2017年5月5日 千葉県
愛新覚羅溥傑氏仮寓
千葉県千葉市稲毛区稲毛
明治21年、稲毛海岸が療養用の海水浴場として開設されると、東京からほどよい距離の稲毛は保養地、別荘地として注目されるようになります。「千葉市ゆかりの家・いなげ」として管理されるこの家も、そんな別荘のうちの1軒で、昭和12年には、中国清朝「ラストエンペラー」となった愛新覚羅溥儀の実弟・溥傑夫妻が、半年ほど暮らしています。
大正初期に建てられた別荘は、平屋の主屋と庭の離れから構成されており、内は、漆塗りの枠の腰付障子、菱格子で飾られた欄間、高く張られた格天井などの意匠が凝らされています。居間には洋間が付いていますが、これは離れを築いた時の増築です。保養地としての稲毛の歴史を今に伝える貴重な和風別荘建築として、千葉市地域有形文化財(建造物)に登録されています。
天秤型の照明器具。これと同じよな物を太宰治 疎開の家(青森県五所川原市金木町)で見たな~
▼茶室
▲白雲木
浩・結婚の折りに貞明皇后より拝領した木の孫
▲防空壕
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