カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

ミッションインポッシブル・デッドレコニングPART ONE

2023年09月10日 21時57分59秒 | 映画 / MOVIE

2023年7月公開のトム・クルーズ主演の、
ミッションインポッシブル・シリーズ、第7作目。

ちなみに1作目は1996年、以降2000年:MI2、
2006年:MI3、2011年に4作目、2015年に5作目、
2018年に6作目が公開されており、
本作と次作は2部構成となっていて来年に続編が公開される予定。

 

 

 

 

デッドレコニングとは推測航法のことで、
航行した経路や進んだ距離、起点、偏流などから、
過去や現在の位置を推定しその位置情報をもとにして行う航法のこと。

<ストーリー>

ロシアの次世代潜水艦であるセヴァストポリの映像・・・
デッドレコニングを用いた新しい航行システムを試験運用する為、
高度なAIシステムを採用した。しかし、この新型AIが自我を得てしまい、
乗務員達をかく乱させ、自らが発射した魚雷が暴走し、
セヴァストポリに命中し乗務員全員が死亡する、

イーサン・ハント(トム・クルーズ)はIMF(インポッシブル・
ミッション・フォース)より指令を受け、AIの「実体」を制御する
2本の鍵を入手するよう指令を受ける。

このAI(エンティティ)がコンピュータに侵入すると、
世界の防衛、情報、金融などにとって大きな脅威となるため、
イーサンはIMFのメンバーであるルーサー(ヴィング・レイムス)、
ベンジー(サイモン・ベッグ)の協力を得て鍵を追う。

鍵を売って大金を得ようとする武器商人のホワイト・ウィドウ
(ヴァネッサ・カービー)や謎の男ガブリエル(イーサイ・モラレス)、
天才的なスリのグレース(ヘイリー・アトウェル)らがイーサンを
追って行く。

死闘の末、2本の鍵を入手したイーサンだが、
鍵の使い方は謎のままである。

この鍵の使用方法が沈没した潜水艦セヴァストポリにあるとわかるが、
どこに沈没しているのかは謎のままであった。

続編では、このあたりから始まるようである。

 トム・クルーズも60歳である。スタントを使用せずに
 アクションをこなすのは凄いと思うが、 
 そろそろこのシリーズも終わりが近いように思う。

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祈りの幕が下りる時

2023年09月09日 21時12分59秒 | 映画 / MOVIE

2013年発行の東野圭吾の推理小説。
刑事・加賀恭一郎シリーズの10作目。

小説を先に読んでいるのだが、小説では気にならなかったが、
映画では加賀は何度も自分が「マザコンだから。」と言うのだが、
12歳の時に突然いなくなった母親を慕うのはもっともだと思う。

加賀がなぜ日本橋署に身を置くのかと言う理由も明らかになる。
16年後に仙台で母親が病死。その時28歳の加賀は、
教師生活を経て刑事なっていた。そこから10年・・・
40手前に差し掛かっているが、母親の遺品から日本橋にこだわり、
母親が残した荷物から日本橋に縁があったと思い、
日本橋署に籍を置き、地元に密着したのだった。

話は仙台から始まる。
田島百合子と言う36歳のわけありの女性を、
宮本康代が自分のバーで雇う事になる。

百合子は12歳の息子を残して家を出たと言う。
妻としても母親としても至らなかったと言うのだが、
どうもうつ病であったようだ。

生活環境が変わったおかげで百合子は元気になり、
百合子の働きで康代の店は繁盛したが、
十数年後、百合子は病死してしまう。

康代が百合子の身寄りを捜し、
加賀に辿り着く・・・・・。
加賀は百合子の荷物を引き取り、
母親の人生に想いを馳せながら現在に至る。

10年後、滋賀県から上京した押谷道子の死体が発見される。
道子の捜査にあたるのは加賀の従弟の松宮だった。
道子は明治座に演出家の浅居博美を訪ねた後、
死体となるまでの足取りが不明だった。

博美は道子の中学の同級生だったが、
家庭の事情で転校していた。
道子は地元の施設で身元不明の女性を見つけ、
それが博美の母親だと確信し博美を訪ねて来たのだった。

博美は不幸な子供時代を送ったが、
相当な苦労をして現在の地位を築いており、
過去を蒸し返されるのは苦痛であったが、
アリバイがあった。

河川敷で浮浪者と思われる男性の他殺死体が発見される。
松宮はなぜか道子の事件とに関連性を疑う。
一見、関係のなさそうな2つの事件だが。
そして仙台の加賀の母親との関連はあるのか?

松宮が道子と浮浪者の事件を追っていくと、
博美と加賀が面識があった事に辿り着き、
加賀は持ち前の嗅覚から仙台と関係があったと思う。

 すっかり刑事・加賀恭一郎=阿部寛だわ。

 私はこの作品を読み始めてすぐに思った。
 これ松本清張の「砂の器」だわと。
 かなり昔だが松本清張もほとんど読んだ。

 

 不遇の子供時代に知られざる出来事(本人にしてみたら、
 ない事にしたい出来事)があり、まぁ犯罪だが、
 それを隠しとおそうとする本人の心に闇、
 暴かれる事を恐れて暮らす毎日。
 
 ある日、その触れられたくない部分に、
 近づいてくる人物。知られないようにするために、
 重ねてしまう嘘と犯罪。
 
 映画でもやっぱり「砂の器」だと思った。

 

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【インド映画】 ~パターン~

2023年09月05日 21時08分59秒 | 映画 / MOVIE

2023年1月25日に封切られたインド映画界のキング、
シャールク・カーンの映画で、タイトルは「主人公のコードネーム」。
そもそもはアフガニスタンやパキスタンに住む、
パシュトゥン人の事を指す。

シャールク・カーン演じるインド諜報機関(RAW)の
敏腕諜報部員が赴任先のパシュトゥン人の村で命を救われた事から、
(パシュトゥン人の命をも救ったのであるが)、
そう名乗っており、RAWでは伝説的なヒーローである。

