新型コロナウイルス感染症により、多くの活動やイベントが中止されている。
学校の部活動の全国大会もその1つで、特に最終学年の生徒がそのまま引退してしまうので、かわいそうという考えが多いらしく、あちこちで代替となる試合が小規模に開かれている。
高校の硬式野球=甲子園もその1つ。2020年の高校野球は、春(センバツ)も夏(選手権)も中止。
夏は、代替として各県・各エリアレベルで試合を実施。
センバツの代替は、既に決定済みだった出場校を甲子園へ招待し、限られた関係者だけを観客にして各校1試合だけ行う形式の「2020年甲子園高校野球交流試合」として、8月10日から開催中。
東北地方では、エリアの大会も同時期に開催されている。これに出場し、かつ甲子園にも呼ばれた高校もあり、それは試合が重ならないよう調整の上、甲子園からとんぼ返りで東北の試合という例もある。(そうまでする必要があるのか、個人的には疑問。)
さて、スポーツ全般に興味がない者として、大会にどこの学校が出ようが関心はほぼないのだが、今春のセンバツ~甲子園の交流試合は例外。
とある高校が出場校に決定(春夏通じて初出場)したことを知って喜び、センバツ中止を知って惜しみ、代替開催を知って再び喜んだ。
その高校とは、静岡県沼津市にある私立「加藤学園高等学校」。
理由は、別に学校に縁があるとか、注目の選手がいるとかじゃない。校歌。【12日追記・その作曲者になじみがあり、聞いてみたいという理由。】
以前、校歌の作者に興味を持って調べた。
地元と関係が薄い、歌謡曲を作るような有名な人が校歌を作ることもあった。
一方、有名な作詞家・作曲家であっても、ネットで検索する限り、校歌をほとんど作っていない人もいた。
そのおひとりが、「ドラえもんのうた」を始め、数多くのテレビ番組の歌や曲を作曲・編曲した、青森県弘前市出身の菊池俊輔氏(過去の記事)。
Wikipediaでも、日本音楽著作権協会(JASRAC)のサイトで検索しても、菊池氏作曲の校歌は2校しか出ていない。
その1つは弘前市立大成小学校。JASRACには「われら大成の子」という副題も登録。
大成小は1885年開校、1902年に分割され第一大成と第二大成に。
Wikipediaによれば、校歌は第一が1927年に「大成の歌」、第二が1952年に「大成の華」として制定されている。
そして、2002年に第一と第二が統合し、再び大成小になった。
ということは、2002年の再統合時に作られた、まだ新しい校歌ということだろうか。【2023年1月6日追記・弘前経済新聞の記事(https://hirosaki.keizai.biz/column/41/)にも「2002年には母校・弘前市立大成小学校の校歌を作曲」とある。】
もう1校が、加藤学園高等学校。作詞は重友純氏。
ただ、全国のすべての校歌の作者を網羅することは不可能で、Wikipediaにすべてが記載されないのはむろん、同じ作者であってもJASRACに登録される学校とされない学校がある場合も多い(作詞・作曲の“相方”側の都合??)ようなので、これ以外にもある可能性は高い。
さらに調べると、菊池氏は1975年制定の神奈川県相模原市立麻溝台中学校の校歌を作曲していた。
学校ホームページでは、譜面とともに掲載され「JASRAC許可番号」も記されている。でも、JASRACのデータベースにはないのだから、よく分からない。作詞者は「宮沢章二」となっており、詩人・作詞家の宮澤章二氏のことか? 宮澤氏は関東一円の校歌を多く作詞している。
本題に戻って加藤学園高校。
学校のホームページには、詞や歌唱と伴奏のデータが掲載されているが、作者名は未掲載。校歌の詞、譜面、音を掲載しながら、作者名は非掲載という学校は、公私立問わず全国的にけっこうある。作者こそ必要な情報だと思いますが…
さらに、加藤学園には同経営の「加藤学園暁秀中学校・高等学校」があり、1990年に作られたその校歌も、同じ作詞者・作曲者による別の歌(公式サイトには歌詞等も未掲載)だった。なお、「暁秀初等学校」もあるのだが、その校歌は不明。
現在の加藤学園高校校歌は、1996年度に同校3代目校歌として制定。こちらも古くはない歌だった。
同校は1926年に女子校として開校、「沼津女子商業」を名乗った時期が長く、1983年に加藤学園高校に改称、1985年に共学化されたようだ。
2代目校歌は1985年に、初代校歌と同じ作詞作曲者で作られたらしい。
