植物の話ですが、最初の舞台は前回に続きイオン土崎港店。
前回の通り、店の建物は道路から奥まった位置にある。正面の新国道側だけでなく、もう1つの出入口である南東の市道側(幕洗川街区公園の南隣、店では南入口という扱い?)も同じ。公道から敷地内の駐車場や店入口までは、歩道付きの通路がある。その歩道部分には、街路樹のように木が植えられている。
今年の秋まで、それはケヤキの木だと思っていた。
(再掲)雪が積もった新国道側入口
上の写真で、AEONの看板の左側2本はケヤキ。すっかり落葉している。
しかし、右側の通路の並木は、枯れた葉がまだ枝に付いている木が多い。
11月中旬。南口
南入口は、スロープをはさんで幕洗川街区公園のケヤキも見える。この時点のこちら側でも、ケヤキが紅葉しているのに、通路の木はまだ緑の葉。
条件によってはケヤキでもそうなる場合はあるが、そのほかにもケヤキとは異なる点があるのに気付いた。
さかのぼって10月中旬。
葉の間に果実?!
まず葉がケヤキと違う。形は似ているが、やや小さく光沢がある。
そしてケヤキでは春に付くのとよく似た、緑色で丸くて平らな果実が、秋になっている。並木の中で、果実はなる木とならない木があった(雌雄異株というわけでもないようだ)。
また、樹皮はケヤキよりもごわごわした感じ。
11月中旬
ケヤキはニレ科、ニレ科で秋に果実ができる木はとても少ないはず。考えられるのは、その名も「アキニレ」。
ニレについては、秋田市立保戸野小学校のシンボルツリーである“ニレの木”を取り上げた。保戸野小のニレは、春に果実ができ、葉は小さめ。日本には自生しない「ノニレ」または「マンシュウニレ」という種(しゅ)らしい。札幌の北海道大学植物園にもあったので、寒さには強そう。
その後、土崎の国道7号近くのガス灯通りの街路樹が「ハルニレ」であることを知った。ハルニレとノニレはよく似ているが、ハルニレのほうが葉が大きく、秋田辺りにも自生するようだ。北海道で親しまれる「エルム」のことだし、弘前公園にも大木がある。
それらを調べた時に、アキニレという種の存在を知ったが、日本では西日本に自生するとのことで、ということは寒さや雪に弱いのだろうから、秋田で植えても育たないと決めつけてしまっていた。
開店41年のイオン土崎港店で、これだけ育っているのだから、間違いだった。
福島県を除く東北5県を管轄する、林野庁東北森林管理局(秋田市)森林整備部技術普及課のホームページ「管内の樹木一覧」には、アキニレは管内で山形県東部(の天童市と東根市の水晶山)には自生するらしいことが掲載されていた。それが事実なら秋田市でも無理ではなかろう。
ネットを見ると、秋田県立大学のキャンパス(天王か大潟かどちらか)内にもアキニレが植えられていて、今年はきれいに黄葉したそうだ。
11月下旬。紅葉のような枯れ葉のような(右側では新駐車場造成中)
上記の通り樹皮が特徴的。ハルニレとノニレはゴツゴツと縦方向に筋が入っているし、ケヤキはもっとつるんとしている。アキニレはどちらとも違う。
41年前のジャスコは、どうしてアキニレを選んで植えたのか。ケヤキやハルニレほどの大木にはならないそうなので、後々面倒にならないためかも。
見慣れて知ったつもりでいた木でも、何も知らなかったのだと、土崎の街を眺めていると、さらに別の場所でも…
この街路樹
11月上旬なのに、紅葉していないケヤキ系統の樹形の街路樹の道があった。これもアキニレだと思う。
果実を付けた木もあるが、やはり付けない木も。でもイオンよりこっちのほうがたくさん果実が付いていたかも。
たわわに実る
樹皮。松に似ているかな
場所は、五叉路から北税務署・跨線橋の交差点までの間の市道。
左は土崎小学校方向
区間の中間で並木が途切れていて、五差路側の一群と跨線橋側の一群で落葉時期がずれていた。
秋田市内でニレがある場所は、これで4か所知った。保戸野のほかは、3つが土崎。土崎とニレに何かゆかりがあるのか、偶然なのか。
前回の通り、店の建物は道路から奥まった位置にある。正面の新国道側だけでなく、もう1つの出入口である南東の市道側(幕洗川街区公園の南隣、店では南入口という扱い?)も同じ。公道から敷地内の駐車場や店入口までは、歩道付きの通路がある。その歩道部分には、街路樹のように木が植えられている。
今年の秋まで、それはケヤキの木だと思っていた。
(再掲)雪が積もった新国道側入口
上の写真で、AEONの看板の左側2本はケヤキ。すっかり落葉している。
しかし、右側の通路の並木は、枯れた葉がまだ枝に付いている木が多い。
11月中旬。南口
南入口は、スロープをはさんで幕洗川街区公園のケヤキも見える。この時点のこちら側でも、ケヤキが紅葉しているのに、通路の木はまだ緑の葉。
条件によってはケヤキでもそうなる場合はあるが、そのほかにもケヤキとは異なる点があるのに気付いた。
さかのぼって10月中旬。
葉の間に果実?!
