本ブログでは主に古典派・ロマン派の正統派クラシックを取り上げていますが、今日はやや趣向を変えてアメリカの作曲家ルロイ・アンダーソンをご紹介します。アンダーソンは1940年代から60年代にかけて活躍した作曲家で、「シンコペイテッド・クロック」やクリスマスソングの「そり滑り」などはお茶の間でも親しまれているため、皆どこかで耳にしているのではないでしょうか?しかしながら、曲調もポップス風、演奏時間もほとんどが2~3分ということもあって、ジャンル的にはいわゆるライト・クラシックに位置づけられ、クラシックファンの正当な評価を得ているとはいえません。かく言う私も名前は知っているものの完全無視状態でしたが、とあるコンピレーションで「トランペット吹きの子守歌」を耳にしてその旋律に魅せられ、他の曲も聴いてみようと思った次第です。買ってみたらこれが大正解。上述の曲以外も魅力的な曲ばかりで文句なしに楽しめること間違いなしです。

アンダーソンの面白いところは特定の楽器をフィーチャーしたり(トランペットの「トランペット吹きの休日」、フルートの「ペニー・ウィッスル・ソング」、クラリネットの「クラリネット・キャンディ」等)、または日用品を楽器として使用したり(紙やすりの「サンドペーパー・バレエ」、そのものずばりの「タイプライター」等)と楽曲に遊び心を加えているところ。また、ピチカート奏法がお気に入りで、「プリンク、プレンク、プランク」「ジャズ・ピチカート」「フィドル・ファドル」とピチカートを多用した曲を何曲も作っています。ただ、どの曲も基本となるメロディがしっかりしているので、決して単なるおふざけでは終わらず、十分鑑賞に堪えうる楽曲に仕上がっています。CDはアンダーソン自身が指揮したものなど数種類出回っていますが、私が買ったのはレナード・スラットキン指揮セントルイス交響楽団のものです。アンダーソンの曲はポップスオーケストラで演奏されることが多いですが、こちらはフルオケの演奏。全25曲のボリュームですが、上述のとおり2~3分の小品ばかりなので、さらっと楽しめます。BGMとして聞き流すもよし、じっくり楽しむもよしの掘り出しモノの1枚です。

アンダーソンの面白いところは特定の楽器をフィーチャーしたり(トランペットの「トランペット吹きの休日」、フルートの「ペニー・ウィッスル・ソング」、クラリネットの「クラリネット・キャンディ」等)、または日用品を楽器として使用したり(紙やすりの「サンドペーパー・バレエ」、そのものずばりの「タイプライター」等)と楽曲に遊び心を加えているところ。また、ピチカート奏法がお気に入りで、「プリンク、プレンク、プランク」「ジャズ・ピチカート」「フィドル・ファドル」とピチカートを多用した曲を何曲も作っています。ただ、どの曲も基本となるメロディがしっかりしているので、決して単なるおふざけでは終わらず、十分鑑賞に堪えうる楽曲に仕上がっています。CDはアンダーソン自身が指揮したものなど数種類出回っていますが、私が買ったのはレナード・スラットキン指揮セントルイス交響楽団のものです。アンダーソンの曲はポップスオーケストラで演奏されることが多いですが、こちらはフルオケの演奏。全25曲のボリュームですが、上述のとおり2~3分の小品ばかりなので、さらっと楽しめます。BGMとして聞き流すもよし、じっくり楽しむもよしの掘り出しモノの1枚です。