RAWが題材のインド映画ではサルマン・カーンのタイガー、
リティック・ローシャンのカビールが3大ヒーローで、
この映画でもそう言われている場面がある。

タイガー役でパターンを助けにやって来たサルマン・カーン。
すっかり仲直りしたようで最近は共演している。

  <ストーリー> 

2019年、インド政府はパキスタンの国境にある、
ジャンム・カシミール州の自治権を無効にした。それに激怒した
パキスタンのカーディル将軍はインド攻撃を画策し、
謎の男ジム(ジョン・アブラハム)に連絡する。

ジムは元々RAWの諜報部員だったが、インド政府がテロ組織に
身代金を支払わなかった事で妻子を殺された事から逆恨みし、
インドに敵対するテロリストに協力する立場となっていた。

パターンはRAWの過去のエージェントで怪我を負っても、
国に対する忠誠心が衰えていないメンバーを集めJOCRと言う、
舞台をRAWの中に作る。

パターンはジムがスペインにいる事を突き止めスペインに向かう。
ジムはロシアにある謎の物体を盗み出す事を計画し、
いろんな国々から精鋭エージェントを集めていた。その中にルバイ
(ディーピカ・パードゥコーン)と言うISI(パキスタンの諜報機関)の
エージェントがいた。ルバイはジムが盗もうとしている物体の
横取りをパターンに持ちかける。

まんまと物体を盗み出したパターンだったが、ルバイに騙されており、
ロシアにつかまってしまう。単独でやった事でインド国は関係ないと
インド側はパターンを突き放す。ここでタイガーが登場し、
パターンを助け出す。

3年後・・・パターンはジムの手下をアフリカで見つけ、
盗んだ物体が恐ろしい新種の天然痘ウィルスに変わった事を知る。
ジムはウィルスを使ったテロを画策していた。

パターンの活躍でシベリアの研究施設にあったウィルス株1個を
入手したRAWだったが、ジムの作戦でRAW施設内でウィルスが、
外気に触れてしまい室内にいたメンバーが感染してしまう。
メンバー達はウィルスを根絶するため自ら施設を破壊する。

残りのウィルスを回収するためパターンはジムを追い詰めるが、
ジムはウィルスをデリー行の航空機に積み拡散しようとしていた。
パターンはジムと格闘しウィルス拡散を寸前で止める。

 SRK作品では久々にスカッとするいい映画だった。
 58歳でもアクションバリバリのヒーローだし、
 やっぱりカッコいいし、惚れ惚れした。
 同行のインド映画通はストーリーが古臭いと言ってたけど、
 私はそんなこと気にならないほど満足したのだった。

 ちなみにお土産として劇場でこのポスターのA4サイズ版と、
 葉書をもらった。得した気分!

 RRRは南インド映画で家族愛をテーマにしてるけど、
 ボリウッド映画はハリウッド映画のコピーと言われても
 お洒落でカッコいいのであ~る。
 
 スカッと爽やか、インド映画入門として見るべし!
 ラブロマンスもいいけど、今回はアクション前回で。

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麒麟の翼

2023年08月21日 21時37分59秒 | 映画 / MOVIE

2011年の東野圭吾の推理小説で
刑事・加賀恭一郎シリーズの9作目で2012年に映画化された。

主人公の加賀役は阿部寛、松宮は溝端順平。
松宮がイケメンすぎるのが気になったが・・・。
まぁイケメンの刑事がいてもいいのだけど。
イケメンや美人の犯人だっているからね。

もちろん原作は先に読んでいる。
映画は原作に忠実だった。

ある日、日本橋をふらふらと歩く男が、
麒麟像にもたれかかり死んでしまう。
胸にはナイフが刺さっていた。

日本橋署の加賀と加賀の従弟で警視庁の松宮が、
捜査にあたる。殺された男・青柳の財布と鞄をもった、
若い男・八島が交通事故に遭い死んでしまう。

八島が金品を奪うために青柳を刺したのか?
二人の関係は? 刺された青柳はなぜ助けを呼ばずに、
日本橋まで歩いてきたのか?

加賀と松宮は真相を究明するために、
二人の周りを調べて行く。

調べて行くうちに八島が青柳の会社の工場で、
バイトしていた事が判る。労災で怪我を負った八島が、
事故隠しによって仕事も辞めさせられ、
後遺症によって仕事につけなくなっていた事を突き止める。

しかし・・・実際はこれは真相ではなく、
過去に隠された事件が殺人に繋がっていた事が判る。

青柳がなぜ助けを呼ばず麒麟像まで歩いて行ったのか?
青柳は自らの命と引き換えに何を伝えようとしたのか?

 刑事も探偵もそうだと思うのだが、気になるポイントは大事。
 これは人それぞれなんだろうけど、おかしい、臭いと思うポイント、
 人物に会ってみて第一印象もそうだけど、この人は嘘はつかない、
 嘘は言っていない、嘘をついている、怪しい、何かを隠している、
 信じられる、信じられない・・・理屈ではないカンのようなもの。

 これは私も大事にしている事である。
 私は第一印象派である。まぁアテにならない(笑)、
 大きく外れる・・・事もあるのだが、野生のカンは大事にしている。
 この人と関わるとトバッチリを受けると思う人には、
 自分からは関わらないし、近寄ってきても上手くかわすのだ。

 加賀は人情派である。人の気持ちを大切にしている。
 まぁ当然なんだけど、警察内部にも早期解決のために、
 大事な事を軽視したり見ない事にしたりして、
 事を進めようとする人たちがいるのが映画だとよく解った。
 本当はそんなことはないのだろうけどね。

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【インド映画】~ R・ラージ・クマール(日本語字幕版) ~

2023年07月16日 21時58分59秒 | 映画 / MOVIE

2013年の作品、タイトルは主人公の名前。
ラージ・クマールはよくある男性の名前だが、最初のRは?
ロミオと言う事だが、ロミオとジュリエットにかけてるのかな?

