麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

私も、のけぞりで待ち合わせする。

2015年09月04日 | 制作公演関連
繊細な演出家のピエール・ノット
男前の演出助手山上優のコンビは
とても良い組み合わせだと思う。

女性に対して「男前」という表現は
ジェンダーの視点から問題があるかもだが、
昨今誉め言葉として定着もし、
そこらへんは勘弁してもらおう。

さて次の月曜日には稽古場に照明音響が
揃い踏みする『私もカトリーヌ・ドヌーヴ』。
初日まで二週間を切った。

昨日の稽古では・・・
舞台上のテーブルに上体を倒して、
体を伸ばしていた優さんの姿を見て、
「池袋の像のようだ」とピエール。
皆の反応が鈍いのでスマホをいじり始めた。

「あっ!のけぞりね。東口にあって
結構待ち合わせの場所になってますよ」
学生時代、キャンパスの所在の関係で
池袋が遊び場だった僕がいち早く反応。
その間にピエールが画像を探し出した。

それを皆に見せる。
「ああ、言われてみたら確かに」
「全然記憶にないね~」と、
概ね印象が薄いようだった

池袋の集合スポットといえば、
いけふくろう、十二面体、西口広場、
メトロポリタン口噴水跡などなどある。

通称「のけぞり」は、東口ロータリー
中央の島に建っている。
豊島区観光協会のHPによると
正式名称は「大地の像」で、
フランスの彫刻家ルイ・デルブレ作。

それでピエールさんは知っていたのか?
来日した翌日から新宿でワークショップ。
(日本演出者協会の主催)
その後、一日おいて『私も~』の稽古に
突入しているから「ぶくろ」に行く
余裕はないような気がする・・・。

ただ過去にも何度か日本で仕事をしていて、
その中には池袋在住の製作者の
プロダクションもあったからな~。

理由はともかく。
日本人すら気に留めない立像を、
また知っていた僕すら演助の姿から
連想しなかった「のけぞり」を、
瞬時にアウトプットするピエールの
感性にリードされ、今日も稽古。


◆公演データ◆

作・演出・美術・作曲/ピエール・ノット、
出演/観世葉子、高橋和久、
小林亜紀子、菅原奈月
2015年9月16日~20日、上野ストアハウス

16(水)19時
17(木)14時・19時
18(金)19時
19(土)14時・19時
20(日)14時
前売4800円、当日5000円
学生3500円・台東区民4500円



コメント
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