とある駅のコンコース。
華やかな掲示を認めて立ち止まった。
「都道府県魅力度ランキング2020」で
最下位となった栃木が、47都道府県の
47に「そこ」=底、と仮名をふって
一大キャンペーンを張ったのだった。
7年連続47位の茨城県をおさえた一等賞(?)
さて、ドラマ視聴率などもそうだけれど、
この手のランキングといえば
民間調査会社が「統計学」を拠り所にした
「数字」に過ぎないわけである。
47都道府県と国内1000の市区町村を対象に
認知度や魅力度やイメージなど全84項目から
調査したもので、今回の有効回答は3万1734人。
例えば、25+69みたいな繰り上げりの足し算も
覚束ない私は、上記の信憑性を判断できない。
ただ。
順番をつければトップからビッケまでが
出ることは知っている。
そして今、日本…いや世界中が「底」にいて
これから上を目指すってことも認識している。
……認識はしているけれど、悲しいかな、
具体的にできることはなくて
たまさか歩いていたら、
日本で一番多い名字の佐藤と四番の田中が
並んだ風景をパチリ
それから数分後には二番の鈴木。
きゅろきょろしたが、No.3が見つからず。
けれども帰宅したら、この時勢ゆえに
地方からのお取り寄せを妻が通販で購入
・・・あ、我が家こそ高橋ではないか。
ここまで来たら、五番手伊藤以下、
渡辺、山本、中村、小林、加藤と、
いっそ日本の名字ベスト10を網羅したいが。
主題は、そうではない。
底からの復活を、これまで以上に……
縦横はもちろん斜め、どころか桂馬飛びまで
広げながら且つ、より強く結んでいかねば。
例えば。自分ごとになるけれど、
決まっていた舞台がなくなった。
経済的にもダメージだが、それよりも
感動を届けられないことが哀しいので、
その地域に行けないかしらと、まず想った。
具体的なことは追々考えるとして。
COVID-19禍。新しいウイルスもと報道の中、
それでも未来を模索するしかない。