2代目校歌は、なぜたった10年ほどで作り変えられたのか、そして、(先にできた暁秀中高も含めて)ほとんど校歌を手がけず、沼津と縁も薄そうな菊池氏に作曲を依頼し、引き受けてもらったのか、気になる。
学校のサイトで、既に校歌を聞いている。
先に詞について。
沼津らしく「千本浜」が歌い出し。2番で「清しき富士」が歌われる。
2番まである歌詞では、校名は出てこない。2番を歌い終わった後に、「凛たり 加藤学園高校」というフレーズが付加されるという構成。
(音楽の知識がなく、菊池俊輔作品だという先入観の影響もあるのでアテにならない感想ですが)菊池先生らしい歌のように思えて、親しみが湧いてしまった。
前半は七五調の詞なので、「忍者ハットリくん」や「Dr.スランプ アラレちゃん」のオープニング「ワイワイワールド」と歌詞を入れ替えても歌えそう。
後半の盛り上がる部分(夢は雲間を縫い~)も、「ござるござるよハットリくんは」「みんな集まれペンギン村に」と曲調が似ているような。
最後の「凛たり 加藤学園高校」は、「アンアンアン とっても大好き ドラえもん」と通じるような。
菊池先生の歌は、前奏(イントロ)・間奏・後奏(アウトロ)が、あたかも別の曲かのように特徴的なことが多いと思う。
「ドラえもんのうた」なんか、前奏・後奏が違うし、アニメを視聴していた人ならその音が頭に残っているに違いない。さらにテレビでは流れなかったが、1番と2番の間奏と、2番と3番の間奏は、それぞれまったく別。
「ワイワイワールド」はたかしまあきひこ氏が編曲となっているが、これも前・間・後が独特なので、元の旋律は菊池氏が作ったのかも(作曲者と編曲者の役割分担って、素人には複雑)。
加藤学園高校校歌も、サイトにあるピアノ伴奏を聞くと、校歌にしては凝っていると思う。公式サイトの集会か何かで歌っている音声では、若干簡略化して演奏されているようだけど。
そんな校歌が、初めて甲子園に鳴り響くのを聞きたい。
ぜひ勝って、と願う以前に、今は試合の最初のほう(1回裏と2回表のそれぞれ前【12日訂正】2回表裏それぞれの攻撃前)で両校の校歌を聞くことができる。
今年は観客が少なく、大声で歌うことはできないようなので、校歌をしっかりと聞くことができるだろう(客席で手拍子はするようだけど【16日追記・実際には手拍子をしない学校のほうが多そう。起立するだけの学校が多数派(=加藤学園も)だが、座ったままの学校もたまにある。】)。
今大会は、センバツの代替ながら、夏の時期という変則的なもの。となると校歌が違ってくる。
会場に流される校歌の音源。
春は、各学校に持ちこんでもらったものを流すそうで、学校の合唱部らしき歌声もあれば、男声独唱もあれば、2019年には明豊高等学校で作者である南こうせつ氏が歌うものが流れた。
夏は、主催者の系列である朝日放送において、プロが演奏・歌唱(合唱)したものをまとめて録音している。
今大会では、夏ながら各学校の音源を使っているようだ。この状況では録音もままならないだろうし。(明豊高校も出場して試合済みだが、やはり南こうせつ版だったらしい)
テレビ放送。
NHKは相変わらず放送。東北では、東北地区大会と重なる場合は、東北大会を総合テレビで放送し、甲子園はEテレに回されてしまう。
民放はこれまでは、全国的にはBSでの放映となるが、春はTBS系毎日放送、夏はテレビ朝日系朝日放送の製作。
今大会では、テレビは朝日放送=BS朝日。ただし、ネット中継では、毎日放送のアナウンサーが実況をするものもあるとのこと。
校歌については、BS朝日では、初盤の攻守交代時の校歌は、“民放の宿命(by 久米宏【2023年9月25日訂正・久米宏ではなく生島ヒロシの発言という情報もあった。】)”であるCMを入れてしまうようだ。タイミングによっては部分的に聞けるが、字幕などなし。試合終了後の勝った学校のものは、放送されるはず。
ネットでは、試合終了後にノーカット配信もされているが、校歌部分は攻守交代も勝利校のものも、カットされてしまっている。
ということで、NHKを見るのが確実。
高校野球では、校歌は1番しか歌われないが、「凛たり~」部分も歌われる(学校側で1番だけの音源など保有しているのか?)のか、前奏や後奏はどんなアレンジになるか、どんな歌声で流れるか、12日の第二試合に期待。
【14日追記】加藤学園が勝利。校歌が2度、甲子園に流れた。
