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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

秋田のテレビ2017

2017-04-21 00:23:48 | 秋田のいろいろ
この春の秋田県関係のテレビの変化。※2016年春の関連記事
●やっぱり金曜+土曜も
秋田テレビ(AKT。フジテレビ系列)のローカル情報番組。
1990年代中頃には中高生をメインターゲットにして、今も活躍する複数のローカルタレントを発掘した「なんでもアリーナ」が人気だった。
2000年代以降は、主に主婦層を対象とした1時間の番組を金曜日の16時台に放送。番組名は「やばせ本町どまん中!」「がっこ茶っこTV」など数年ごとに変わったものの、結局のところ番組内容にはさほど変化なく、出演者もさほど変わらない状況だった。

昨2016年春には、16時台後半に月曜から金曜まで放送する「げつ→きん420(げつきんよんにーまる)」が始まった。
※「よんにーまる」が公式な読みの表記らしい。一方、「げつきん」のほうは局アナを含む出演者は「げっきん」と促音(小さい「っ」)で発音する場合もあった。

AKTの平日夕方の帯番組といえば、上記なんでもアリーナの後番組(でいいのかな?)である「なんでもアリーナ525」を連想するが、その後に「情報ステーションi455」というのが2002年まであって、それ以来らしい。
げつ→きん420では、曜日ごとにローカルタレント1名がレギュラー出演するが、石垣さん、シャバさんのほか、これまではなじみが薄かった人も起用。内容としては前年までの金曜のものとあまり変わりないのかもしれないが、小学校のスポーツ少年団が生中継でゲームに挑戦するコーナーなど、内容もいくらか変わった。

ところが今春、「げつ→きん420」はわずか1年で終了。
4月からは金曜日のみ放送の「きんよう420」となった。曜日レギュラーも石垣さん以外は降板した模様。石垣さんは、中断期間もあるとはいえ、なんでもアリーナから20年以上AKTに出ている。

結局、週に1度に戻ってしまった。
秋田テレビに限らず、地方民放局(いやNHK地方局もか)にとって、夕方のニュース以外の帯番組を製作するのは、荷が重いということだろうか。
【21日追記】2011年から金曜16時台には、秋田放送(ABS。日本テレビ系)もローカル情報番組「エビス堂 金(ゴールド)」を放送しており、競合している。AKTは枠としては先発という自負があって金曜を死守し、月~木を捨てて、そこで勝負を挑んだということか?



また、土曜夕方17時55分から18時30分の、前「さんまのまんま」をネットしていた枠で、新たに「土曜LIVE! あきた」という報道番組が開始。
「MC」が武田哲哉アナウンサー(たしか論説委員兼務になったはず。以前は石塚元アナウンサーもそうだった)で、「番組ナビゲーター」として後藤美菜子さんが出演。
後藤さんは元AKTの局アナで、2016年春で退職していたが、フリーアナウンサーになったということなのか、1年ぶりに古巣での復帰。(げつきん420の料理コーナーVTRみたいなのにも、たまに出ていたそうだ)


●意外なところへ転身
全国放送に話が飛びますが、NHK平日23時台に「NEWS WEB【23日訂正】ニュースチェック11」という番組があって、最後のほうで、どこかの地方放送局のニュースが1日1本だけ紹介される。
NHK内部のことなんだから放送素材をそのまま使えばいいものを、なぜかホームページを開いて、粗い画質で見せられるのは、なんだか…

いつもは見ない番組なのだけど、4月18日はたまたま視聴。このコーナーでは山口放送局のニュースを取り上げた。夕方18時台のニュースらしく、男女のキャスターが並んで映っているのだが、女性キャスターに見覚えがある!?

画質が悪いこともあったので他人の空似かと思って、山口局のサイトで確認したら、間違いじゃなかった。
後藤美菜子さんと同時期にAKTアナウンサーを退職した、石井資子(もとこ)さんだった!

退職後1年おいて今春から山口局の契約キャスターとなり、いきなり夕方のニュースに起用(しかも隔週でなく毎回担当)されていた。

石井さんは秋田市出身で2008年にAKTに入社。あくまでウワサだけど、地元某企業経営者のご令嬢ではないかという話もあった(これ以上詮索はしません)。
NHK地方局のキャスターの契約終了後、地方民放局のアナウンサーに転身する人は、最近はかなりいる(AKTにも)。
でも、その逆というのは珍しい(【21日補足】地方民放局アナからNHKの全国放送のキャスターになる人はいる)と思うし、秋田で生まれ育って勤務した人が、はるばるNHK山口へというのも珍しい。山口と何らかの縁があるのかもしれないし、限られた契約年限の間だけあえて遠くへということかもしれないけど。いっそうのご活躍を!

