市立美術館で開催中の写真展ですが、上の階では「色えんぴつ画作品展 いわたてつやと仲間たち」という展示会も開かれています。グループの皆さんが色えんぴつで描く世界を楽しんでいる様子が伝わってきました。豪華なお花も何杯も飾ってありました。
中でも、いわたさんの「流木」の絵の下に張ってあったこの詩にとてもひきつけられたので、紹介します。詩は少しする、とのことでしたが、むしろ詩の方が長いのでは?「老木と呼んでください」という言葉が耳に残っています。
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「名は流木」
豊かな土地に根を張り
青々とした葉を持ち
甘い果実の宝石で身を飾り
麗しき名で呼ばれ
次の世の命を育み 幾年月を
あの豊かな土に生きてきた。
やがて自然が私に幕を降ろし
為す術もなく大地のふるさとを追われ
身にまとうものも今はなく
この島に流れ着いた。
昔の名さえ忘れ、砂に埋もれた
裸の私はそれでも生きている。
私の名前は「誇り高き老木」
私の名前は「誇り高き流木」