最近の秋田駅(改札外)から。
5月の連休に完成直前であることを少し触れた、「芝生広場」が通称で、「秋田駅西口駅前広場」が正式名称らしい場所。8月1日に供用が開始された。
西口の自由通路・ぽぽろーどより南側、以前平面駐車場だった部分を、天然芝にして、憩いの場やイベント会場として使おうという、ある意味大胆な事業。
駐車場は、JR東日本管理の誰でも駐められる時間貸し有料だったものを、立体駐車場が拡充されたとして、廃止。秋田市が芝生にしたもの。
ぽぽろーど下から2019年9月。左が立駐、正面がJR秋田支社跡にできつつあった秋田放送
上の写真は、平面駐車場営業終了直後。
平面駐車場の西辺は、ケヤキ並木の歩道。かつては人工のせせらぎ(水路)があったのが、いつの間にか廃止。ケヤキはムクドリが大集合する時があり、その対策か、不格好に剪定(と呼んでいいのか?)されることがあった。
芝生化後も、ケヤキ並木と歩道は存続。路面のタイルが張り替えられ、黒いテーブルと椅子が設置された。オブジェや記念碑もあったが移設して存続。
北西角から
駐車場時代は、中央通り側と駅を行き来する歩行者は、駐車場を横切りにくかった。秋田支社(現ABS)前、立駐前を通るか、この西辺の歩道を通るかだった。立駐前経由は出入りする車に注意が必要、西辺経由では信号待ちが長い傾向があった。
芝生化後は、芝生の中を斜めに突っ切る通路ができたので、信号待ちは必要だが、ショートカットできる。
自由通路から。左が中央通り
この2枚↑↓は雨上がりなので特に緑が鮮やか。
少し角度を変えて ※ガラスの網が写りこんでいます
平面駐車場時代は、駐車場の出入り口と、駐車せず送迎で乗降させる場所が、近接した上狭かった。現在は、乗降専用となり、拡張されてカーブが緩やかになった。
上の写真左側、東辺の駅舎寄りでは、芝でなく「ジャノヒゲ」という植物もしくはその仲間が植えられている。
これまでのところ、天気のいい日は、椅子でも芝生上でも、くつろいでいる人をちらほら見かける。まあ、悪くないかなとは思う。
不安なのは、今の鮮やかで均一な芝の状態を維持し続けられるか。机や椅子も、雨ざらし雪ざらし、フンざらしで傷まないか…
ジャノヒゲも、エリアなかいちのほか店舗などでも、近年ちらほら植えられているが、踏まれるせいか積雪のせいか【14日追記・元気なさそうだったり、ゴミにまみれたりしていることが少なくなく】、(少なくとも秋田では)グラウンドカバーにはあまりふさわしくないようにも見えるけど。
【14日追記】敷かれた芝は、西洋芝の寒地型の1つ「ケンタッキーブルーグラス(和名・ナガハグサ)」とのこと。日本芝や西洋芝・暖地型は冬は枯れるが、これは冬も緑だという。
話変わって、自由通路ぽぽろーどの東寄り部分。
何度か撮影した写真を紹介しているように、通路沿い両側に新幹線ホームなどを見下ろせる窓があり、子どもを中心に人気のスポット。
(再掲)東側はホームの上でない部分も同じ構造
ただ、子どもにとっては、窓がやや高い位置。そして、出窓ではないけれど、壁と窓下辺との間に、50センチくらいだろうか、金属製の平らなスペースがある(柱の都合?)ので、余計に窓が“遠く”にある。その結果…
そこに乗っかる子が
ここで転落事故があったのをご記憶だろうか。2006年8月27日のことだったそうだ。
窓(新幹線が見づらい北側)から子どもが落ちて負傷した。どういう落ち方だったのか知らないが、ケガで済んで幸運と言うべきだろう。この下は線路、2万ボルトが流れる架線、舗装路面などなのだから。
【13日追記】たぶん思い出した。窓の外のすぐ下に管理用のキャットウォーク的な通路があって、地面でなくそこに落ちたため、軽症で済んだということだったような。
それを受けて、管理する秋田市では、窓にストッパーを付けて開口を少なくし、「上がらないで」の注意書きを設置するなど対策を行った。
その後、経年で注意書き(ラベルライターで印字したもの)がはがれたり薄れたりした。上の写真の通り、ストッパーは機能しているようだから、よほどスリムでない限り落ちることはないだろうけど。また、窓下の壁には通路の手すりが2本並行して設置されているのだが、窓へ上り下りする時、その手すりに足(たいてい土足)をかける場合もあり、衛生面でも問題があると思っていた。
