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秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

手形陸橋 切替

2017-04-12 23:58:09 | 秋田の季節・風景
秋田駅の北側で奥羽本線をまたぐ、県道28号線のオーバーパス「手形陸橋」の拡幅(2車線×2=4車線化)工事。
前回・2016年1月では、既存の橋の南(秋田駅)側に増設車線分の新たな橋ができあがりつつあったものの、線路の真上部分は何もなかった。JRとの調整や工事が別になるためだと思われる。

その後、2016年秋。【4月13日訂正】以下、「西」とすべき箇所の多くを「東」としてしまっていたので、訂正しました。千秋トンネル・久保田町交差点側が西、手形山崎・秋田大学側が東です。
2016年11月
線路の上部分に、新しい橋桁みたいなものが置かれていた。これをなんとかすれば橋ができそう。じっくり見たいところだけど、歩道からは遠いし、下からも近づけない。
その後、いつの間にか、1本の道ができあがっていた。新旧部分で路面は同一面ですき間なくくっついている。
2017年1月。東側「手形山崎町」交差点から。奥の丘は千秋公園
上の写真で、左側の雪が積もっているのが新しくできた橋(一部は工事スペースの既存部分)。
その後、気がつけば、照明や柵も設置され、道路らしくなっていた。
ということは、もうすぐ拡幅された側も供用され、車線が増えるの?
現地の看板には、
「手形陸橋 拡幅・補修工事/平成31年度 完成予定」※天皇陛下生前ご退位により「平成31年度」はあるのだろうか…
完成は2019年度と、だいぶ先?

3月には看板などによる告知が出た。
「走行車線切替のお知らせ」
3月30日・木曜日の朝6時から、新しい側を対面通行各1車線で供用し、代わりに現在使っている側を通行止めにするという。
既存の橋の経歴は、1966年完成、1991年に若干の拡幅とリニューアル(中央線変位=リバーシブルレーン実施)が行われた古いものなので、今回、通行止めにして補修工事を行った後に、晴れて拡幅工事完了・4車線化となるのだった。

今回の車線切り替えに当たって、カーブがきつくなって運転に注意を要する箇所もあるが、車線の数は直近と変わらないし、車での通行にはさほど問題はない。
では、自転車や歩行者は?
手形陸橋は1966年以来、北側にだけ歩道が設置されていた。当初から拡幅を前提としていたのだろう。
新しい橋の南側にも歩道が設置され、そちらは通れるようになりそうだけど、工事が始まる北側の歩道はどうなるのか。
さらに、北側の歩道には、橋の下の道路と行き来できる歩行者用の階段が3本ある。西端にまっすぐな階段が1本、中央部に線路を挟んでらせん階段が1本ずつ。
北側西端。左が下へ下りる階段で、その奥に傘状のらせん階段が見えている
新しい南側には、西側の1本(拡幅前からあったのものが実質的に移設)だけで、らせん階段に相当するものはなさそう。
「走行車線切替のお知らせ」にはこれら歩道についての言及はない。
秋田市中心部の住宅や学校が多い一帯、歩道の利用者も多いのに、どうなるの?

陸橋の周辺を歩き回ると、看板を発見。
「4月1日より歩道らせんかいだん使用できません」
なぜか「らせんかいだん」と全部ひらがな書き。じゃあ、「らせん」じゃない「かいだん」は使えるの?
この看板、複数枚設置されていたが、設置場所が目立ない(通行止め後は増設された)し、説明もイマイチ。
【13日追記】車道用の看板には設置者の名前がないが、歩道用には「秋田地域振興局」とある。だけどこれだと前も後も略しているので、知らない人にはどこの組織なのか(県庁の出先であることが)分からないだろうし、連絡先もないので、極めて不親切。問い合わせたい時などは、南側西端にある工事看板で知るしかない。なお、正式な担当セクション名は秋田県庁の「秋田地域振興局 建設部 企画調査課」。

要は車道から遅れて4月1日から、北側の歩道も通行止めになるらしい。
秋田市の「広報あきた」(※)や、Googleで探せば秋田県のホームページにも、同様の告知が出ていたけど、現地でこそしっかり説明してほしい。
※この工事は県が行うものなので、秋田市は頼まれて載せただけだと思われるが、秋田市ではツイッターでも告知するなど、親切。
車線切り替え前。西側から

車線切り替え後
車の混乱はなさそう。
西側から陸橋の外を振り返って

2日間限定だった、北側歩道からの眺め。
左の丸いのがらせん階段

向かい側の新しい歩道から見ると、

南側の歩道は、幅は北側並み。路面はタイル張りからアスファルト舗装に変わった。装飾もなくシンプル。これで充分でしょう。照明は増えた。

どうなるかあいまいだった北側西端のまっすぐの階段は、前に家やポストもあるせいか、引き続き使用できる。
工事の車両や機材が置かれていることもあるが、少なくとも昼間は誘導員が案内してくれるようだ。
略図
現在は、既存部分では、柵の撤去が行われた程度で、本格的な工事は未着工。


それにしても、秋田県には、工事についてもっと積極的に周知・広報をしてほしい。
「平成31年度完成」はいいけれど、それまでにどのような手順で工事が進み、それにともなってどのような影響があるのか、知らせるべきだ。
たしか、ニュースによれば大学生だが高専生だか工業高校生だかに工事現場を見学させた(最近、建設業界団体や国交省もからんで、各地で流行っている)ようだが、近隣の人、いつも通っている人に対しては、進捗状況は何も知らせてもらっていないはず。

特に、歩行者向け。
今回の看板の事前設置状況と広報紙等での周知方法では不足。通行止め実施後に現地へ行って初めてそのことを知り、後戻りして遠回りさせられた人がいただろう。あるいは強引に車道を横断しようとしたかもしれない。
現地は、小学校から大学までの児童生徒学生が通るし、足腰が悪い高齢者も住んでいる。車より歩行者のほうが影響を受け、困るのですよ。

【16日画像追加】アップし忘れた、切り替え直後の写真がありました。
北側歩道から手形山崎交差点方向
車道に対して「カーブあり」「減速」の看板が立っている。
手形山崎町交差点から

※歩行者向け看板についてのその後(リンク先後半)
※手形陸橋の新旧部分の構造やデザインについて、後日また。←以降、この記事からリンクが続きます。
コメント (2)
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