愛知県の洋館④
千早赤阪小学校講堂
愛知県犬山市内山(明治村)
木造二階建桟瓦葺寄棟造で、建物の四周に幅1間(約1.8m)の吹放ち(ふきはなち)の廻廊をめぐらせている。二階の外壁は洋風下見坂で、出隅には柱型を付け、軒には蛇腹をまわしている。壁面に整然と並べたれた堅長の窓には欄間と上ゲ下ゲガラス戸が入れられているが、その廻りには額縁をまわすとともに、上にはペディメントを飾り、窓台下にはブラケットを付けた古典的な姿になっている。一方、下屋に隠れた一階の壁は漆喰塗真壁で柱を表面に見せ、腰には竪羽目板を張っている。四方に開けられた出入口は全て引き違いの大きなガラス戸になっていて、欄間にも引き違いガラス戸を入れている。
旧所在地:大阪府南河内郡千早赤阪府 建設年代:明治30年(1897)頃
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第四高等学校物理化学教室(登録有形文化財)
愛知県犬山市内山(明治村)
木造平屋建,中央玄関ホールの両側に階段教室を設けて切妻屋根を一段高く造り,左右に寄棟屋根の実験教室を延ばす。外壁は隅柱付の下見板張で,欄間付上げ下げ窓を配し,木造洋風校舎建築の代表例である。棟札に工事監督山口半六,設計久留正道とある。
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東山梨郡役所(重要文化財)
愛知県犬山市内山(明治村)
明治十八年山梨県日下部(現山梨市)に建てられたもので、昭和三十九年明治村に移された。
山梨県は、県令藤村紫朗の意向があって、その当時としては、ハイカラな、いわゆる擬洋風建築がたくさん造られた。そのうちでは、この建物は代表的である。
旧所在地:山梨県山梨市日下部町 建設年代:明治18年(1885)
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旧三重県庁舎(重要文化財)
愛知県犬山市内山(明治村)
三重県庁舍は県土木掛の清水義八の設計になり、明治十二年落成した。昭和三十九年新庁舍が落成し、旧庁舍は明治村に寄贈されて、同四十一年移築を完了した。明治初期の県庁舎庁舍として唯一の遺構であり、当時の様式手法を示すものとして貴重である。
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西郷從道邸(重要文化財)
愛知県犬山市内山(明治村)
木造総二階建銅板葺のこの洋館は、明治10年代(1877~1886)のはじめ西郷隆盛の弟西郷從道が東京上目黒の自邸内に建てたものである。西郷從道は、明治初年から度々海外に視察に出掛け、国内では陸・海軍、農商務、内務等の大臣を歴任、維新政府の中枢に居た人物で、在日外交官との接触も多かった。そのため「西郷山」と呼ばれる程の広い敷地内に、和風の本館と少し隔てて本格的な洋館を接客の場として設けたのである。
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愛知県の洋館①
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