  <ストーリー> 

冒頭、夜のシーンで男たちに両足を持って地面を引きずられている
ロミオ(シャヒード・カプール)。ここから物語は初めに戻り、
最後にまたこのシーンに戻る。

ロミオは風来坊でダルティプルと言う町にやって来る。
町は阿片栽培で成り立っており、シヴラージ(ソヌー・スード)と、
敵対するアシッシュ(マニック・パルマル)が牛耳っていた。
ロミオはシヴラージの下で働き始めるが、アシッシュの姪の
チャンダ(ソナクシー・シンハ)に一目惚れ。

最初は相手にしていなかったチャンダもロミオを気にし始める。
香港の麻薬王タカの登場でシノギを奪われそうになり、
シヴラージとアシッシュは敵対するよりも手を組む事にし、
アシッシュはチャンダをシヴラージの嫁に差し出す。

 この辺りから麻薬はどうなったんだ? と全く関係のない、
 ロミオとチャンダの恋愛コメディになる。
 そこにシヴラージが嫉妬してみつどもえになる。 
 まぁどうでもいい事に終始し始める。

チャンダはシヴラージにロミオに勝てば結婚すると言い、
シヴラージはロミオを殺そうとする。
最終的にタカが現れ、シヴラージもアシッシュも、
ロミオを殺そうとする。そして・・・冒頭のシーンに続く。

 映画なので・・・死んだと思ったロミオが生き返り、
 シヴラージやタカを殺してチャンダと結ばれる。
 アシッシュだけが死ななかったのは、
 チャンダの叔父だからか?

 もうバカバカしいくらい内容のないドタバタだった。
 この映画の日本語訳だ誰だったか名前を見忘れたのだが、
 友人曰く、知らない人との事だった。
 ちょっと訳に納得がいかない部分があったのだが、
 「恋かケンカか」と言う部分、ヒンディー語は「愛か死か」であり、
 あれだけ殺してるんだから「ケンカ」では軽すぎると思う。
 
 ロミオはチャンダを「ロリポップ」と呼んでいたが、
 訳では「ペロリンちゃん」・・・・。マジか?
 もしかしたら映画を観てないのかな。それから、
 ヒンディー語から日本語訳ではなく、英語訳になってるのを
 日本語訳にしたのかな? と感じた。

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【インド映画】 ~アグニパト(2012年版)(日本語字幕版)~

2023年07月15日 21時57分59秒 | 映画 / MOVIE

アミターブ・バッチャン主演で1990年に公開された、
作品のリメイクでリティック・ローシャン主演。そして、
当時の監督ヤシュ・ジョハールの息子カランが監督。

さすがに1990年にバッチャンが演じただけの事はあり、
ヤクザ組織と警察と汚職と復讐劇と家族愛と恋愛と・・・
盛りだくさん。マサラ・ムービーと言う感じ。リティックも
単なる恋愛映画ではなく軽やかなアクション映画でもなく、
重みのある伝統的なインド映画の路線を演じていた。

タイトルのアグニパトはヒンディー語で「火の道」と言う意味で、
アミターブ・バッチャンの父親で詩人のハリワンシュラーイの作品。
ハリワンシュラーイは人生訓のような詩が多い。

今回、日本語字幕版で観たが、ヒンディー語翻訳者の大御所が
字幕を担当しており安心して観る事ができた。

映画も現代劇ではないのでヒンディー語も正確だったので、
ヒンディー語版で観た時と大きな乖離はなかった。

  <ストーリー> 

1970年のマハラシュトラ州のマンドゥワと言う島が舞台。
ハリワンシュラーイ・バッチャンの詩「アグニパト」は、
父が日常的に息子に人生訓として聞かせている様子。

教師のディナナント(チェタン・パンディット)は人格者で、
村民からの信頼も厚いが村長は面白く思っていなかった。
そこで凶悪な息子カンチャ(サンジャイ・ダット)を呼び戻し、
塩を生成すると見せかけてコカインを作るために土地を買収するが、
ディナナントは村民に売らないようにと説く。

 サンジェイ・ダット・・・怖い~。この人、更生したけど
 アル中でヤク中で懲役経験もある本物の悪人。

村長とカンチャはディナナントを罠にはめて少女殺しの罪をかぶせ、
大衆の目の前で木に吊るして殺害してしまった。
12歳の息子ヴィジェイ(アリッシュ・ビワンダワーラ)は、
事件を目撃していたが取り合ってもらえず身重の母親と一緒に、
舟で島を離れムンバイの売春街に辿り着いた。
産気づいた母親はそこで女の子を出産する。

ある日ヴィジェイはカンチャを見つけ後をつけた。
そこでムンバイを牛耳るヤクザの親分ララ(リシ・カプール)を知る。

 人の良いお父さん役が多かった今は亡きリシ・カプール、
 ヤクザの親分役も凄みがあった。

ララの殺人を目撃したヴィジェイだったが、
警察ガイトンデ(オーム・プリ)に犯人を問われララを庇った。
さらに母親の出産の手助けをしてくれた女性に対して、
横暴な態度をとった警官を拳銃を奪って射殺した。

父親を惨殺したカンチャを殺したいほど憎んでいたヴィジェイ
(リティック・ローシャン)は、母親と妹の元を飛び出し、
15年後・・・・・ヤクザのララの右腕になり、
警察署長ガイトンデともつながりを持っていた。

母親と妹に会いに行くが名乗れず、
プレゼントと花を妹に手渡すヴィジェイ。
酒に酔ったヴィジェイは、GFのカーリー
(プリヤンカー・チョープラ)の美容院のオープンに駆けつける。



