広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

雪の弘前で年越し

2019-01-04 19:42:41 | 津軽のいろいろ
この年越しも、前々回以来2度目の弘前にて。
今冬初めは雪が少なかった。秋田市ではクリスマス後に積雪が増えていつも並みに。
アメダスのデータによれば、弘前も同じ傾向。大みそかの朝には70センチに達していた。弘前で70センチといえば、この時期としては平年の3倍超、2月のいちばん多い時期並み。気温はこの辺の冬としては普通。

碇ケ関~大鰐温泉辺りのリンゴ畑も雪の中
青森に入ると、家の屋根の積雪が多くなった。
弘前に着いて、順番が前後しますが、
弘前公園内 追手門を入ったところ
弘前公園内のメイン通路は、きれいに除雪されていた。幅も充分。
写真には誰も写っていないが、日本人の一人旅~家族連れ、アジア系外国人を中心に、それなりに観光客が歩いている。なお、天守公開は冬期休止中で、有料区域は無料開放。

天守を動かしての石垣解体補修工事(昨年6月はこの記事後半)は、
下乗橋から堀と石垣。左奥に天守
堀も、石垣(が撤去されているであろう斜面)も、雪で真っ白で何が何だか分からない。
公園内は、雪の城跡ならではの静かな空間であった。
※石垣工事の続きや園内などの続きは、1年後の記事

時間を戻して、弘前駅前に降り立った時。
こんな光景 ※待機しているバスについては後日
向こうのアートホテル弘前シティ側に、大きな雪の壁ができている。考えてみれば、路面が露出しているから、それをきれいに寄せただけではあるが、ここでこれを見るのは初めてで圧倒された。
駅舎・バス乗り場・タクシー乗り場を結ぶ広場は、限られた通路幅しか除雪されておらず、徒歩の動線が限られていた。これは思った以上に大雪かも。
観光タイプのバスよりも高い雪山
商業施設の駐車場の片隅に除雪した雪山があるのと同じことだけど、ここでこれは迫力がある。観光客も珍しげに写真撮影。
上の高速バスは、駅舎寄りの乗り場を出て、雪山のすき間をまっすぐに抜けるだけなので問題はなさそう。
一方、駅舎と反対側のバース(列)から出るバスは、中型バスであっても、
ギリギリ ※「藤代(営)」と略さずに「藤代営業所」と表示するバスは珍しい。これも後日
運転席側は植木の雪囲いの板がある。ドア側はミラーが雪に埋まりそう。
1月1日には、雪山を崩してよそへ運ぶ排雪作業が行われ、雪山は解消。ここの除排雪は、弘南バスが行うのだろうか。年末は手配できなかったのかな。


市内中央部の道路。歩道は踏み分けて道ができた感じで歩きづらい箇所多数。仕方ないけれど、特に年末休みで人がいない店や家が多く、除雪されない所も少なくなかったはず。
車道は差が激しい。しっかり除雪されて路面が完全に出ている所もあれば、わだちや融雪剤散布の結果、ガタガタの洗濯板・そろばん道路の区間もあった。
バスターミナルを出て駅へ向かう市道もボコボコ
市道では上写真のイトーヨーカドー・虹のマートの間、県道でも127号線(富田大通り)は悪路だった。
下り・住吉入口バス停から富田大通り経由のバスに乗ったら、乗る時にはツルツルの狭い雪山を乗り越え、乗ってからはずっとガタガタと、ひどかった。でも、バスはほぼ定刻だったのはさすが。

虹のマート前は一般車もバスも多く通るし、富田大通りも合わせて道幅が広くはないだけに、もっと除雪に力を入れて(優先順位を上げて)もいいのではないか。
県道3号線・下土手町は狭くなっているが路面は露出

弘前駅の反対。城東側。
佐藤長城東店前。奥にアートホテル弘前シティが見えている
こちらは車道は悪くない。ここでは車両用信号機に注目。
横型信号機の欠点が!
秋田市ではかなり少なくなった横型設置の信号機(電球式、樹脂製ボディ)は、今も弘前市内ではさほど珍しくない。
(最近のフラット型は別として)横型設置の信号機の欠点は、フード(ひさし)の上に雪が積もって、点灯色を見づらくさせること。(秋田県での過去の状況

もっとすごいのがあった。中野・豊原の富田大通りから学園町へ曲がる交差点。
丁字路だと思っていたが、中野方向の小さい道もあって十字路。その中野側から出る車向きの車両用信号機。
こんなの見たことない!

赤と青はかろうじて見え、黄色は完全に隠れている

横から
信号機から雪庇ができていて、ツッパリ兄ちゃんのリーゼント風。
秋田市と違って風が弱いから、真上から積もりやすいのだろうし、この時の雪質が特に“粘っこかった”のか。
歩行者用にはまったく積もっていないし、対面する向かい側はじめ他の車両用もそれほど積もっていなかった。偶然も重なったのだろう。
反対向きは落ちたのかこの程度
以上、多少の制約や迷惑・困惑はあるが、大きな混乱もなく弘前はいつもの冬の暮らしの模様。
今年の秋田市は雪が少なかったせいもあって、久々に本格的な雪を体験した。雰囲気や感覚(においとか?)で「そうそう。これが弘前の雪だったな」と思い出した。
こんなのを経験してしまえば、秋田市程度の雪で騒ぐのが恥ずかしくなる(秋田市は、雪の量より風が強いのが困る)。
弘前にしても秋田にしてもこの雪があってこそ、夏場の飲み水、農作物、豊かな自然と独特の文化が育まれるはず。雪国に雪はなくてはならない。
コメント (2)
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