秋田市の広小路(県道26号)沿い、木内(きのうち)の前に変化が生じている。
「木内」はかつては秋田市の一大商業施設であった百貨店。建物はそのまま、売り場を縮小して衣料品店となって、堅実というかかたくなにというか、営業を続けていた。しかし、新型コロナウイルス感染症が流行した2020年3月頃から「当面の間 臨時休業」で、シャッターを下ろしたまま。
広小路の歩道にはアーケードがあった(堀沿いは除く)が、2013年に老朽化と商店街の維持管理の負担を理由に撤去されている(当時の記事)。しかし、木内付近100メートルだけは、2022年時点でもアーケードが残っている。
東側から、秋田キャッスルホテル(のテナント部)、木内、スクランブル交差点の市道をはさんで木内の駐車場(の横というか脇)の部分。
撤去されなかった理由は、当時の報道によれば、木内の前は木内自身が管轄しているため。キャッスル前はエスカレーターと一体化していて解体できないため(=ここは商店街管轄と受け取れる書きかただった)。晩年のアーケードは、商店街管轄部分の柱がドギツイ赤色に塗り替えられていたが、木内前だけは緑色だったのも、管轄が違ったためだろう。ただ、キャッスル前もホテルの建物と合わせたベージュ色だったから、もしかしたらそこはキャッスル管轄だったのだろうか。
先週初め辺りは何も変化なかったと思う。ところが11日までに…
西側から木内駐車場部分。この手前は協働社跡、かつてはこの頭上にもアーケードがあった
広いアーケードの点字ブロックから車道側がコーンで封鎖され、民地側のわずかな幅が通路として開放されていた。
進んで木内本体の前は、
いくぶん幅広く開放されているが、同様
木内の前には、バス停「木内前」がある。
かつては木内の中に定期券発売所もあり、買い物帰りの人が大勢待って乗っていた。今でも、それなりに乗車客はいる。アーケードがあるから日差しや雨を避けて待つことができるし。
大昔は知らないが、ここ数十年は、木内の前だけでなくキャッスルホテル前にもかけて、木内前バス停(ポールと点字ブロック)が分散設置されていた。2013年までは秋田中央交通が0番~3番と秋田空港リムジンバス、さらに羽後交通と、6か所。
しかし、秋田県議会議員が、分散していて分かりづらいと提案した(この記事参照)のを受けて、同様だった隣の千秋公園入口バス停とともに、2013年10月15日から集約された。木内の前に1番(羽後交通も同じ位置に)、キャッスルとの境目にリムジンバス、キャッスル前に2番(秋田市中心市街地循環バスも)と、3か所。
木内の前は、車線本線上にバスが停車するが、キャッスル前(リムジンを含む)は歩道が切り欠かれたバスベイ状になっている。また、切り欠きが続く東側にはタクシー待機・乗り場がある。
それが今は、
1番乗り場がない?
バス停部分も閉鎖。
近くの路線図には、
「木内前1乗り場は、移動しております。→」
旧1番を背にキャッスルの前。奥に2つのポールが
リムジン乗り場はそのままに、先日まで2番があった場所に1番を移し、2番はタクシー乗り場付近に移動されていた。タクシーが待っていた部分にはコーン。
したがって、タクシー乗り場がなくなった形だが、特に案内はなし。ホテルの正面側へ行けばいるでしょう。【タクシー乗り場はその後再設置。末尾の追記参照】
羽後交通の乗り場は、1番といっしょでなく、なぜか2番へ動かされた↓
キャッスル前から木内方向。「P」はタクシー乗り場用「駐車可」標識
キャッスル区間のアーケードでは、歩行者部分に封鎖された場所はないが、木内区間と同じコーン(バーはなし)が等間隔に置かれていて、意味不明。
「木内前」は“キャッスルホテル前“
そんなわけで、「木内前」は木内の前からなくなっているので、「木内前」からバスに乗るかたはご注意を。
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それにしてもこうなっている理由は? 現地に説明は見当たらない。【末尾の追記の通り、後に看板が設置された。】
先週末、今週末(来週日曜)と、広小路を車両通行止めにするイベントがあるが、それとは関係ないでしょう。【13日理由を追記・今回のような形のバス停移動を行うのなら、キャッスルホテルやタクシー会社に話を通す必要があるだろうし、さらに警察や道路管理者(県)との調整も必要かもしれない。直接関係ないイベントのために、そこまでするとは考えにくい。】
封鎖されている部分を見上げると、
天窓がある
壊れそうとか何か落ちてきそうとか、安全面だろうか。
老朽化を理由に撤去された部分と同じ年数経っているわけだし、その時点ではバス停付近が雨漏りしていた。※キャッスル部分は、エスカレーター設置時などに改修されている可能性がある。
開放されている部分を通っても、ホントに大丈夫なの? ちょっと心配だし、遠くない将来、いずれはなんとかしないといけないだろう。
【14日追記】14日に行ってみると、上記、初回アップ時からさらに変化。