カンチャはマンドゥワ島からムンバイへ
コカインを流通させるために手下のシャンタラムを送り込み
州の内務大臣を買収した。

ヴィジェイはララの息子マザールが狙撃された時に、
身を盾にして庇い負傷し、さらにララの信頼を得た。
しかしマザールの結婚式の日にシャンタラムを消すため、
マザールと一緒に行ったが逆にシャンタラムにマザールを撃たせた。
そしてシャンタラムも始末してしまった。

マザールの死でララは倒れてしまい、
ララの縄張りをヴィジェイが引き継いだ。
そしてカンチャからの誘いに乗りマンドゥバ島へで出かけるが、
拷問されてしまう。

倒れたララは回復し自分の縄張りへ戻り息子の死は、
ヴィジェイが仕組んだことを知りヴィジェイの妹をさらう。
そこへヴィジェイが戻ってきてララを倒して妹を取り戻す。
妹は初めて自分に兄がいた事を知る。

妹はヴィジェイを訪ねて売春街へやって来てカーリーに会い、
カーリーと一緒に住んでいたヴィジェイと三人で遊ぶが、
送ってもらった家で母親ともめる。

カンチャはヴィジェイが15年前に自分がなぶり殺した、
ディナナントの息子だった事を知りヴィジェイに、
警察署長ガイトンデを殺すように指令を出すが、
逆に手下を殺されてしまう。

ある日ガイトンデが訪ねて来た事でカーリーは、
ヴィジェイがカンチャを殺したいと思っている事を知り、
カーリーは泣いてすがる。ヴィジェイはカーリーに、
結婚資金を貯めていた事を話し二人は式を挙げる。

ところが結婚式をカンチャの手下が襲撃し、
カーリーは殺されてしまう。

ヴィジェイは父親とカーリーの仇を討つために、
単独でマンドゥバ島へ乗り込む。カンチャはヴィジェイの
母親と妹を監禁していた。ヴィジェイは刺されて、
致命傷を負ってしまう。それでも最後の力を振りしぼり、
カンチャを倒し、父親が吊るされた大木に吊るした。
ヴィジェイは母親と妹に抱かれ、遠のく意識の中で、
迎えに来た父親を見た。そして天国へ旅立った。

 最後は父親の恨みをはらし、カーリーの仇を討つが、
 死んでしまう。天国には二人がいるから寂しくないけれど。

 ダンスシーンでカトリーナ・カイフがカメオ出演していた。
 本編とのかかわりはなし。

 細かい事だが気になった事。
 ヴィジェイが再会した母親の所で食事をするシーン。
 リティックは恐らく左利きなのだろうけれど、
 左手でご飯を食べていた。この時代(1970年)であれば、
 左手は不浄の手であろうから右手で食べた方が良かったかな。
 それほど長いシーンでもなかったのだから、
 左利きでも右手を使えたのではなかったか? と思った。

 もう一つは、12歳のヴィジェイ少年が母親の妊娠に
 全く気づいていなかった事。家族で話をしてないのかな?
 不思議だった。

 

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クリード3「過去の逆襲」

2023年07月04日 21時32分59秒 | 映画 / MOVIE

2023年のアメリカ映画。
『ロッキー』シリーズのスピンオフ映画、
アポロ・クリードの息子アドニスを主人公にした、
クリード・シリーズの第3段。

2015年のクリード「チャンプを継ぐ男」、
18年の「炎の宿敵」、過去2本はインドで観ている。

  <ストーリー> 

アドニス(マイケル・B・ジョーダン)はコンランに勝利し、
チャンピオンのまま引退した。3年の歳月が流れた。
セレブとして生活していたアドニスの前に、
刑期を終えて出所した一人の男が現れる。

デイミアン(ジョナサン・メジャース)は、アマチュアで
敵なしのボクサーだったが犯罪を犯し18年服役していた。

最初は分からなかったアドニスだが少年時代の恩を思い出し、
食事を共にするとデイミアンはボクシングに挑戦したいと言う。
すでに36歳になりブランクもあるデイミアンを説得するが、
断りきれないアドニスはジムを紹介し有力なトレーナーに預ける。

デイミアンは怪我をした挑戦者の代役として、
タイトルマッチに出場し汚い手を使って勝利する。

刑務所で悪人と手を組んだデイミアンはアドニスを陥れようとし、
アドニスは過去の恩と負い目から思い悩む。

挑発に乗らざるを得なくなったアドニスは、
デイミアンに引導を渡すべくトレーニングを開始する。

立場が逆になったアドニスは挑戦者としてリングに上がる。

 まぁアメリカ映画だし、
 ここでアドニスが負けるわけがないのである。
 死闘の末・・・・アドニスは勝利し家族の元に帰る。

 

 

 

 

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【インド映画】 ~ ブラフマーストラ(日本語字幕版) ~

2023年05月31日 22時05分59秒 | 映画 / MOVIE

2022年のインド映画で、タイトルはヒンディー語で
「ブラフマの武器」。

ヒンドゥー教徒は三神一体である。
そもそも神とは英語でGODである。
Gはジェネレーター、Oはオペレーター、
そしてDはデストロイヤーである。
ヒンドゥー教に当てはめるとG:ブラフマ、
O:ビシュヌ、D:シヴァとなる。

それぞれの神が武器を持っており、
ブラフマの武器とはなにか?
この映画では主人公シヴァ・・なぜか名前はシヴァだが、
ダダの若者だと思っていた自分が、
選ばれし者であったことを知るまでを描いている。
映画自体は3部作のようで、この作品は序章みたい。

結婚前のランビール・カプールとアーリア・バットが、
恋人同士として共演(インドでは実生活でも恋人同士や
夫婦の共演はよくあること)、重鎮アミターブ・バッチャン、
キング・カーンと豪華キャスティング。

