麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

私も、世界の広さに思いを馳せる。

2015年09月14日 | 制作公演関連
完全に僕は置いていかれているけど、
コンピュータや通信の発達に
世界はある意味でとても近くなった。

『私もカトリーヌ・ドヌーヴ』の稽古風景が
フランスでも手に取るように判るらしい。

翻訳を手掛けたラヴォー真知子さんは
パリ在住ながら芝居の進捗をよく知っている。
ピエール・ノット(本作の作・演出・美術・作曲)が
異国の日々を発信しているのだそうだ。

そんな『私も~』は上野ストアハウスに
本日劇場入りするのである。

個人的にパンフレットの作成やら何やら
本番に向けての制作的作業で
終盤の稽古場に行けてなかったのだが、
数日ぶりに見たら、ググっと締まっていた。
昨日の最終日のことだ。

上演時間は、なんと1時間20分。
セーヌ川を渡る涼風のように、
パリの香りを上野の小さな劇場に
サッと吹かせる、そんな仕上がり。

そうそう。世界の話でしたね…。
とはいえ実際は広いのである。
と同時に、よく「狭い」とも言われる。


昨日の荷出しの助っ人に来てくれた
新進俳優の澤井健人くん。
衣裳の藤井ミチルさんの紹介で、
てっきり旧知と思いきや、
この公演の買い物をしていた彼女が
雨のなか往生しているのを助けたのが縁で、
つまりは数日前の、ひょんな出会いからの
今回のお手伝いなのだと言う。

で、澤井くんは昨日稽古場に来て、
スタッフの古田亜紀子嬢と五年ぶりの再会。

芝居畑でちょちょい出入りしていれば
顔見知りのスタッフが居ても不思議はない。
映像志望の彼の、唯一の現場で会って以来。
まったく「世の中は狭い」のである。

ん?「世界」ちがい……の話かな

平凡な家庭の崩壊をビターな喜劇で描く
『私もカトリーヌ・ドヌーヴ』。
本作も親子の微妙なズレをとらえたお話。

普遍的な家族の姿に世界の距離の短さを、
とはいえフランス独特の習慣や感性もあり、
世界の広さを改めて知る……そんな舞台です。


昨日までお世話になった稽古場の一枚。
トランクシアター・本所スタジオ。

《残席状況》
16(水)19時○
17(木)14時▽/19時○
18(金)19時▽
19(土)14時○/19時○
20(日)14時○

▽は残席僅か
○は席に余裕あり
(9/13現在)



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする