秋田市の外旭川~泉(旭川小・秋田東中学区側)地区の道路上に、謎の白線と文字が引かれていた。
外旭川八柳二丁目の県道の歩道、泉一ノ坪の市道の歩道と自転車歩行者道の、3か所。
その後、
新たに4つも発見!
場所はいずれも、泉から外旭川地区にかけて。線路沿いの自転車歩行者道(市道)に3つ、通常の市道に1つ。
これで合計7か所。自転車歩行者道に4つ、市道に2つ、県道233号に1つ。
新たな4つを泉側から見ていく。
泉一ノ坪の南東端が泉踏切であり、自転車歩行者道の南東端で、前回の「6」か「9」か「g」があった。そこから自転車歩行者道を外旭川方向へ進む。
やがて泉釜ノ町を経て、外旭川地区に入る。そこが泉外旭川駅。そこに、
1と5
泉外旭川駅停車中の電車(上り列車最後尾付近)からも見える
この線が、泉釜ノ町と外旭川(字大畑)の境界付近。1側が釜ノ町、5側が外旭川だが、その番地とは一致しない。
したがって、この線は、外旭川小・外旭川中と旭川小・秋田東中の通学区の境界、かつ秋田臨港警察署と秋田中央警察署(今春までは秋田東警察署。関連記事)の管轄エリアの境界を示していると言えなくもない。
(再掲)今春までの警察の境界
↑地図によれば、上の写真に加筆した赤い横線(=柵がある水路)が、外旭川字大畑と泉一ノ坪の境界。今回の白線は、それよりも数メートル先方に引かれている。
昨2021年時点では、線と数字は引かれていなかったと思う。
数字についての考察は後回しにして、さらに進む。秋田貨物駅とその付近に新規建設中の市道アンダーパス工事現場を過ぎる。
自転車歩行者道と線路をくぐる、何本かの古い市道地下道(アンダーパス。この記事など参照)があり、そのいちばん北西(土崎寄り)に位置するのが「水口地下道」。
他の地下道よりも幅が狭くて長いせいか、「ゆうれいトンネル」と呼ばれるようで、かつては車が通れたが、比較的最近、歩行者自転車専用規制が適用されていた(2021年の記事)。
その近くに、
2と4。奥左方が水口地下道
ここは外旭川八柳一丁目。外旭川八幡田二丁目との境界に近いものの、線とは数メートル(家1軒分)ズレている。
Googleストリートビューによれば2015年8月時点で線はなし、2021年春に通った時もなかったかと。
ところが、2012年10月のストリートビューでは、線と「2」があった。泉一ノ坪の市道と同じく、薄れた後で引き直したらしい。
ここまで来れば、自転車歩行者道の北西端は近い。
北西端に建てられた標識や、その先の帝石踏切が見えてくると、その手前に、
■と2・5
最初に書いた数字を消すための■だろうか。2・5は「2.5」か。ここも外旭川八柳一丁目。
自転車歩行者道北西端。左の道路が八柳三丁目と一丁目の境界
↑「自転車歩行者道」のこちら側は日本語のみの標識。2012年時点ですでにこれだった。泉踏切側は英語併記で2012~2015年更新。
帝石踏切まで行こうかと思ったが、ショートカットできそうな住宅地の道に入ってみた。県道233号側が正面のパチンコ屋の裏にある、立体駐車場に出た。
歩道は片側だけだが比較的広い市道。県道が広くなる前はメイン道路で、路線バスが通り(関連記事)、外旭川アンパスができる前は八柳踏切まで一直線だった道だ。
奥が卸売市場入口の県道との交差点
そこに3。歩道がない側の路肩。八柳二丁目のセブン-イレブン前の線とは、同じ側の路肩に当たる。
アンパス、八柳踏切方向
場所は外旭川八柳三丁目。
ストリートビューでは、2012年10月~2018年6月にはなく、2019年9月には存在。
なお、最初に見つけた2つの白線があった、県道233号~市道~県道15号の、2つの線があった側の歩道を確認(県道72号(アンパスの通り)交差点~天徳寺前~手形山崎町交差点)したところ、この2つ以外の白線はなかった。
さて、線に付された文字の考察。
今回見つけたものは、明らかに数字である。最初に見つけたものは文字か数字か判断がつかず、県道は「乙」、一ノ坪市道は「P」、泉踏切は「g」かと迷ったが、今回にならえば、いずれも「2」、「6(の誤記)」、「6」の可能性が高そう。
線に対する数字の関係。
「数字の向き」、つまり北側から読む、みたいな「どちら側から読むか」は、深い意味はなさそう。
一方、「線と数字の位置関係」、つまり線を境にしてどっち側に書かれた数字かは、何か意味がありそうだが、水口地下道は線の一方向に2つ書かれており、完全な法則はなさそう。要はその場のテキトーなんでしょう。
7つの線の位置と数字を、地形図に示す。
地理院地図に加筆
数字は「1」~「6」まであるが、順番に記されているわけではない。ただ、大きい道路と自転車歩行者道に1つずつある「2」と「6」が近接していて、つながりがありそう。
1つだけ、整数でない「2.5」があるのも気になる。