  <ストーリー> 

古代インドではヒマラヤに住む賢者たちが、
アストラと呼ばれる武器を生み出していた。
ブラフマーストラは最強の武器であり、
世界を破壊するほどの威力を持っていたため、
賢者たちはブラフマーストラから世界を守るため、
秘密結社ブラフマンシュを結成していた。

ムンバイで働くシヴァ(ランビール・カプール)は、
イーシャ(アーリヤ・バット)に一目ぼれしアタックする。

一方、デリーでは科学者のモハン(シャー・ルク・カーン)が、
襲われ、3つに割れたブラフマーストラの1つ奪われる。
デヴと言う謎の人物に操られているゾールとラフタルはバラナシの、
アニッシュ(ナガルジュナ・アッキネイ)が持つ、
2つ目の破片を奪いに行く

シヴァは夢を見てアニッシュを救うためにイーシャと共に
バラナシに向かうがゾールとラフタルに襲われる。
アニッシュはシヴァとイーシャに破片を託すが殺されてしまう。

シヴァとイーシャはヒマラヤに住むグル(アミターブ・バッチャン)を
訪ねてヒマラヤに向かう。

ヒマラヤでシヴァはグルから自分の両親の事を聞き、
ブラフマーストラの事も知るが、シヴァにとっては、
イーシャだけが必要だった。

 まぁキャスティングからして仕方ないのだけれど、だ、
 ランビール・カプールとアーリア・バットのための映画だわね。
 私的にはしらけるんだけど・・・・笑。
 続編に乞うご期待!! となるのかなぁ・・・。

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【インド映画】~ バン・バン(日本語字幕版) ~

2023年02月12日 22時05分59秒 | 映画 / MOVIE

トム・クルーズ、キャメロン・ディアスの「ナイト&デイ」の
メイクだが原作を観てないので比較はできない。

2010年の公開でもちろんヒンディー語で観ているのだが、
今回は日本語字幕で観た。

今でこそマッチングアプリを題材とした作品は多いが、
2010年だからかなり先端を行っていたわけだ。
タイトルのバンバンは拳銃の発射音で大きな意味はない。

 <ストーリー> 

イギリスの王室が保有するダイヤモンド:コーヒヌールを
盗み出したインド人に懸賞金を出すことになったが、
コーヒヌールが何者かによって盗み出され、世界的な大ニュースとなる。



シムラーの銀行で働くハルリーン(カトリーナ・カイフ)は、
マッチングアプリを利用しヴィッキーに会うためにカフェに行く。
しかし待てども待てどもヴィッキーは来なかった。

偶然、現れた男性ラージヴィール(リティク・ローシャン)を、
ヴィッキーだと勘違いしたハルリーンはデートを楽しむ。
ところがラージヴィールはコーヒヌールを盗んだ泥棒で追われていた。



翌日、ハルリーンは勤務する銀行に警察が現れ、
国際的大泥棒ラージヴィールと一緒にいたと言う理由で連行される。
途中でハルリーンはラージヴィールに助け出され逃避行が始る。

睡眠薬を飲まされたハルリーンが目覚めたのは南の島だった。
バーベキューを焼いてくれているラージヴィールを見つけたが、
自分の服が着替えられている事に腹をててる。
ラージヴィールは目をつぶって着替えさせたと言うのだが・・・ありえない。
隅々まで見られちゃったわねぇ・・・・。(笑)

ハルリーンが携帯電話で祖母に電話をかけてしまい、
二人の居場所が探知されて襲撃される。
せめて食事の後に襲われたかった(笑)



ラージヴィールは撃たれて海に落ちる。
死んだのかとは全く思わなかったけど、やっぱり生きていた。

この後ハルリーンはラージヴィールの生家を訪ね両親に会う。
そして追っ手に捕まり自白剤を飲まされる。
そこにラージヴィールが助けに現れる。

 いつも通りツッコんでおく。

美男美女のラブストーリーである。
まぁ・・・シムラーと言う田舎の小さな街の銀行に、
あんな美女が働いているわけはないし、
仮にいたとして結婚相手に不自由するとも思えない。



カトリーナ・カイフの持つセレブ感では一般市民の役は無理だろう。

銃撃戦もふんだんにあるが・・・
もし私の目の前でたくさんの人が銃撃されて殺されたとしたら、
腰を抜かすしそればかりか失禁して失神してしまうだろう。
そして扱った事もない銃をいきなり撃てるはずがないし、
仮に撃てたとしても標的に当たるわけがない。
映画だからいいのか。

リティク・ローシャンの踊りは凄かった。
いろんな俳優のダンスシーンを観ているが、
軽やかなステップと身のこなしはピカイチだろう。
そして筋肉の鎧の様な身体・・・インド人はマッチョ大好きだからな。

痛快アクション、ダンスシーンもふんだんにあり、
ボリウッドを代表する娯楽映画の大作。

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【インド映画】 ~エンドロールのつづき ~

2023年01月22日 21時56分59秒 | 映画 / MOVIE

2021年のグジャラート語の作品。
私自身インドでもグジャラート語の映画を観た記憶はなく、
本作品が初めてである。私がグジャラート州を旅した印象では、
グジャラート語はヒンディー語に近く、文字も似ている。

この作品は評判が良いのだが、残念ながら・・・
インドに12年間在住した私の目から見たれば、
そりゃないなぁと思うところは多かった。
インドを知らない人であれば何の違和感なく見れるだろう。
一緒に観た私以上のインド映画通のコメントは、
私以上に辛辣だった事を付け加えておく。

  <ストーリー> 

西インド・グジャラート州の村に住む9歳のサマイ
(バヴィン・ラバリ)の家は貧しく、父親は小さなチャララと言う
鉄道駅でチャイを売って生計を立てていた。ある日、サマイは、
父親に連れて行かれた映画館でヒンドゥー教の神様の映画を観る。