10年以上経ち転落事故を知らない人が増えているのに、注意書きもなければ、上がってしまうのをやめさせる根拠は薄くなってしまう。
そこで、数年前、秋田市に注意書きを新たに設置してはどうかと提案し、それを受けて、以前よりちゃんとしたラベル(大人向けと全ひらがなの2種)を、全部の窓に貼ってくれた。現在も明瞭に判読できる。
それなのに、ジイさんに連れられた2人の子が、上ってしまっている。神経を疑う。(そういえば2006年の事故も、ジイさんが引率していたような…)
しかも土足で。
転落は別として、新型コロナウイルス流行下、不特定多数が素手で触れる場所である手すりに、土足をこすりつけるとは(上の写真はつい先日撮影)。神経を疑う。
※ただ、この手すりを手すりとして使う人って、ほとんどいないのも事実。ごみ箱やクリスマスツリーをくっつけて置くくらいだし。でも、手すりなのであり、そのことは見れば分かるだろうに。
やめてくださいと声をかける気にはなれなかったが、なんとも。
【13日補足】現状では、注意書きと多くの人たちの良識のおかげで、ここに上がる人はほとんどいない。背が低い子は、おんぶ・抱っこ・肩車などしてもらって見ている。このジジ+孫で久々に目撃した。
公共の場所において、こんなことをさせてしまうような構造にしたのが間違い、つまり“欠陥“と言えるかもしれない。
20年少し前の設計やデザインの技術をもってすれば、工夫の余地があったようにも思える。今からでも、なんとか改善できないものか。
5月の連休に完成直前であることを少し触れた、「芝生広場」が通称で、「秋田駅西口駅前広場」が正式名称らしい場所。8月1日に供用が開始された。
西口の自由通路・ぽぽろーどより南側、以前平面駐車場だった部分を、天然芝にして、憩いの場やイベント会場として使おうという、ある意味大胆な事業。
駐車場は、JR東日本管理の誰でも駐められる時間貸し有料だったものを、立体駐車場が拡充されたとして、廃止。秋田市が芝生にしたもの。
ぽぽろーど下から2019年9月。左が立駐、正面がJR秋田支社跡にできつつあった秋田放送
上の写真は、平面駐車場営業終了直後。
平面駐車場の西辺は、ケヤキ並木の歩道。かつては人工のせせらぎ(水路)があったのが、いつの間にか廃止。ケヤキはムクドリが大集合する時があり、その対策か、不格好に剪定(と呼んでいいのか?)されることがあった。
芝生化後も、ケヤキ並木と歩道は存続。路面のタイルが張り替えられ、黒いテーブルと椅子が設置された。オブジェや記念碑もあったが移設して存続。
北西角から
駐車場時代は、中央通り側と駅を行き来する歩行者は、駐車場を横切りにくかった。秋田支社(現ABS)前、立駐前を通るか、この西辺の歩道を通るかだった。立駐前経由は出入りする車に注意が必要、西辺経由では信号待ちが長い傾向があった。
芝生化後は、芝生の中を斜めに突っ切る通路ができたので、信号待ちは必要だが、ショートカットできる。
自由通路から。左が中央通り
この2枚↑↓は雨上がりなので特に緑が鮮やか。
少し角度を変えて ※ガラスの網が写りこんでいます
平面駐車場時代は、駐車場の出入り口と、駐車せず送迎で乗降させる場所が、近接した上狭かった。現在は、乗降専用となり、拡張されてカーブが緩やかになった。
上の写真左側、東辺の駅舎寄りでは、芝でなく「ジャノヒゲ」という植物もしくはその仲間が植えられている。
これまでのところ、天気のいい日は、椅子でも芝生上でも、くつろいでいる人をちらほら見かける。まあ、悪くないかなとは思う。
不安なのは、今の鮮やかで均一な芝の状態を維持し続けられるか。机や椅子も、雨ざらし雪ざらし、フンざらしで傷まないか…
ジャノヒゲも、エリアなかいちのほか店舗などでも、近年ちらほら植えられているが、踏まれるせいか積雪のせいか【14日追記・元気なさそうだったり、ゴミにまみれたりしていることが少なくなく】、(少なくとも秋田では)グラウンドカバーにはあまりふさわしくないようにも見えるけど。
