1月28日、予報になかったけれど雪が降った。
短い時間……東京に。
俳優座の次回公演『雪の中の三人』の
DM発送作業だったから
天気が計らってくれたのだろうか?
そんな一月の末、六本木では俳優座の
『正義の人びと』の上演が続いていて、
高円寺では日韓演劇交流センターの
「韓国現代戯曲ドラマリーディングX」が
27日に開幕した。
『激情万里』『椅子は悪くない』
『加害者探求‐付録:謝罪文作成ガイド』の
三作品が交互に上演される。
前々回まで制作末席をつとめたイベント。
というか、前回のオーディションにも何故か居た。
集まった役者たちと演出を前に制作が
「僕の友人です」と紹介し、笑いが起きた。
Vol.8に続いて参戦するはずが、急遽……
それはともかく。
東京とソウルで隔年ごとに開催された
リーディング公演が節目の十回目で一度終わる。
実は主たる目的は、両国の戯曲の翻訳・紹介で、
五本ずつ、合計五十本の韓国の現代戯曲が出版され、
(韓国では日本戯曲が五十本)
vol.3までは五本、以後は三本を舞台にした。
そうそう。
作家やセンターのメンバーの人的交流も、
二十年の時間のなか積み上げられた
大いなる成果のひとつと言える。
また、公募制で演出と役者が決まるが、
その出会いは日本演劇界に高く寄与している、
というのは贔屓目が過ぎるだろうか。
話が前後するけれど、関わったのは
vol.5(2011年、於シアタートラム)から
vol.8(2017年、座・高円寺)までと
8の翌年のエクストラエディションの五回。
エクストラ~は、本来隔年開催の谷間の年に
戯曲集に載りながら上演されなかった中から
二本を取り上げた「特別編」だった。
友人としてvol.9も三本松すべて観た。
今回も一観客として『激情~』『椅子~』
『加害者~』を観たいと思っている。
1月29日、晴れ。
劇団俳優座No.344『正義の人びと』
(作/カミュ、訳/中村まり子、
演出/小笠原響、於/俳優座劇場)は
今日を含めて、あと三回となった。