サマイはすっかり映画に魅了され、学校に行かず、
映画館へ忍び込むようになる。そこで映写技師のファザル
(バヴェーシュ・シュリマリ)に母親の手作り弁当と引き換えに、
映写室から映画を観る取引を持ち掛けられOKする。

 サマイが映画創りや撮影に興味を持ったのかと思いきや、
 どうもフィルムが光を透してスクリーンに映し出される過程に
 興味を持ったらしい。(なんか違うなと言う印象。)

サマイは村を出て都会に行き勉強をしたいと父親に話すが、
最上位カーストである父親は映画など低俗だと叱る。

サマイは学校の友達たちと一緒に運搬されるフィルムを盗み
廃材を拾ったりして独自の方法で映写を試みる。

 友人が激怒したのは、自分の夢を叶えるために、
 盗みを働いたと言うくだり。しかも学友達を巻き込むとは、
 相当な悪人である、子供のいたずらでは済まされない。と。

 私もそこは同感で犯罪者を夢追い人に仕立て上げ、
 この映画を良い作品とするのはいかがなものか?と思う。

小さな町の映画館でもフィルム映写ではなく、
デジタル化が進みファザルは解雇されてしまう。
サマイの友達の父親が駅長であったためサマイはファザルに
駅の荷物運び(ポーター)の仕事を紹介する。

サマイがフィルムを盗んだ事が警察に見つかり、
サマイは少年院に入れられる。家に戻ったたサマイは、
友達たちと一緒に盗んだフィルムを様々な効果音を使って、
上映してみせる。それを見た父親はサマイを都市に住む
友人の元へ送る。

結果、ハッピーエンドなのであるが・・・。

 まず! チャイ売りは貧乏である。
 1杯10ルピー(約17円)で小さな鉄道駅で1日に売れる数は、
 知れている。どう考えても100杯は売れまい。
 多くて1000ルピーの売上げで、材料費を引けば知れている。
 サマイの家は父親、母親と妹の4人家族である。
 農村だから母親は農作業をしているかもしれないが・・・。
 (シーンはなかったけど。)汚れてないしなぁ。

 これがキッチンであるが、プラスチックかガラスの瓶が見える。
 都会ならいざ知らず農村にこんなお洒落な容器はない。

 そして下がサマイの母親が料理を作っている所だ。
 何度も言うが名前も知らないような農村である。
 一般家庭で使っている調理器具ではないし、
 こんなスパイス入れも観た事がない。
 使い込まれている様子もないし・・・・。

 それからチャイ屋の収入であれば、
 こんなに多くの食材は買えない。
 せいぜい実の少ないスープ状のカレー汁であろう。

 2019年と言えばわずか3年前である。
 相当な田舎でもフィルムによる上映は、
 時代錯誤な気がする。

 まぁこのくらいにしておくが・・・
 映画にリアリティは必要だろうか?

 この作品内でファザルの台詞に、
 「映画なんて嘘の世界だ。」のような言葉があった。
 だからいいのか・・・・。

映画館で初日にもらった特典はチャイだった。

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【インド映画】 ~ ディシューム(日本語字幕版) ~

2023年01月14日 21時36分59秒 | 映画 / MOVIE

2016年の作品。タイトルに意味はなく、
ズキューンみたいな効果音らしい。

もちろん封切り時にインドでヒンディー語で
観ているのだけれど、日本語字幕版で再度観た。
ワルン・ダワンの父親ディヴィッドはコメディの映画監督で、
この作品はワルンの兄ロヒットの監督作品。
ワルンも身内の作品だから演じやすいのかもしれない。

 <ストーリー> 

中東で開催されているクリケットの試合に出場している
インドのスター選手ヴィラージ(サキッド・サリーム)が
パキスタン戦を前に誘拐される。

36時間以内に事件を解決する為に、
インドから派遣されたのは優秀な警官のカビール
(ジョン・アブラハム)だった。

  最初のシーンは彼がGFの部屋を訪ねるが、
  そこには浮気相手が隠れており、
  それを暴くと言うシーンは、
  後半ジャクリーン・フェルナンデスが登場して、
  いい感じになる伏線であった。



現地に到着したカビールは現地警察の
ジュナイド・アンサリ(ワルン・ダワン)と組んで
カビールが失踪した夜の足取りから追う。

 ホテルからヴィラージを車で連れ出した女性、
そのパーティ会場で出会ったオカマ(アクシェイ・クマール)、
そして犯人らしき男と接触したらしき女性イシカ
(ジャクリーン・フェルナンデス)。



音楽が嫌いで硬派なカビールと軽快でコミカルなアンサリは、
好対照な名コンビに見えた。

犯人を追跡するために国境は超えるな、
と上司に言われたアンサリはバッジを外し拳銃を返却して、
カビールと行動を共にする。
二人はイシカを救出して国境を超える。

アンサリが重要人物の飼い犬に仕掛けたカメラによって、
ヴィラージの監禁先を突き止め救出に向かうが、
ヴィラージには爆弾が仕掛けられていた。

カビールはインド国に対して解決の為の金を払うように伝えるが、
金を支払っても時限装置は止まらなかった。
三人は海に飛び込み海中で爆破装置付きの服を脱がせる。

  えっ・・・こんな事で・・・と思ったけど。

危機一髪で助かったヴィラージは、大観衆の待つスタジアムに現れた。
スタジアムには犯人もいたがヴィラージの登場に慌てて逃げ出す。
逃げる犯人の車をヘリコプターで追うカビールとアンサリ。

 

ワルン・ダワンは「僕は君のヒーロー」で見せた、
コミカルな演技が板についており、
まだ若いのでしばらくはこの路線で行くのかもしれない。

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【インド映画】 ~ ボクサーの愛(日本語字幕版) ~

2022年12月28日 22時06分59秒 | 映画 / MOVIE

2017年の作品、ヒンディー語のタイトルは「ムッカバーズ」。
ボクサーと言う意味。まんまだね。

インド映画祭でスターが出ていない作品が、
日本語字幕で上映されるって凄いね。
私はボクシング映画だから観たわけだけど。

  <ストーリー> 

シャラヴァン(ヴィニート・クマール・シン)は、
バグワン・ダス・ミシュラ(ジミー・シェールギル)のジムの
有望なボクサーだが、バグワンはまとものボクシングを教えず、
小間使いのような事をさせていた。