流れた歌は、やはり、1番の後に「凛たり~」を付けた構成。
伴奏はピアノのみで、学校ホームページに掲載されている「校歌伴奏」の音と、同一の譜面(ただし、間奏と2番はカット)だと思う。これが正式版ということか。
歌唱は男声。あまり多くない人数の合唱のように聞こえたが、もしかしたら1人が違うパートで歌ったものを多重録音しているかも。一般的に連想される、校歌の男声合唱よりは柔らかい雰囲気。
「夢は雲間を」以降、最後の「加藤学園高校」までは、2部合唱。「碧空を翔ける」辺りが美しい。
NHKとBS朝日(朝日放送)両方を見た。
両局とも歌詞が表示される。加藤学園校歌は、やや難読な漢字が多く使われている。当て字というより、あまり使わない言葉というだけなのだが、初見で一瞬では読めない。
NHKは伝統の縦書き。昔は楷書の手書きだったが、今は行書体のフォント(好きじゃない)。
「朝(あした)」のみふりがなで、他はなし。「松風颯々」「雲間」「碧空」「翔ける」「旗幟」「扉」ぐらいはあってもいい。
※正解は「しょうふうさつさつ」「うんかん」「へきくう」「かける」「きし」「と」。なお、学校公式サイトの歌詞では、颯々、朝、旗幟、扉にふりがな。
朝日放送では、一律漢字なしのようだ。
こちらは画面下に2行の楷書体フォント【14日追記・フォントワークス「グレコB」のようだ。ひらがなの形から「ニューグレコ」ではない】。機械的に常に2行ずつ表示するようで、詞の展開と合わないこともある。
ツイッターでは、中継を見て、菊池俊輔作曲であることを指摘する声がいくつか。驚いたり、うらやましがったり。
加藤学園高校卒業生でも、知っている人と知らない人がいるようで、知っている人は在学中に説明されたらしい。
【2021年5月14日追記】菊池俊輔氏は2021年4月24日に亡くなった。全国的にも報道されたが、加藤学園のホームページには、追悼の言葉はおろか、校歌作曲者名すら、相変わらずないのが惜しい。
学校の部活動の全国大会もその1つで、特に最終学年の生徒がそのまま引退してしまうので、かわいそうという考えが多いらしく、あちこちで代替となる試合が小規模に開かれている。
高校の硬式野球=甲子園もその1つ。2020年の高校野球は、春(センバツ)も夏(選手権)も中止。
夏は、代替として各県・各エリアレベルで試合を実施。
センバツの代替は、既に決定済みだった出場校を甲子園へ招待し、限られた関係者だけを観客にして各校1試合だけ行う形式の「2020年甲子園高校野球交流試合」として、8月10日から開催中。
東北地方では、エリアの大会も同時期に開催されている。これに出場し、かつ甲子園にも呼ばれた高校もあり、それは試合が重ならないよう調整の上、甲子園からとんぼ返りで東北の試合という例もある。(そうまでする必要があるのか、個人的には疑問。)
さて、スポーツ全般に興味がない者として、大会にどこの学校が出ようが関心はほぼないのだが、今春のセンバツ~甲子園の交流試合は例外。
とある高校が出場校に決定(春夏通じて初出場)したことを知って喜び、センバツ中止を知って惜しみ、代替開催を知って再び喜んだ。
その高校とは、静岡県沼津市にある私立「加藤学園高等学校」。
理由は、別に学校に縁があるとか、注目の選手がいるとかじゃない。校歌。【12日追記・その作曲者になじみがあり、聞いてみたいという理由。】
以前、校歌の作者に興味を持って調べた。
地元と関係が薄い、歌謡曲を作るような有名な人が校歌を作ることもあった。
一方、有名な作詞家・作曲家であっても、ネットで検索する限り、校歌をほとんど作っていない人もいた。
そのおひとりが、「ドラえもんのうた」を始め、数多くのテレビ番組の歌や曲を作曲・編曲した、青森県弘前市出身の菊池俊輔氏(過去の記事)。
Wikipediaでも、日本音楽著作権協会(JASRAC)のサイトで検索しても、菊池氏作曲の校歌は2校しか出ていない。
その1つは弘前市立大成小学校。JASRACには「われら大成の子」という副題も登録。
大成小は1885年開校、1902年に分割され第一大成と第二大成に。
Wikipediaによれば、校歌は第一が1927年に「大成の歌」、第二が1952年に「大成の華」として制定されている。
そして、2002年に第一と第二が統合し、再び大成小になった。
