雀の手箱

折々の記録と墨彩画

台風15号の爪痕

2015年08月26日 | できごと

二度目に折れて電線も切った倒木


 10年ぶりの台風直撃でした。25日朝4時ごろ打ち付ける雨音で目を覚ましました。
 黒い小石を敷き詰めた坪庭は落ち葉を浮かせて排水しきれずにプール状態で、雨漏りも復活していました。
 6時過ぎからは風も加わり、大きな樹が身をよじるように枝を揺らしていました。朝食を終わったころ、隣家の方が様子を見に来てくださった折に、登り口近くの坂の途中の大きなモチノキが、倒れて道を塞いでいると告げられました。
 風が少し収まった頃合いに支度をし、ヘルメット着用で出てみると、毎日車で上り下りする道路を直径1メートルもあろうかと思える樹が、二股に枝分かれしたところから裂けて折れ、道に横たわっていました。
 町内会の役員の方たちも見えていて心配してくださっていました。
 市役所に連絡を入れたところ、二人ほど見えたのだそうですが、市道ではなくて私道だから市は対応できないと言って帰られたということでした。
 開発予定の事業者に連絡を入れたのですが、あちこちに被害が出ていて、倒木も多いので、すぐ手配しますが今日のことにはならないと思うということで帰られました。
 風もやや収まったかに見えた昼食後、バリバリと大きな音が続けざまにして、今度は残っていた半分が後追い心中よろしく裂けて、倒れていました。ついでの道行に電線という電線全部を切断して坂下の家の屋根の端も少しこわしていました。

 停電でテレビも照明も電話も不通。オール電化が裏目に出て、ITも、シャワーも、トイレも使用不能です。幸い母の使っていたトイレが手動なので、懐中電灯の明かりを頼りの主人の足元を案じながらも何とか凌げました。
 記念日でもないのに、蝋燭を3本灯して、冷凍食品がどこまで持つか心配なので、処分のつもりで、ガスコンロの使用で、できるだけ豪華なものをといっても冷凍食品を選んでの夕食でしたが、やはり気持ちは弾みませんでした。
 災害で避難生活を余儀なくされている方たちのお気持ちの一端が少しわかる気がしました。





初めに折れた倒木。


左端に見える残りの幹とその奥の小さな気もみんな倒れて無惨。



今年はたわわに実をつけた柿も枝ごと折れて


停電となった垂れ下がる電線