
昨日は亡き夫の初十夜法要に菩提寺まで出かけました。
最近テレビで時々見る「チコちゃんに叱られる」に触発されて、ボーッと生きてるんじゃないと、パソコンを頼りに、そもそもお十夜とは何を意味する法要かを検索してみました。
お寺から季節ごとに送られてくる「大願寺だより」で、かつては十日十夜営まれた念仏会であること。無量寿経という浄土宗で特別大事な経典の中の教えに基づくものだということぐらいしか知りませんでした。
世界大百科辞典「十夜」によると、十夜とは無量寿経 巻下の「此において善を修すること、十の夜すれば、他方の諸仏の国土において善をなすこと千歳するに勝れたり」というのによると記されていました。平安朝以来の法要は、今も京都 真如堂(天台宗)では11月5日から15日まで十夜念仏が修されているとも他に記事に在りました。
お供え物で華やかに荘厳された本堂は椅子席もいっぱいで、床に座っている方もありました。読経に始まり、塔婆の戒名が読み上げられ供養の和讃があげられるのを聞いて、一日に短縮されていても、私には夜までのお勤めは無理なので、早々に辞去しました。夕刻にはまだ間があり、陽射しも暖かだったので、寺の前を100mほど直進した海岸に出て、穏やかに凪いだ海風に吹かれながら、日が落ちるまでよく遊んだものだと、生前お寺詣りの都度話していた遠賀川が海につながる河口を少しだけ散策して「この功徳をもって浄土への摂取不捨」を願いながら帰路を辿りました。
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