【14日追記】敷かれた芝は、西洋芝の寒地型の1つ「ケンタッキーブルーグラス(和名・ナガハグサ)」とのこと。日本芝や西洋芝・暖地型は冬は枯れるが、これは冬も緑だという。
話変わって、自由通路ぽぽろーどの東寄り部分。
何度か撮影した写真を紹介しているように、通路沿い両側に新幹線ホームなどを見下ろせる窓があり、子どもを中心に人気のスポット。
(再掲)東側はホームの上でない部分も同じ構造
ただ、子どもにとっては、窓がやや高い位置。そして、出窓ではないけれど、壁と窓下辺との間に、50センチくらいだろうか、金属製の平らなスペースがある(柱の都合?)ので、余計に窓が“遠く”にある。その結果…
そこに乗っかる子が
ここで転落事故があったのをご記憶だろうか。2006年8月27日のことだったそうだ。
窓(新幹線が見づらい北側)から子どもが落ちて負傷した。どういう落ち方だったのか知らないが、ケガで済んで幸運と言うべきだろう。この下は線路、2万ボルトが流れる架線、舗装路面などなのだから。
【13日追記】たぶん思い出した。窓の外のすぐ下に管理用のキャットウォーク的な通路があって、地面でなくそこに落ちたため、軽症で済んだということだったような。
それを受けて、管理する秋田市では、窓にストッパーを付けて開口を少なくし、「上がらないで」の注意書きを設置するなど対策を行った。
その後、経年で注意書き(ラベルライターで印字したもの)がはがれたり薄れたりした。上の写真の通り、ストッパーは機能しているようだから、よほどスリムでない限り落ちることはないだろうけど。また、窓下の壁には通路の手すりが2本並行して設置されているのだが、窓へ上り下りする時、その手すりに足(たいてい土足)をかける場合もあり、衛生面でも問題があると思っていた。
10年以上経ち転落事故を知らない人が増えているのに、注意書きもなければ、上がってしまうのをやめさせる根拠は薄くなってしまう。
そこで、数年前、秋田市に注意書きを新たに設置してはどうかと提案し、それを受けて、以前よりちゃんとしたラベル(大人向けと全ひらがなの2種)を、全部の窓に貼ってくれた。現在も明瞭に判読できる。
それなのに、ジイさんに連れられた2人の子が、上ってしまっている。神経を疑う。(そういえば2006年の事故も、ジイさんが引率していたような…)
しかも土足で。
転落は別として、新型コロナウイルス流行下、不特定多数が素手で触れる場所である手すりに、土足をこすりつけるとは(上の写真はつい先日撮影)。神経を疑う。
※ただ、この手すりを手すりとして使う人って、ほとんどいないのも事実。ごみ箱やクリスマスツリーをくっつけて置くくらいだし。でも、手すりなのであり、そのことは見れば分かるだろうに。
やめてくださいと声をかける気にはなれなかったが、なんとも。
【13日補足】現状では、注意書きと多くの人たちの良識のおかげで、ここに上がる人はほとんどいない。背が低い子は、おんぶ・抱っこ・肩車などしてもらって見ている。このジジ+孫で久々に目撃した。
公共の場所において、こんなことをさせてしまうような構造にしたのが間違い、つまり“欠陥“と言えるかもしれない。
20年少し前の設計やデザインの技術をもってすれば、工夫の余地があったようにも思える。今からでも、なんとか改善できないものか。
頻度にもよるでしょうが、そもそもイベント時にどのように使うか、想像しづらいです。とがった物を置いて傷付いたりもしそうな気がします。
この美しさがずっと維持できるといいのですが。
供用が開始された際のニュースで、イベント時は芝生広場に車を乗り入れたりすることも可能と言ってました。
まさかとは思いますが、車の乗り入れによって芝生がめくられたり、焼けたりすることがないことを祈ります…
考えてみれば、大人で芝生に直に座る人はあまりいないし、駅前で他の店なども回る時に、お尻に葉や水が付いているのもちょっと… 敷物持参が無難かもしれません。
駅前で寝転ぶというのは、かなり貴重でぜいたくな体験でしょう。
芝生には、晴れた日にはレジャーシートを敷いてその上に横になっている人もいましたよ。