どんな花だろうと思っていたら、立ち寄った農協の片隅で見つけました。みのるガーデンセンターから来たポットでした。支柱が立ててあってつぼみもたくさん、見ごろの株です。これが200円?!育てる自信はないものの、購入。
7月号の小原流「挿花」、『仙伝抄を読もう(7)』に出てきた花の名前です。(仙伝抄など、古来の花伝書についてはこちらをどうぞ)
『七月・・・仙翁花は三具足の花材としては第一に用いるものである』『七月七日の真には仙翁花、桔梗・・・・』などの記載があるそうです。柳も七月だけ真に立てる花とのこと。決まりがたくさんあって茫然。たまには生け花の歴史に触れてみることも、花飾り全般を広く浅く学ぶために必要かもしれません。
ナデシコ科センノウ属で日本に自生するものには、フシグロ・マツモト・エンビ・センジュガンピなどがあります。ナデシコ属のオグラセンノウは岡山県北西部の天然記念物鯉ヶ窪湿原が有名です。が、私は自生を見たことはなく、この濃いオレンジのナデシコの花たちを最近知ったところです。
で、雑誌の記事から興味をもった、いわくありげな「仙翁花センノウゲ」。伝書に記載されているのがこの花なのかどうかも?ですが、一度は絶えたとされていたこの花が見出されて(その過程の詳細はこちら)今は流通しているとは。中国から日本に入ったものの、本家の中国では絶滅した、らしい。ネットの情報だけが頼りなので、詳しい見分け方は今後の課題にしたいと思っています。
岡山県北東部にある大聖寺でも、この花の開花が近いらしいです。