8年前くらいに「ベアグラス」として購入した寄せ植え用のグリーン。庭に下ろすと大きな株になって刈り込まないと邪魔になりました。でも、斑入りの長細い葉はアレンジの脇役として重宝です。花のような穂が出ていることもありましたが、気に留めていませんでした。しかし、去年スゲの観察会に行った成果か、今年はこの穂がスゲの仲間であることに気がついたのでした。
ネットで調べてみるとやはり、「ベアグラス」は「オオシマカンスゲ」の斑入り品種。念のため、押し葉にして、名前の同定をお願いしてみました。
倉敷自然史博物館を通じて、岡山理科大学総合情報学部生物地球システム学科
星野研究室内「すげの会」で、名札をつけていただきました・・・・『Carex oshimensis Nakai』。
さて、4月に花が咲いていたスゲがもう2種類目についていました。標本にするためには、実が熟して落ちる寸前で、株の根元近くまでついたものをというアドバイスを受けて、5月の上旬から下旬に、標本を採って新聞にはさんでおきました。その名前もわかりましたので発表します~
ヒカゲスゲ『Carex lanceolata』
ヒメカンスゲ『Carex conica Boott』
スゲの仲間は、雄花の時期、雌花の時期がずれていてそれぞれの様子が全く違います。そして、種が落ちてしまうと種類を見分けることができません。今回わざわざ名前を教えていただいて、庭のスゲ観察にも力が入りそうです。
星野研究室のホームページからカヤツリグサ図鑑に進むことができます。