実はほかにも、NHKにおいて秋田と山口は多少の縁がある。
10年以上前に秋田局契約キャスターだった椿さんという方(秋田出身ではないらしい)は、その後、山口局の契約キャスターをしていたらしい。
また、現在秋田局にいる藤重アナウンサー(正職員)と池田キャスターは、いずれも山口出身。


●全国も秋田から
NHK秋田の平日夕方の「ニュースこまち」。今春の変化は小規模ながらいくつか。

永年、金曜日だった視聴者投稿ビデオコーナー「ビデオ便り」が木曜へ移動した。おそらく30年前の「630あきた」時代から、一貫して金曜放送だったのではないだろうか。【27日補足】局によっては「ビデオだより」とかな表記のところもあるようだが、秋田局は「ビデオ“便り”」と漢字表記。
これは戸惑う。僕はこのコーナーだけは極力見ることにしているのだけど、1回見忘れてしまったじゃないか!
市場の旬の農水産物を紹介するコーナーも、月曜から木曜へ移動。

出演者は変わらず、秋田出身で大手気象会社・ウェザーマップ所属の村木気象予報士も続投。
昨年度は以前と同じく、18時52分から東京から全国の気象情報を伝えた後、54分以降は再び秋田に戻って県内の気象情報を伝えていた。
以前から気象予報士がいた青森放送局などでは、東京からの全国版をネットせず、県域局の予報士が全国版相当の情報もまとめて伝えていた。
むしろ秋田局でそうしないのが意外だったけれど、2人の気象予報士の説明を聞くことができるのは悪くないとも思っていた。

今春からは、秋田でも、全国版をネットせず、秋田から村木予報士が全国版相当分も伝える形になった。
電子番組表では、これまでは18時52分以降は別番組になっていたのが、青森などと同じく、19時00分まで通しで「ニュースこまち」となった。

全編秋田からになった気象コーナーの開始時刻も18時52分ではあるが、00秒厳守ではないらしい【21日補足・もしかしたら52分10秒で固定かも?・27日再度補足・固定ではないが52分00~20秒の間頃に始まる傾向】。ただ、いちおう、いったん仕切り直して天気カメラの映像のタイトルが入る。
これまでは渋谷だったのが秋田駅周辺の寂しい風景に、東京からと同じタイトルCGと音楽が流れて、コーナーが始まる。村木予報士とメインキャスター2人の3人が、大画面の前に並んで(従来のローカル版と同じ)伝える。
全国各地の明日の予報も表示されるが、東京のものと地図のデザインは同じだが、書体は異なる。気温の数字は細い。
その後、キャスターが「ここからは県内の気象情報です」と軽く区切りを入れて、以降、従来通り。
【21日追記】18時30分過ぎの簡単な天気予報は従来通り。その前に表示されるタイトルCGも従来と同じで、52分に表示される全国版のものとは違うデザイン。
【26日追記】26日には、東京とは違う、18時30分過ぎと同じローカル版のCGが52分に流れた(音楽は東京と同じ)。一定しない。
【27日追記】タイトルCGは仙台放送局のものとも違う。【6月14日追記】仙台局の気象情報では、2015年度まで東京から流れていた古い曲を、2017年度もいまだに使っている。
【7月12日追記】7月12日の放送からは、背後の大型ディスプレイで、タッチパネルで線やアイコンを表示できるようになった。そういえばこれまでなくてもやってこられていたが、東京のスタジオではずっと前からやっていた(東京のはリコー製だとか)。遅ればせながらやっと秋田のスタジオの設備も充実したことになろう。

昨夏のリオデジャネイロオリンピック期間中の短縮された夕方のローカルニュースでは、同じように村木予報士が全国分も伝えていた。村木さんやスタッフの“練習”だったのか。

秋田局に気象予報士は村木さん1人だけ。
昨年、村木さんがお休みした時は、予報士不在で以前のようにキャスターが読み上げたこともあったし、東京のウェザーマップから代理として崎濱綾子予報士が出張してきたこともあった。
これからは、キャスター読み上げでは不足だろう。突発的に村木さんがお休みする時など、どう対応するのだろうか。

あと、朝の「おはよう秋田」と昼前「エキヨコこまち」の最後で、その日の「ニュースこまち」の予告がVTRで流れるようになった。従来も昼前は、「エキヨコ~」のキャスターが読み上げる形の予告はあった。
VTRは、夕方の本番と同じタイトル画面と音楽が一瞬流れ、キャスター3人が揃って登場。前日に収録しているのだろう。
なんか、大げさというか、時間の無駄のような気がしてしまう。
そんなにしてまでニュースこまちを見せたいのだろうか。そんなことより土日祝日の県域ニュースを充実(というか元に戻して)させてほしい。

【5月26日追記】書き漏らしていたが、コメント欄の通り、2017年春からは、土日も前年度までの祝日と同じく、県域ニュースが一切放送されなくなってしまった。視聴者への説明はなし。


全国版のテレビ番組の変化を、後で取り上げるかもしれません。
コメント (8)
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