ということは、2002年の再統合時に作られた、まだ新しい校歌ということだろうか。【2023年1月6日追記・弘前経済新聞の記事(https://hirosaki.keizai.biz/column/41/)にも「2002年には母校・弘前市立大成小学校の校歌を作曲」とある。】
もう1校が、加藤学園高等学校。作詞は重友純氏。
ただ、全国のすべての校歌の作者を網羅することは不可能で、Wikipediaにすべてが記載されないのはむろん、同じ作者であってもJASRACに登録される学校とされない学校がある場合も多い(作詞・作曲の“相方”側の都合??)ようなので、これ以外にもある可能性は高い。
さらに調べると、菊池氏は1975年制定の神奈川県相模原市立麻溝台中学校の校歌を作曲していた。
学校ホームページでは、譜面とともに掲載され「JASRAC許可番号」も記されている。でも、JASRACのデータベースにはないのだから、よく分からない。作詞者は「宮沢章二」となっており、詩人・作詞家の宮澤章二氏のことか? 宮澤氏は関東一円の校歌を多く作詞している。
本題に戻って加藤学園高校。
学校のホームページには、詞や歌唱と伴奏のデータが掲載されているが、作者名は未掲載。校歌の詞、譜面、音を掲載しながら、作者名は非掲載という学校は、公私立問わず全国的にけっこうある。作者こそ必要な情報だと思いますが…
さらに、加藤学園には同経営の「加藤学園暁秀中学校・高等学校」があり、1990年に作られたその校歌も、同じ作詞者・作曲者による別の歌(公式サイトには歌詞等も未掲載)だった。なお、「暁秀初等学校」もあるのだが、その校歌は不明。
現在の加藤学園高校校歌は、1996年度に同校3代目校歌として制定。こちらも古くはない歌だった。
同校は1926年に女子校として開校、「沼津女子商業」を名乗った時期が長く、1983年に加藤学園高校に改称、1985年に共学化されたようだ。
2代目校歌は1985年に、初代校歌と同じ作詞作曲者で作られたらしい。
2代目校歌は、なぜたった10年ほどで作り変えられたのか、そして、(先にできた暁秀中高も含めて)ほとんど校歌を手がけず、沼津と縁も薄そうな菊池氏に作曲を依頼し、引き受けてもらったのか、気になる。
学校のサイトで、既に校歌を聞いている。
先に詞について。
沼津らしく「千本浜」が歌い出し。2番で「清しき富士」が歌われる。
2番まである歌詞では、校名は出てこない。2番を歌い終わった後に、「凛たり 加藤学園高校」というフレーズが付加されるという構成。
(音楽の知識がなく、菊池俊輔作品だという先入観の影響もあるのでアテにならない感想ですが)菊池先生らしい歌のように思えて、親しみが湧いてしまった。
前半は七五調の詞なので、「忍者ハットリくん」や「Dr.スランプ アラレちゃん」のオープニング「ワイワイワールド」と歌詞を入れ替えても歌えそう。
後半の盛り上がる部分(夢は雲間を縫い~)も、「ござるござるよハットリくんは」「みんな集まれペンギン村に」と曲調が似ているような。
最後の「凛たり 加藤学園高校」は、「アンアンアン とっても大好き ドラえもん」と通じるような。
菊池先生の歌は、前奏(イントロ)・間奏・後奏(アウトロ)が、あたかも別の曲かのように特徴的なことが多いと思う。
「ドラえもんのうた」なんか、前奏・後奏が違うし、アニメを視聴していた人ならその音が頭に残っているに違いない。さらにテレビでは流れなかったが、1番と2番の間奏と、2番と3番の間奏は、それぞれまったく別。
「ワイワイワールド」はたかしまあきひこ氏が編曲となっているが、これも前・間・後が独特なので、元の旋律は菊池氏が作ったのかも(作曲者と編曲者の役割分担って、素人には複雑)。
加藤学園高校校歌も、サイトにあるピアノ伴奏を聞くと、校歌にしては凝っていると思う。公式サイトの集会か何かで歌っている音声では、若干簡略化して演奏されているようだけど。
そんな校歌が、初めて甲子園に鳴り響くのを聞きたい。
ぜひ勝って、と願う以前に、今は試合の最初のほう(
今年は観客が少なく、大声で歌うことはできないようなので、校歌をしっかりと聞くことができるだろう(客席で手拍子はするようだけど【16日追記・実際には手拍子をしない学校のほうが多そう。起立するだけの学校が多数派(=加藤学園も)だが、座ったままの学校もたまにある。】)。
今大会は、センバツの代替ながら、夏の時期という変則的なもの。となると校歌が違ってくる。
会場に流される校歌の音源。