・タクシー乗り場のコーンの一部が撤去されていて、以前の位置でタクシーが客待ち再開。
・アーケードの閉鎖されていない通路部分に、点字ブロックを仮設。通路は狭いので、幅のほとんどをブロックが占める。
アーケード大部分の封鎖が、ある程度長期化することがうかがえる。
【19日追記・画像追加】車両通行止めイベント後の19日に行ってみると、区間両端に新たな看板が設置されていた。
「お願い」「安全対策工事の為 ご迷惑をおかけして おります。ご協力をお願いします。」黄色が鮮やかなのが仮設点字ブロック
「(株)木内」と「秋田地域振興局 建設部」と、アーケードの管理者と道路の管理者の連名。※何度も述べるが、後者は秋田県庁の出先機関であり「秋田県 秋田地域振興局」と表記しなければいけない決まりになっているそうだが、守られていない。
電話番号は木内は代表電話、県は保全・環境課 道路保全班の直通。
具体的なことは何も分からないが、やはりアーケード自体の問題が原因のようだ。
【30日追記】その後、9月28日朝時点では、封鎖は変わらないが、仮設点字ブロックがはがされて、隅に寄せられていた。
9月30日午後には、封鎖が解除されて全幅が開放されていた。バス停も元に戻っていた。意外に短期間で元に戻ったようだ。詳細はこちら。
「木内」はかつては秋田市の一大商業施設であった百貨店。建物はそのまま、売り場を縮小して衣料品店となって、堅実というかかたくなにというか、営業を続けていた。しかし、新型コロナウイルス感染症が流行した2020年3月頃から「当面の間 臨時休業」で、シャッターを下ろしたまま。
広小路の歩道にはアーケードがあった(堀沿いは除く)が、2013年に老朽化と商店街の維持管理の負担を理由に撤去されている(当時の記事)。しかし、木内付近100メートルだけは、2022年時点でもアーケードが残っている。
東側から、秋田キャッスルホテル(のテナント部)、木内、スクランブル交差点の市道をはさんで木内の駐車場(の横というか脇)の部分。
撤去されなかった理由は、当時の報道によれば、木内の前は木内自身が管轄しているため。キャッスル前はエスカレーターと一体化していて解体できないため(=ここは商店街管轄と受け取れる書きかただった)。晩年のアーケードは、商店街管轄部分の柱がドギツイ赤色に塗り替えられていたが、木内前だけは緑色だったのも、管轄が違ったためだろう。ただ、キャッスル前もホテルの建物と合わせたベージュ色だったから、もしかしたらそこはキャッスル管轄だったのだろうか。
先週初め辺りは何も変化なかったと思う。ところが11日までに…
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広いアーケードの点字ブロックから車道側がコーンで封鎖され、民地側のわずかな幅が通路として開放されていた。
進んで木内本体の前は、
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木内の前には、バス停「木内前」がある。
かつては木内の中に定期券発売所もあり、買い物帰りの人が大勢待って乗っていた。今でも、それなりに乗車客はいる。アーケードがあるから日差しや雨を避けて待つことができるし。
大昔は知らないが、ここ数十年は、木内の前だけでなくキャッスルホテル前にもかけて、木内前バス停(ポールと点字ブロック)が分散設置されていた。2013年までは秋田中央交通が0番~3番と秋田空港リムジンバス、さらに羽後交通と、6か所。
しかし、秋田県議会議員が、分散していて分かりづらいと提案した(この記事参照)のを受けて、同様だった隣の千秋公園入口バス停とともに、2013年10月15日から集約された。木内の前に1番(羽後交通も同じ位置に)、キャッスルとの境目にリムジンバス、キャッスル前に2番(秋田市中心市街地循環バスも)と、3か所。
木内の前は、車線本線上にバスが停車するが、キャッスル前(リムジンを含む)は歩道が切り欠かれたバスベイ状になっている。また、切り欠きが続く東側にはタクシー待機・乗り場がある。
それが今は、
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バス停部分も閉鎖。
近くの路線図には、
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リムジン乗り場はそのままに、先日まで2番があった場所に1番を移し、2番はタクシー乗り場付近に移動されていた。タクシーが待っていた部分にはコーン。
したがって、タクシー乗り場がなくなった形だが、特に案内はなし。ホテルの正面側へ行けばいるでしょう。【タクシー乗り場はその後再設置。末尾の追記参照】
羽後交通の乗り場は、1番といっしょでなく、なぜか2番へ動かされた↓