自転車歩行者道の4つの線の間の距離を、泉踏切(地図右下)から順に計測すると、(いずれも約)950メートル、950メートル、440メートル。ほかは約1キロ間隔で、「2」と「2.5」だけそのおよそ半分だから「2」+「0.5」=「2.5」のような気がしなくもないが、厳密に半分の距離ではない。そもそも、市道「3」と県道「2」の間は750メートルしかないし。
一級河川本流の河川敷では、航空機から見えるように河口からの距離を示す「対空標示」がされることがあるが、これは違うだろう。文字が小さすぎる。
なお、自転車歩行者道は一部がジョギングコース(関連記事)になっていて、距離を示す古びた看板が立っているが、その区切りのポイントとは一致していない。そもそも、ジョギングコースでない車が走る道路にも記されているし。
というわけで、まったくもって謎の白線と数字。
こんなに大きく数字を記されては、通行者にとって知っておくべき情報を示す表示なのではないかと、いろいろ考えてしまう。そうではなく、ライフライン関係等で必要(一般通行人には意味がない)なのだとすれば、もう少し控えめに記すこともできるのでは。
それに、前回の泉踏切では、乾かないうちに自転車が通って跡が付いてしまっていたし、「2.5」の上の「■」など公の場に永く残ることを考慮していない、雑な仕事だ。
道路管理者である、秋田市と秋田県は、この正体を把握しているのだろうか。問い合わせてみたいとも思うが、好奇心のために、役所のお手を煩わすのも申し訳ない気もしている。
この線と数字、何なんでしょう?
【2023年4月13日コメントいただき追記】
旭川を渡った旭川地区・旭川南町の県道15号の歩道にも、同様の線と数字がペイントされていることが判明。
泉一ノ坪の線からは(途中からみでん交差点を曲がって)約1キロ付近。
ストリートビューを見ると、2012年10月時点で線とその北側に「8」。2020年8月までにかなり薄れて、2022年10月には引き直されて、「8」に加え、線の南に「4」。
外旭川八柳二丁目の県道の歩道、泉一ノ坪の市道の歩道と自転車歩行者道の、3か所。
その後、
新たに4つも発見!
場所はいずれも、泉から外旭川地区にかけて。線路沿いの自転車歩行者道(市道)に3つ、通常の市道に1つ。
これで合計7か所。自転車歩行者道に4つ、市道に2つ、県道233号に1つ。
新たな4つを泉側から見ていく。
泉一ノ坪の南東端が泉踏切であり、自転車歩行者道の南東端で、前回の「6」か「9」か「g」があった。そこから自転車歩行者道を外旭川方向へ進む。
やがて泉釜ノ町を経て、外旭川地区に入る。そこが泉外旭川駅。そこに、
1と5
泉外旭川駅停車中の電車(上り列車最後尾付近)からも見える
この線が、泉釜ノ町と外旭川(字大畑)の境界付近。1側が釜ノ町、5側が外旭川だが、その番地とは一致しない。
したがって、この線は、外旭川小・外旭川中と旭川小・秋田東中の通学区の境界、かつ秋田臨港警察署と秋田中央警察署(今春までは秋田東警察署。関連記事)の管轄エリアの境界を示していると言えなくもない。
(再掲)今春までの警察の境界
↑地図によれば、上の写真に加筆した赤い横線(=柵がある水路)が、外旭川字大畑と泉一ノ坪の境界。今回の白線は、それよりも数メートル先方に引かれている。
昨2021年時点では、線と数字は引かれていなかったと思う。
数字についての考察は後回しにして、さらに進む。秋田貨物駅とその付近に新規建設中の市道アンダーパス工事現場を過ぎる。
自転車歩行者道と線路をくぐる、何本かの古い市道地下道(アンダーパス。この記事など参照)があり、そのいちばん北西(土崎寄り)に位置するのが「水口地下道」。
他の地下道よりも幅が狭くて長いせいか、「ゆうれいトンネル」と呼ばれるようで、かつては車が通れたが、比較的最近、歩行者自転車専用規制が適用されていた(2021年の記事)。
その近くに、
2と4。奥左方が水口地下道
ここは外旭川八柳一丁目。外旭川八幡田二丁目との境界に近いものの、線とは数メートル(家1軒分)ズレている。
Googleストリートビューによれば2015年8月時点で線はなし、2021年春に通った時もなかったかと。
ところが、2012年10月のストリートビューでは、線と「2」があった。泉一ノ坪の市道と同じく、薄れた後で引き直したらしい。
ここまで来れば、自転車歩行者道の北西端は近い。
北西端に建てられた標識や、その先の帝石踏切が見えてくると、その手前に、
■と2・5
最初に書いた数字を消すための■だろうか。2・5は「2.5」か。ここも外旭川八柳一丁目。
自転車歩行者道北西端。左の道路が八柳三丁目と一丁目の境界
↑「自転車歩行者道」のこちら側は日本語のみの標識。2012年時点ですでにこれだった。泉踏切側は英語併記で2012~2015年更新。
帝石踏切まで行こうかと思ったが、ショートカットできそうな住宅地の道に入ってみた。県道233号側が正面のパチンコ屋の裏にある、立体駐車場に出た。