春は、各学校に持ちこんでもらったものを流すそうで、学校の合唱部らしき歌声もあれば、男声独唱もあれば、2019年には明豊高等学校で作者である南こうせつ氏が歌うものが流れた。
夏は、主催者の系列である朝日放送において、プロが演奏・歌唱(合唱)したものをまとめて録音している。
今大会では、夏ながら各学校の音源を使っているようだ。この状況では録音もままならないだろうし。(明豊高校も出場して試合済みだが、やはり南こうせつ版だったらしい)
テレビ放送。
NHKは相変わらず放送。東北では、東北地区大会と重なる場合は、東北大会を総合テレビで放送し、甲子園はEテレに回されてしまう。
民放はこれまでは、全国的にはBSでの放映となるが、春はTBS系毎日放送、夏はテレビ朝日系朝日放送の製作。
今大会では、テレビは朝日放送=BS朝日。ただし、ネット中継では、毎日放送のアナウンサーが実況をするものもあるとのこと。
校歌については、BS朝日では、初盤の攻守交代時の校歌は、“民放の宿命(by 久米宏【2023年9月25日訂正・久米宏ではなく生島ヒロシの発言という情報もあった。】)”であるCMを入れてしまうようだ。タイミングによっては部分的に聞けるが、字幕などなし。試合終了後の勝った学校のものは、放送されるはず。
ネットでは、試合終了後にノーカット配信もされているが、校歌部分は攻守交代も勝利校のものも、カットされてしまっている。
ということで、NHKを見るのが確実。
高校野球では、校歌は1番しか歌われないが、「凛たり~」部分も歌われる(学校側で1番だけの音源など保有しているのか?)のか、前奏や後奏はどんなアレンジになるか、どんな歌声で流れるか、12日の第二試合に期待。
【14日追記】加藤学園が勝利。校歌が2度、甲子園に流れた。
流れた歌は、やはり、1番の後に「凛たり~」を付けた構成。
伴奏はピアノのみで、学校ホームページに掲載されている「校歌伴奏」の音と、同一の譜面(ただし、間奏と2番はカット)だと思う。これが正式版ということか。
歌唱は男声。あまり多くない人数の合唱のように聞こえたが、もしかしたら1人が違うパートで歌ったものを多重録音しているかも。一般的に連想される、校歌の男声合唱よりは柔らかい雰囲気。
「夢は雲間を」以降、最後の「加藤学園高校」までは、2部合唱。「碧空を翔ける」辺りが美しい。
NHKとBS朝日(朝日放送)両方を見た。
両局とも歌詞が表示される。加藤学園校歌は、やや難読な漢字が多く使われている。当て字というより、あまり使わない言葉というだけなのだが、初見で一瞬では読めない。
NHKは伝統の縦書き。昔は楷書の手書きだったが、今は行書体のフォント(好きじゃない)。
「朝(あした)」のみふりがなで、他はなし。「松風颯々」「雲間」「碧空」「翔ける」「旗幟」「扉」ぐらいはあってもいい。
※正解は「しょうふうさつさつ」「うんかん」「へきくう」「かける」「きし」「と」。なお、学校公式サイトの歌詞では、颯々、朝、旗幟、扉にふりがな。
朝日放送では、一律漢字なしのようだ。
こちらは画面下に2行の楷書体フォント【14日追記・フォントワークス「グレコB」のようだ。ひらがなの形から「ニューグレコ」ではない】。機械的に常に2行ずつ表示するようで、詞の展開と合わないこともある。
ツイッターでは、中継を見て、菊池俊輔作曲であることを指摘する声がいくつか。驚いたり、うらやましがったり。
加藤学園高校卒業生でも、知っている人と知らない人がいるようで、知っている人は在学中に説明されたらしい。
【2021年5月14日追記】菊池俊輔氏は2021年4月24日に亡くなった。全国的にも報道されたが、加藤学園のホームページには、追悼の言葉はおろか、校歌作曲者名すら、相変わらずないのが惜しい。
今回の甲子園交流試合、インターネット配信に限った話ですが、
MBS毎日放送のネット配信「センバツLIVE」では途中で流れる校歌もノーカットで放送してます。(地上波ではやらない影響か?)
ABC朝日放送テレビのネット中継「バーチャル高校野球」では一部CM差し替えです。
NHKのネット配信では、甲子園交流試合の時間帯は権利処理の都合上配信なしとなっています。
以上ご参考までに。
生配信では、流れる場合もあるのですね。
歌の権利も素人には分かりにくいし、校歌ではプロでない作者もいるので、各校さまざまではないかと思います。
各出場校としては、放送も配信もしてもらっても構わないと思っているかと推測しますが。
結局はテレビ放送が確実なのでしょうね。