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キャッスル区間のアーケードでは、歩行者部分に封鎖された場所はないが、木内区間と同じコーン(バーはなし)が等間隔に置かれていて、意味不明。
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そんなわけで、「木内前」は木内の前からなくなっているので、「木内前」からバスに乗るかたはご注意を。
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それにしてもこうなっている理由は? 現地に説明は見当たらない。【末尾の追記の通り、後に看板が設置された。】
先週末、今週末(来週日曜)と、広小路を車両通行止めにするイベントがあるが、それとは関係ないでしょう。【13日理由を追記・今回のような形のバス停移動を行うのなら、キャッスルホテルやタクシー会社に話を通す必要があるだろうし、さらに警察や道路管理者(県)との調整も必要かもしれない。直接関係ないイベントのために、そこまでするとは考えにくい。】
封鎖されている部分を見上げると、
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壊れそうとか何か落ちてきそうとか、安全面だろうか。
老朽化を理由に撤去された部分と同じ年数経っているわけだし、その時点ではバス停付近が雨漏りしていた。※キャッスル部分は、エスカレーター設置時などに改修されている可能性がある。
開放されている部分を通っても、ホントに大丈夫なの? ちょっと心配だし、遠くない将来、いずれはなんとかしないといけないだろう。
【14日追記】14日に行ってみると、上記、初回アップ時からさらに変化。
・タクシー乗り場のコーンの一部が撤去されていて、以前の位置でタクシーが客待ち再開。
・アーケードの閉鎖されていない通路部分に、点字ブロックを仮設。通路は狭いので、幅のほとんどをブロックが占める。
アーケード大部分の封鎖が、ある程度長期化することがうかがえる。
【19日追記・画像追加】車両通行止めイベント後の19日に行ってみると、区間両端に新たな看板が設置されていた。
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「(株)木内」と「秋田地域振興局 建設部」と、アーケードの管理者と道路の管理者の連名。※何度も述べるが、後者は秋田県庁の出先機関であり「秋田県 秋田地域振興局」と表記しなければいけない決まりになっているそうだが、守られていない。
電話番号は木内は代表電話、県は保全・環境課 道路保全班の直通。
具体的なことは何も分からないが、やはりアーケード自体の問題が原因のようだ。
【30日追記】その後、9月28日朝時点では、封鎖は変わらないが、仮設点字ブロックがはがされて、隅に寄せられていた。
9月30日午後には、封鎖が解除されて全幅が開放されていた。バス停も元に戻っていた。意外に短期間で元に戻ったようだ。詳細はこちら。
◆バス停の名称変更(仮に木内が完全閉鎖された場合。)
木内前 ➡ キャッスルホテル前
木内の今後については、当分動きがないのではないかと予想します。
仮に改名されたとしても、市民には「木内前」がいちばん通用するでしょう。「交通公社前」のように。
ナイスがセブンとの距離を縮め、よねやがヤマザワに完全に入る今。
ワクチンや文化施設など公共にも貸せない、百貨店としての権威も見せられないで長年の秋田市の衰退の象徴としてのイメージの代償は大きすぎました。
縮小する時に身売りしてしまうのが良かったんですが、なぜかこの木内経営を日経あたりが持ち上げていた謎も。
外旭川場外開発も暗礁に乗り上げてきてると言われてますが、市長はイオンしか頭にないんでしょうか。
幅のある見方が誰かできないのか。
石川市長が地元の同胞だと中央交通しか頭にない交通改革をしたときみたいにならないといいのですが。
ここ何年かは、商工会議所辺りと木内の間で、歩み寄るような動きがあるとも聞いています。にしても目に見える動きはないですが。
外旭川イオンはどんどん先送りされている印象。当初の話なら、とっくにオープンしているはずなのに。どちらにしても早く結論は出してほしい。
西武だってどうなるか分かりません。
箱も大きすぎ、再開するとしてもコンパクト化することもできそうです。
バス停名改名も、木内がどうなるか次第でしょうね。
今はキャッスルホテル前にバス停あるなら
千秋公園入口から近いですね。
ただ、若い人はほぼ見かけません。周辺に用があっても、運賃が安くなる、次の通町や川反入口から乗るのでしょう。
千秋公園入口と木内前を統合して、「なかいち前」にしたほうがいいのかもしれませんが、交差点との都合もあって、難しいのでしょう。
木内は、古くなった建物ごと新しくするべきだと思いますが、そうもいかないでしょうか。バス停は当分「木内前」なのは間違いない予感がします。