歩道は片側だけだが比較的広い市道。県道が広くなる前はメイン道路で、路線バスが通り(関連記事)、外旭川アンパスができる前は八柳踏切まで一直線だった道だ。
奥が卸売市場入口の県道との交差点
そこに3。歩道がない側の路肩。八柳二丁目のセブン-イレブン前の線とは、同じ側の路肩に当たる。
アンパス、八柳踏切方向
場所は外旭川八柳三丁目。
ストリートビューでは、2012年10月~2018年6月にはなく、2019年9月には存在。
なお、最初に見つけた2つの白線があった、県道233号~市道~県道15号の、2つの線があった側の歩道を確認(県道72号(アンパスの通り)交差点~天徳寺前~手形山崎町交差点)したところ、この2つ以外の白線はなかった。
さて、線に付された文字の考察。
今回見つけたものは、明らかに数字である。最初に見つけたものは文字か数字か判断がつかず、県道は「乙」、一ノ坪市道は「P」、泉踏切は「g」かと迷ったが、今回にならえば、いずれも「2」、「6(の誤記)」、「6」の可能性が高そう。
線に対する数字の関係。
「数字の向き」、つまり北側から読む、みたいな「どちら側から読むか」は、深い意味はなさそう。
一方、「線と数字の位置関係」、つまり線を境にしてどっち側に書かれた数字かは、何か意味がありそうだが、水口地下道は線の一方向に2つ書かれており、完全な法則はなさそう。要はその場のテキトーなんでしょう。
7つの線の位置と数字を、地形図に示す。
地理院地図に加筆
数字は「1」~「6」まであるが、順番に記されているわけではない。ただ、大きい道路と自転車歩行者道に1つずつある「2」と「6」が近接していて、つながりがありそう。
1つだけ、整数でない「2.5」があるのも気になる。
自転車歩行者道の4つの線の間の距離を、泉踏切(地図右下)から順に計測すると、(いずれも約)950メートル、950メートル、440メートル。ほかは約1キロ間隔で、「2」と「2.5」だけそのおよそ半分だから「2」+「0.5」=「2.5」のような気がしなくもないが、厳密に半分の距離ではない。そもそも、市道「3」と県道「2」の間は750メートルしかないし。
一級河川本流の河川敷では、航空機から見えるように河口からの距離を示す「対空標示」がされることがあるが、これは違うだろう。文字が小さすぎる。
なお、自転車歩行者道は一部がジョギングコース(関連記事)になっていて、距離を示す古びた看板が立っているが、その区切りのポイントとは一致していない。そもそも、ジョギングコースでない車が走る道路にも記されているし。
というわけで、まったくもって謎の白線と数字。
こんなに大きく数字を記されては、通行者にとって知っておくべき情報を示す表示なのではないかと、いろいろ考えてしまう。そうではなく、ライフライン関係等で必要(一般通行人には意味がない)なのだとすれば、もう少し控えめに記すこともできるのでは。
それに、前回の泉踏切では、乾かないうちに自転車が通って跡が付いてしまっていたし、「2.5」の上の「■」など公の場に永く残ることを考慮していない、雑な仕事だ。
道路管理者である、秋田市と秋田県は、この正体を把握しているのだろうか。問い合わせてみたいとも思うが、好奇心のために、役所のお手を煩わすのも申し訳ない気もしている。
この線と数字、何なんでしょう?
【2023年4月13日コメントいただき追記】
旭川を渡った旭川地区・旭川南町の県道15号の歩道にも、同様の線と数字がペイントされていることが判明。
泉一ノ坪の線からは(途中からみでん交差点を曲がって)約1キロ付近。
ストリートビューを見ると、2012年10月時点で線とその北側に「8」。2020年8月までにかなり薄れて、2022年10月には引き直されて、「8」に加え、線の南に「4」。
順番通りにつなぐにもわかりません。
ただ、向山側に1が必ずあると思います。
なぜなら、逆打ちになってる側が大きくなり6に向かってます。
そして、県道側の2は支線である可能性もあります。
自分もいつか、探します。
パチンコ屋裏はたまたま発見して驚いたので、同じようにひっそりと。
アンパスなど新しい道路、線路、草生津川や水路によって、謎の数字に影響がないのか、全体像が分かるとおもしろくなりそうです。
記憶があいまいですが、付近の他路線歩道でも見た記憶もあります。
1km間隔になってますし、地域サークルや学校部活などのロードワーク用チェックポイントだと思われるのですが?
横金線は新しい道路であり、東側は水田なので、ライフライン系は考えにくいでしょう。ご指摘のような用途というオチかもしれません。
外旭川小中でなく線路からも遠い場所なんで意外でした。
方向としては意外でしたが、泉一ノ坪の線からおよそ1kmのようですから関係があり、“同じ組織”によるものなのでしょう。