旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

失業常態

2015-03-28 18:07:50 | 住所不定無職低収入

三度目の認定日に職安(ハローワーク)に赴き、失業手当の交付を受けました。
当初これが最後で、以降「晴れて」自由の身になると思っていたのですが、やはり
もう一度認定日があるようで、本格的な旅立ちはまだ少し先になりそうです。
ただ、その自由な身を手放しで喜べないのがつらいところで、そこからは、いよいよ
まったく収入が無くなるということ意味するからです。

「次の認定日までの期間に、少なくとも三回就活実績を残さなければならない」のも
大変です。冬の北海道でお会いした東京の派遣♀さんとお話した際に、「WEBエントリー」
なるものがあることを聞きました。派遣♀さんは直接関係なくて、友達が就活実績を
残すためにこれを活用しているんだそうです。今時、バイトとか中途採用でもこんな応募の
仕方があるんですね、知らなかった。いちいち履歴書を送付しなくていいってんで、
これは楽だと、私もいくつか利用してみました。

ちょうど今、年度変わりで、一年契約の期間限定社員の募集が多くて、そんな中からいくつか
応募したら、「履歴書を送ってください」ってところがあってねえ。今から思えば、その時点で
お断りしたらいいものを、面接の果てに「採用」となって、困ってしまいました。

「落としてくれたら、あとくされないのに」という気持ちと、「よくぞ何の資格も持たない、こんな
中高年のおっさんを採用してくれました」という気持ちの半々でした。土日が休みで、
加えて自由に年休をとるってわけにはいかないでしょうから、ここで働くと、少なくとも
丸一年、ほぼ旅行には出られなくなります。しかし、少ない賃金とはいえ「ゼロ」と比べると
天と地の差、社会保険、厚生年金等にも加入できて、今よりは金銭面での安定は
間違いありません。気持ちが揺らぎます。

というのも、これは最初からわかっていたことですが、前の会社の任意継続の健康保険と、
国民年金の支払い金額の大きさに気が滅入りそうになるのです。特に健康保険料は
前年度の年収に応じて額が決まるとかで、「莫大な」金額を振り込まなければなりません。
無収入の身で、切り詰めた生活を心がけているところへこの桁違いの金額ですから、
自暴自棄になりそうで、「高級なレンズを買ってやる!」って暴挙に出そうになるのを
必至でこらえています。(それはちょっと話が別なような…)

初志貫徹が揺らぎそうになるのを、マッサンの「人生は冒険旅行」じゃあないけれど、
私の性格的にはそんな特別危険なアドベンチャーは望まないとしても、もうちょっと
この貧困状態を楽しむくらいの強い気持ちは持たなくてはと、せっかく内定を頂いた会社へ
お断りの連絡を入れました。

中途半端な対応をして相手方にも迷惑をかけたのですが、これは数少ない「成功例」で、
ほとんどの会社からは何の音沙汰もありません。つまり、書類選考というか、それ以前に、
一番最初にふるい落とされているわけで、これはこれで腹立つよなあ。まあ、何の資格も
技術力もないおっさんが就活するということは、本来並大抵のことではないのです。

そんなこんなで、当初思い描いていたような旅立ちは出来ず、本格的な無職の旅の
開始を告げるゴングは、もう少し先に鳴り響きそうです。






コメント
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