まず葉がケヤキと違う。形は似ているが、やや小さく光沢がある。
そしてケヤキでは春に付くのとよく似た、緑色で丸くて平らな果実が、秋になっている。並木の中で、果実はなる木とならない木があった(雌雄異株というわけでもないようだ)。
また、樹皮はケヤキよりもごわごわした感じ。
11月中旬
ケヤキはニレ科、ニレ科で秋に果実ができる木はとても少ないはず。考えられるのは、その名も「アキニレ」。
ニレについては、秋田市立保戸野小学校のシンボルツリーである“ニレの木”を取り上げた。保戸野小のニレは、春に果実ができ、葉は小さめ。日本には自生しない「ノニレ」または「マンシュウニレ」という種(しゅ)らしい。札幌の北海道大学植物園にもあったので、寒さには強そう。
その後、土崎の国道7号近くのガス灯通りの街路樹が「ハルニレ」であることを知った。ハルニレとノニレはよく似ているが、ハルニレのほうが葉が大きく、秋田辺りにも自生するようだ。北海道で親しまれる「エルム」のことだし、弘前公園にも大木がある。
それらを調べた時に、アキニレという種の存在を知ったが、日本では西日本に自生するとのことで、ということは寒さや雪に弱いのだろうから、秋田で植えても育たないと決めつけてしまっていた。
開店41年のイオン土崎港店で、これだけ育っているのだから、間違いだった。
福島県を除く東北5県を管轄する、林野庁東北森林管理局(秋田市)森林整備部技術普及課のホームページ「管内の樹木一覧」には、アキニレは管内で山形県東部(の天童市と東根市の水晶山)には自生するらしいことが掲載されていた。それが事実なら秋田市でも無理ではなかろう。
ネットを見ると、秋田県立大学のキャンパス(天王か大潟かどちらか)内にもアキニレが植えられていて、今年はきれいに黄葉したそうだ。
11月下旬。紅葉のような枯れ葉のような(右側では新駐車場造成中)
上記の通り樹皮が特徴的。ハルニレとノニレはゴツゴツと縦方向に筋が入っているし、ケヤキはもっとつるんとしている。アキニレはどちらとも違う。
41年前のジャスコは、どうしてアキニレを選んで植えたのか。ケヤキやハルニレほどの大木にはならないそうなので、後々面倒にならないためかも。
見慣れて知ったつもりでいた木でも、何も知らなかったのだと、土崎の街を眺めていると、さらに別の場所でも…
この街路樹
11月上旬なのに、紅葉していないケヤキ系統の樹形の街路樹の道があった。これもアキニレだと思う。
果実を付けた木もあるが、やはり付けない木も。でもイオンよりこっちのほうがたくさん果実が付いていたかも。
たわわに実る
樹皮。松に似ているかな
場所は、五叉路から北税務署・跨線橋の交差点までの間の市道。
左は土崎小学校方向
区間の中間で並木が途切れていて、五差路側の一群と跨線橋側の一群で落葉時期がずれていた。
秋田市内でニレがある場所は、これで4か所知った。保戸野のほかは、3つが土崎。土崎とニレに何かゆかりがあるのか、偶然なのか。
でも意外に街路樹や公園では植えていなくてプラタナスやマロニエが通り相場のようです。
秋田では楠が無縁でしょうね。
ただ新屋日吉町で植えているのが国内最北だそうです。
私も生まれて初めて見たのが小学時代に浜松の叔母に遊びに行ったときでした。
ともかくデカくて感激しました。
秋田ではとなりのトトロで印象付けられた人も多そうです。
鉄道好きとしては、かつて「北斗星」を補助する臨時列車として「エルム」という寝台特急が上野-札幌で走っていたのを思い出します。
クスノキが秋田にあるとは知りませんでした。なかなか厳しい条件でしょう。
西日本へ行くと、神社だけでなく街路樹でもそれらしき大木があって、暖地へ来たなと思うものでした。