての面影を色濃く残している。改造された部分も少なく、また保存状態も良好なため、幕末当時の町家造りの趣ある雰囲気を今に伝えている。
残念ながら改修工事中でした。
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