ある日シャラヴァンはバグワンの家でスナイナ(ゾーヤ・
フセイン)を見て恋に落ちる。スナイナはバグワンの兄の
娘だったがバグワンは町の実力者で政治家も警官も家族も、
みんなが恐れる暴君だった。

スナイナは生まれつき声が出ないため、
障害があっても健常者のように扱ってくれる、
シャラヴァンに惹かれて行く。

写真左から、サンジェイ、シャラヴァン、スナイナ、バグワン。

シャラヴァンの実力は誰もが認める物だったが、
バグワンは嫌がらせをして大会に出場させなかった。
シャラヴァンは仕方なくバラナシに行き、
サンジェイ(ラヴィ・キシャーン)のジムから出場する。

バグワンは方々から圧力をかけるがシャラヴァンは、
優勝しスナイナと結婚し鉄道駅での仕事も得る。

そこでもバグワンは嫌がらせを続け、スナイナの父(自分の兄)の
仕事も家も奪い、足までも折ってしまう。

 通常、インドでは年長者が絶対的上位であるが、
 なぜこの兄弟が逆転しているのか作品中では不明だった。

バグワンは別の男性と結婚させるためスナイナを連れ去り、
監禁する。シャラヴァンは大会中にも関わらず、
スナイナを助けるためにバグワンの元に行き、
スナイナを助ける。

怪我を負ったままシャラヴァンは決勝に臨むが、
バグワンは引退と引き換えに決勝戦出場を許可する。
シャラヴァンは試合に出るが、わざと負けてしまう。

 ボクシングの映画では経験があるかないかでは、
 役者の動きが全く違う。シャドーボクシングや
 ミット打ち、サンドバッグ打ちではそれなりでも、
 実戦で相手と戦うとその技量が判ってしまう。
 この作品でヴィニート・クマール・シンの動きは、
 本当のボクサーと遜色がなかったので経験者かと思ったら、
 そうでもないようで。
 あと当時37歳だったのでさすがに若さはなかった。

 ストーリーとしてはありきたりな気はするけど。

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【インド映画】 ~ キ&カ 彼女と彼(日本語字幕版) ~

2022年12月25日 21時32分59秒 | 映画 / MOVIE

2016年の作品、タイトルはヒンディー語であるが、
2つの意味がある。1つは主人公の名前の頭文字から、
ヒロインがキアで相手役がカビール。もう一つは、
ヒンディー語の単語には女性名詞と男性名詞があり、
女性名詞の場合は前置詞に「キ」、
男性名詞の場合は「カ」が付く。

で日本語のタイトルが「彼女と彼」となっているのだ。

私は観る映画を選ぶ時にキャスティングで選ぶことが多いので、
この映画はインドでは観ていなかった。大筋は知っていたが、
今回は日本語字幕で新鮮な気持ちで見た。

  <ストーリー> 

バリバリのキャリアウーマンのキアは、
飛行機の中でメソメソと泣いている男と隣合わせる。
その男カビールは死んだ母親を思い出していたのだった。
 (補足:インド人の男性はほぼマザコンである。)

デリーに付いたキアとカビールは飲みながら、
お互いの事を語り合う。驚く事にカビールは、
大企業の御曹司でビジネスの才能はあるにもかかわらず、
家業を継ぐことやビジネスには一切の関心がなかった。

社長である父親より専業主婦として家を守った母親を尊敬し、
主婦業をアーティストと語り専業主夫になりたかった。

女子力ゼロのキアと主夫になりたいカビールは結婚する。
キアはマーケティング部門でバリバリと働き、
カビールは家事を完璧にこなし同居するキアの母親の
面倒までみる。

ただこのような二人の役割分担は世間には理解されなかった。
 (補足:ただでさえインドは男尊女卑であり、
     男性は外で働き収入を得て、女性は家から出ない。
     と言う考え方が主流である。最近の都市部では
     外で働き収入を得る女性も増えている。)

ある日、家主が家を売るため3人に出て行くよう告げる。
引っ越したくない2人は家を買う事を決意し、
資金稼ぎの為にカビールは近所の主婦相手にアルバイトをする。

人気者のカビールは瞬く間に資金を溜める。
そしてそんな二人の逆転関係が取材対象となり始め、
カビールはTVや雑誌などのメディアに出始める。

自分がいつも主役だったキアはカビールに嫉妬し、
その事から二人の関係がギクシャクし始める。
キアがニューヨーク出張に行った際、キアの母親が倒れ、
その時にムンバイに行って不在だったカビールをキアは責める。

主夫で裏方だったカビールが表立って活躍するのは、
最初から自分が上りつめるための策略だったのだと。
そこまで言われたカビールは黙って家を出る。

入院している母親に諭されたキアはカビールを追う。

 最後は元のさやに戻ってめでたし、めでたしである。

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【インド映画】 ~人生は二度とない~(日本語字幕版)~

2022年11月15日 09時38分59秒 | 映画 / MOVIE

2011年公開の男三人の友情の旅物語の日本語字幕版。

コロナ真っただ中の2020年6月に、
インド・デリーの自宅で引きこもりながら観たが、
その2年後に日本で観るとは思わなかった。

改めて記事を読み返したが、1語の修正もないまま、
もう一度、記事にしてみる。
日本語字幕版で観てもヒンディー語で観ても、
ストーリーも感想も同じな事に驚くが、
私のヒンディー語力でも解りやすかったと言う事だね。

