花は咲いていませんでしたが、見つけた10株足らずをじっくり観察しました。
根元から数本の枝が伸びていました。太いものは直径4センチくらいもありましたが、上に伸びる幹はすらりとしていました。ノイバラの仲間が、こんな暗い場所で花を咲かせるとはとても不思議な気がしました。
針葉樹の森の中、日照が足りないせいか、落ち葉が多いためか、標高が高いからか・・・下草も少なく、モリイバラの枝もひかえめです。花が終わって何日たっているのでしょう、横に開いたガクが印象的です。
花柄が長く、腺毛があります。ガクの内側には綿毛、花柱に毛が密生。
葉の姿が特徴的で、頂小葉が特に大きく、両面とも無毛。
落ち葉に埋もれた枝を引き出してみると、節から根が出ていました。他のノイバラでもこんなことが起こるのかどうか、いくら挿し木で発根しやすいといっても・・・・?実の数が少ないモリイバラは、もしかしたらこのようにして枝で横に広がっていくのでしょうか?
托葉、ふちに腺毛
とうとう出会えたモリイバラ、来年こそは花を!(そしてもう少し登ってみたいです、YUKIさんよろしく。)
ただし、生育場所と、花が一つという特徴をのぞいて、「モリイバラ」を見分ける決め手がないのか。日当たりのよい場所ではどのように育つのかなど、まだまだ疑問が残っています。