  <ストーリー> 

カビール(アバイ・デオール)がナターシャ(カルキ・ケクラン)に
プロポーズをしているシーンから始まる。

カビールは友人のイムラン(ファルハーン・アクタル)と
アルジュン(リティック・ローシャン)と
3人で3週間のスペイン旅行を計画していた。

アルジュンは株式ディーラーで仕事が忙しく
乗り気ではなかったがロンドンから参加、
イムランはスペインに住んでいる実の父親で
画家のサルマンに会う事も計画している。
3人はバルセロナで集合しコスタブラバ、
セビリア、パンプローナへ向かう計画だった。

バルセロナを出てすぐにアルジュンが仕事を始め、
イムランが電話を取上げて捨ててしまった事から、
雰囲気が悪くなってしまう。
アルジュンが前のGFと別れた原因も、
実はお金を優先する考え方に嫌気がさしたからだった。
そしてイムランと浮気をした事も
2人の関係がギクシャクしている理由だった。

カビールがダイビングをやろうと言い出し、
インストラクターのライラ(カトリーナ・カイフ)と出会う。
アルジュンが最初に目をつけていたのだが、
イムランがちょっかいを出す。

水が怖かったアルジュンだったがライラの指導で、
恐怖心を克服し信頼が増していく。

4人は打ち解けて一緒に食事をするようになり、
カビールが一緒に旅をしないか?と提案する。
ライラは翌日のトマト祭りに3人を誘う。

3人はブニョールで開催されたトマト祭りに参加し、
イムランはライラの女友達と親密になる。
アルジュンとライラは恋に落ちている事に気づく。
ナターシャはカビールの行動に不信感をつのらせ、
様子を見にやってくる。

ナターシャを空港に送って3人はセビリアへ向かう。
スカイダイビングをした後、
バーでいたずらを仕掛けて警察のお世話になるが、
イムランが父親のサルマンに電話で助けを求めた。
イムランの父親は3人を拘置所から救い自宅に連れて行く。
そこでイムランに家庭に責任を持たない考え方を話し、
イムランはショックを受けながらも受け入れる。

次に3人はパンプローナの牛祭りに参加する事にした。
カビールはナターシャに成り行きでプロポーズしてしまったが、
本当は結婚したくない事を二人に告白する。。
サプライズでライラがアルジュンに逢いにやって来てくる。

牛祭りは死者が出るほど危険で、生きて帰れたら・・・
イムランは書いていた詩を公表する事を誓い、
アルジュンはライラとモロッコに行く事を誓い、
カビールはまだ結婚したくない事をナターシャに告げる事を誓った。

そして・・・アルジュンはモロッコでライラと結婚式を挙げる。
カビールとナターシャは・・・結婚していなかった。

 インド映画は外国でロケする事もあるが、
 どうもスペインは珍しいらしい。
 それぞれの街並みも美しかったし、
 海や自然も美しかった。

 まだ結婚したくないのに結婚する事になってしまった、
 カビールはナターシャと仕切り直し。
 お金に振り回されていたアジュルンはライラと結婚。
 実の父親に初めて会い家族に対する考え方を聞いた、
 イルファンは詩人となる。
 旅行の前後で人生が変わってしまった3人。

 人生について考える・・・・。コロナ渦の現在、
 否応がなくとも考えざるをえないのであるが、
 普通の人生においてはなかなか時間が取れない。
 人生をリセットして、
 2009年にインドへ移住した私であった。
 今は誰の為でもなく、誰に左右も支配もされない、
 人生を送っているのは幸せと言える。

 そう思わないとねっ!

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【インド映画】 ~RRR ~

2022年11月13日 21時37分59秒 | 映画 / MOVIE

2022年の作品、タイトルは「アール・アール・アール」。
「Rise(蜂起)」「Roar(咆哮)」「Revolt(反乱)」。

原作はテルグ語で一言たりとも理解できなかったので、
日本語字幕はありがたい。

初日は監督と主演俳優二人の舞台挨拶があり、
友人がチケットを当ててくれたおかげで行けたのだが・・・。
ヒンディー語映画の俳優なら何人かは知っているけど、
テルグ語映画は誰も知らないので、トップスター2人であっても、
全くありがたみが・・・ごめんなさいです。

左側より:NTジュニア、ラージャマウリ監督、
ラーム・チャラン。

なお、この映画の下地としてインド神話のラーマーヤナがある。

  <ストーリー> 

1902年のイギリス植民地時代の南インドが舞台。
とある村にやって来た英国総督の夫人が気に入った
幼い女の子を連れ去る。
一族の中からビーム(NTジュニア)が、
女の子を連れ戻すために仲間と一緒にデリーに送られる。

一方、警察官のラーム(ラーム・チャラン)は、
英国の指示の元、暴動を起こしたインド人達を戒めていた。

全く別の使命に燃えたラームとビームは、
お互いの状況も身分も知らぬままに出会い、
親友となっていく。

しかしラームはビームが英国総督の屋敷から一族の
女の子を取り戻す使命の為にデリーに来た事を知り、
友情か?使命か?を悩んだ末に捕えて投獄する。
そして総督の命令によりラームは、
ビームを鞭打ちの刑に処す。

ビームが絞首刑場に向かう時、ラームはビームを逃がす。
追手に追い詰められたビーム達は一人の女性に助けられる。
その女性はラームの許嫁であった、

ラームは別の一族の使命の為に警官になり、
英国総督に認められるように出世したのだった。
虐げられた一族が謀反を起こすためには、 
大量の武器や弾薬が必要だったのだ。

それを自由に手に入れ横流しするためには、
それなりの地位に就く必要があったからこそ、
ラームは出世の為に同じインド人を打ちのめしてきたのだ。

(中略)

ラーマとビームは協力して英国軍をやっつける。

はしょりすぎたか。(笑)。

最後の方は悪者退治でラーマーヤナだなぁと思った。

 

 

 

 

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